ナチュラルテラピーショップ:ルーン★Rune Witch's Grotto 別館

主に九州地方のオーガニック食材やハーブを使い、ていねいに薬膳料理をつくっています。

*加工肉と赤身肉の健康被害について思うこと

2015年10月28日 | 日々つれづれなるままに
加工肉と赤身肉の健康被害について、急に騒がれ始めました。

実はこの件については、今年の初めに執筆したばかり。
いろいろと調べてみた限り、ほとんどの方が予想している通り添加物が問題なのだろうと思います。

たとえば、私と同年代の昭和生まれの方であれば、牛肉は高い肉というイメージしかないと思うのですね。
私の子ども時代はブランドでもなんでもない、ただの切り落としでも牛肉は500円/100gはしていました。
「今より高い」のです。

これだけ物価が上がっているのに、牛肉は今の方が安い。
もちろん輸入肉の恩恵ですが、その輸入肉の危険性は知られている通りです。

食べ放題のお店がこんなにあふれているのも、不思議な感じがしませんか。
マクドナルドの一連の事件でもわかるように、外食産業で使われている食材は残念ながら安全とは言いがたいものが多いのが現実です。

さて、今回、国連が発表した加工肉や赤身肉と発ガン性との関わり。
下リンクは一般の方も閲覧できますので、ご興味あればご覧になってみてください。
http://www.biomedcentral.com/1741-7015/11/63

これはヨーロッパ10カ国で13年にわたってチューリッヒ大学で分析されたものです。
内容をごく簡単に説明してしまいますと、加工肉160g以上/1日を12年間食べ続けた人と、20g/1日未満の人を比べてみたところ、前者は後者に比べ死亡率が44%高いという結果になりました。という発表です。

160gの加工肉って?
薄切りベーコンなら10枚、ソーセージは◯ャウエッセンサイズで8本に相当します。

この調査とは別に、アメリカでCancer Prevention Study II Nutrition Cohortが転移のない浸潤性大腸ガンと診断された2315人を対象にガンと診断される前と後の赤身肉(牛、豚、羊)、加工肉(ハム、ベーコン、サラミ)の摂取量(およそ80gを1単位とし、4単位までの人たちで比較調査)と死亡率を検討したものがあります。
(下リンク参照)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23816965

その結果、赤身肉、加工肉の摂取量が多い人は心血管疾患による死亡率も上がっていることがわかりましたが、大腸ガンの死亡リスクは上がっていませんでした。
論文中には、「大腸癌と診断される人は、健康な人と比較して、心血管疾患などの慢性疾患にもともと罹患しやすいリスクが高い集団である可能性があり、今回の結果が健康な一般人にあてはまるものではない」とあります。

あれ?じゃあ、今回の発表とどんな関係があるの?という気がしてきます。

一般成人は体重1kgにつき1~2g(運動をしている人なら倍量)の純タンパク質(肉、魚、卵、穀物を含め)が必要なので、体重50kgの人であれば50gになります。

純タンパク質というのは赤身肉や魚であれば重量の約20%、ひき肉や霜降り肉であれば10%ほどになるため、赤身肉であれば250gまではOKということになりますが、朝、納豆や卵、焼き魚、お味噌汁を飲む人であれば、夜ごはんに食べるお肉はせいぜい70gくらいで十分な量になるはずです。

加工肉の問題は使われている添加物だろうということは容易に想像がつきますが、それ以上に現代の私たちは「肉を食べ過ぎている」のではないでしょうか。

きちんと育てられたものを、必要量だけありがたくいただく。
そんな「生き方」をしていければいいなあと思います。


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