散歩道。今年も「モミジアオイ」が咲き出しました。
山本周五郎 著作 『樅ノ木は残った 上・中・下』 新潮文庫
49年前のNHKの大河ドラマでは、平幹二朗が原田甲斐、原作にはない若き日の甲斐の恋人たよ役を栗原小巻が演じたようだ。多分見たと思う。栗原小巻が懐かしい!! 山番の与五兵衛が、たよの父だったらしい。
宇乃役を吉永小百合。私は、コマキストではなかったけど、栗原小巻に一票(^^♪
1660年(万治3年)から1671(寛文11年)に起きた伊達騒動を舞台にして書かれているが、果して原田甲斐は史実のとおり悪者だったのだろうか、それともこの小説のような人だったのだろうか? 謎の多い事件だったらしいから、多分それを掘り起こした山本周五郎さんの小説が正しいのだろう。
事件の顛末よりも、私はこの小説に出てくる登場人物が面白かった。なるほど、山本周五郎さんの小説だと思われる人々の登場・・
山本周五郎さんの小説は、義理と人情、そして性善説的な考えが強いのではないだろうか。
主の甲斐を信奉する、塩沢丹三郎、中黒達弥、矢沢舎人などの若侍。正義感の強い伊東七十郎や里見十左衛門。人間的な生き方をするのは、弱い宮本新八やみやではないだろうか。柿崎六郎兵衛みたいな悪者も出てくるが、どこか憎めない。
さすが、山本周五郎さんの名作。
この小説のお気に入り度:★★★★☆
また、台風が来るらしい 災害のないように・・・
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