バナナはおやつに入りますか?

のんびり夫婦2人暮らしの日常を綴ってます。

あやうく一生懸命生きるところだった

2021-08-29 02:42:49 | 日記
本日も脳が暴走中につき、もうあきらめて眠くなるまでPCの前にいることにした。
やっと「仕事部屋」もどきを作ったので
デスクトップパソコンは久しぶりだ
 
先日、「あやうく一生懸命生きるところだった」の翻訳者の岡崎暢子さんとお会いする機会がありました。
西日暮里ブックアパートメントの棚主さんが岡崎さんのお知り合いだったの紹介してもらいました。
この本は、いろいろと悩んでいるときに背中を押してくれた一冊で、とっても面白い。背中を押されすぎてどこかに飛んで行ってしまいそうなので読むときは気を付けて
ご本人、めちゃくちゃ気さくな人で、サイン本もいただいてしまった。うれしい。
今翻訳されている本も、とっても面白いそうで、冬頃出版かなーと言ってました。楽しみです。
 



ちなみに医療エッセイの「僕だって大丈夫じゃない」も面白いです。
どちらも韓国語のベストセラーの翻訳なのですが。
医療って感情労働なのに、すごく合理的に科学的に判断してると思われているところもあって、いやいやそうじゃないよね、
というところが毎日来るおばあちゃんとの会話とかそういうところで沁みる一冊。
 
10数年ぶりに韓国語の勉強も再開したのですが、その途端に岡崎さんに会うきっかけがあるなんて、自分でも「もってる」と思う。
岡崎さんとはちょうど同世代なんだけど、韓国語学習しようなんて奇特な日本人は少ないので、同世代だと知り合いの知り合いくらいでつながってますよ、とのこと。
私の韓国語学習歴は、会社の研修→上智大学→韓国大使館の附属機関という感じの流れなんですが、その当時は結構一生懸命勉強したので確かにどこかでつながるかも。
私は「冬ソナ」で韓国語にはまったわけではないのですが、どうやら40代~50代それくらいの世代の人口が多いのはヨン様の影響のようですが・・・。
 
ただ、最近は「若い」グループもあるみたいで、その辺はBTSとかの影響なのかな?
ステイホームで韓国ドラマ見てはまったラインもあるようです。
国同士は仲悪いけど、案外市井の人々は相互に交流をもって生きてると思いたい。
 
私のきっかけはとりあえず「仕事」だったけど、深く勉強しようと思ったのは大好きな詩人「茨木のり子」さんが、英語やフランス語もよいけど、日本に近い国の言葉もやったほうがよいといわれてハングルを習い始めた、というエッセイの影響が大きいです。近い国、つまり中国、台湾、韓国ですね。ある意味ロシアも入るのかな。
茨木のり子さんはある時、韓国の詩人の方の詩を翻訳するということでご本人と銀座を待ち合わせをしたそうです。
その方の日本語がとても上手だったので「日本語お上手ですね」と言ってから、はっとする。彼女が35年間自国の言葉ではなく日本語で生きることを強いられた世代であることを茨木さんはすっかり忘れてしまっていた。ものすごくご自身の発言を後悔したそうです。戦争が終わり、韓国の人々は改めて自分の国の言葉を学びなおしたのですね。その「ことば」で書いた詩です。
学びなおした「自国の言葉=ハングル」で書いた詩を、茨木さんが日本語に翻訳する・・。その作業にはお互いの文化への深い理解と信頼が必須だったでしょうね。
私は当時ものすごく子供だったので、戦争や植民地というものがどういうことかまったくわかっていなくて、このエピソードにはものすごく衝撃を受けたのを覚えています。
自分の国の言葉や文化を奪われるって心を奪われるのと一緒なんじゃないかな、と。35年ですから、まったく韓国語を知らないで大人になった世代もあるということです。
知らない、というのは罪だと思います。いろいろと揶揄する前に、きちんと歴史を学ぶべきだなと本当に思います。
 
ここまで読み返して、夜中だからかなんだかまとまりがない文章だ・・
 
最近になって思うのは、やはり「戦争」を知っている知らないって大きいなということ。
私たちの祖父母の世代は戦争を知っていた。「国の有事」とはどういうことか。その有事の際に、人はどう動き、考え、集団を率いるリーダーによっては本当にあやうく「間違った」方向に進んでしまうことを戦争を経験した人たちは、頭ではなくきちんとその時代に感じ、生き、身に染みているのです。
明治・大正生まれの人たちのしなやかな強さはもう私たちはもつことはできない強さなのかもしれない。ちなみに父母世代はだめです。その時子供だったから。子供の思考で戦争をみてるからちょっと危うい感じがします。
今、「コロナ」で大変だけど、これは「戦争」と同じ「国の有事」だと思う。選択を間違えれば国が貧しく、衰退してしまう。私たちは、道を間違えないようにきちんとしたリーダーを選ばなければならない。ため息です。なんて難しい。
戦争を知らない私たちの世代にとってこの「経験」は必要だったのだと思いたい。できればよい方向にリセットできたと後で思えるように、「未来」を間違えないように。
 
自分でも何書いてるんだって感じですね。一生懸命生きちゃいそうだ・・いかんいかん。せっかくのお暇期間なんだから。
 
早くきれいな空気がすいたい。