今朝の公園のメタセコイアの並木。
日々、色を変え秋の深まりを教えてくれます。
もう冬だよ!
しばらくすると歩道は落ち葉で敷き詰められます。
シェイクスピア 著 福田恆存(ふくだ つねあり)訳 「じゃじゃ馬ならし」 新潮文庫
可笑しな戯曲だとおもった。
最初に、酔っぱらいを拾って、領主に仕立てる芝居があって・・。序劇? こんなの必要なの?
物語の舞台は、パデュア? イタリアのヴェネチアの近くに有るらしい。
そこの金持ちバプティスタには、娘が二人いた。姉のカタリーナは我儘でじゃじゃ馬娘だった。妹のビアンカは音楽と本が好きな優しい美人。妹には、求婚してくる男たちがいたが、姉娘は、我儘を嫌われて求婚者なし! 父親は、姉を先に嫁がせてからでなければ、妹は嫁にやらないと言う。
この物語は、その求婚⇒結婚をめぐるドタバタ騒ぎ!
大商人の息子、ルーセンショーがビアンカに恋する所から物語が始まるので、この恋が主筋かと思ったが、違った。ヴェローナの紳士ペトルーキオーがじゃじゃ馬娘カタリーナに求婚し調教する話!
女性は「幼にしては父兄に従い,嫁しては夫に従い,老いては子に従う」なんてのは、儒教なんぞの話かと思っていました。舞台は16~17世紀頃のヨーロッパ。聖書のコリント人への手紙第11章には「すべての男のかしらはキリストであり、女のかしらは男であり、キリストのかしらは神である。」なんぞと書いて有るようです。ヨーロッパでも封建時代はこんなのがまかり通ていたのでしょうね。「妻は夫をいたわりつ 夫は妻を 慕いつつ・・」というのは歌の話?
ペトルーキオーは、カタリーナに食事を与えず不眠不休にさせて従順にさせます。DVじゃ!
カタリーナは従順な申し分ない妻となってハッピーエンドとなるお話ですが・・・。
ルーセンショーも、だましなぞのドタバタがあって、見事ビアンカを射止めます。
果たして、夫に従順な妻ばかりが良い妻であろうか?
この戯曲は、すこし誤解を招きかねない。1592年頃の作品らしい。
シェイクスピアの喜劇。昔のヨーロッパの人達は、こんな舞台劇を楽しんだのでしょうね。
昔、エリザベス・テイラー&リチャード・バートン主演の映画があったらしい。
この戯曲のお気に入り度:★★★☆☆
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