[ケモタイプ:Chemo(化学)+type(種類)=「化学種」]
同じ学名のローズマリーでも自然環境、生育環境(日照、季節変動などの要因)の違うところに生育したものは、その自然環境に適合した芳香成分が内部に作られる訳ですが、特に成分の違うものを「ケモタイプ種(化学種)」と呼んでいます。
たとえばルーンでもローズゼラニウムはアフリカ産、フランス産、オーストラリア産、日本国産がありますが、比べてみると同じ植物とは思えない程、豊かな香りのバラエティ。それはそれは楽しいものです!
ケモタイプ精油は、植物の名前や学名だけでは、芳香成分の働きや作用を最も重要な要素とするアロマテラピーには単純に使えないとする観点から、より科学的に分析した一部の精油に適用される呼び名です。
20年以上も前の事になりますが、私もイギリスでアロマテラピストのディプロマを取得するために、化学式やらなんやら必死で勉強したものですが、つねに頭にあった事は「だからなに?」的な反抗心。
なんでも「科学的に」とか「数字」で表す西洋医学的なニュアンスが苦手なんです。
精油は植物の魂とも呼べる様な存在。
いくら人間が頑張って分析しようと、とても追いつけるものではないと思いますし…反対に数値で出せないくらいのレベルでも人が普通に感じられる事って、実はたくさんあります。
自然の恵は、科学者の理解できるものの中に全てが治まりきっている訳では訳ではありません。
もっと自分の鼻やインスピレーションを信じて、鍛えつづけるべき。と言うのが私の信条。
実際に毎日、日常の中に植物の香りをとりいれることは数値で計り知れない効果が私たちの体や心に作用しているもの。
そして植物のエネルギーは、実におおらかで、パワフル!
数値で表せば、ある一面でとても安心感はありますが、ケモタイプであろうと無かろうと、きちんと希釈して使っている限り、問題はまず起きません。
もっとも、説明はちゃんと聞いて下さいね!ご相談もどんどんどうぞ。
というわけで、前置き長くなりましたが、ルーンで新たにファファラの精油も導入する事にいたしました。
ファファラはスイスの精油メーカーで、基本、野生のハーブから抽出しています。
野生のものが足りない場合は、契約農家のオーガニック育ちのハーブ、と言う様な方法で。
精油は収穫量によって値段や入荷数が変動しやすいものなので、小さな店のルーンとしては、今後も常に数社と取り引きしつつ、ご案内していく予定です。
「今回のラベンダーは甘い香りが強いなあ。ふむふむ、学名一緒でもこれはタスマニアン産なんだ。」とか、こういうのって私は好きなんですが、あなたはいかが?苦手ですか?
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