ちょっと暑いけれど、今日は素晴らしい五月晴れ。
遠く避難生活を送るキャノンのご両親が、キャノンを迎えに来てくださいました。
私たちには想像もできないほど、大変な中を通られたご夫妻。
でも、いつも明るく、こちらが励まされるほどです。
早速ワンズに取り囲まれるご両親。
のっちも駆け寄ってきます。
あまり人懐こくない我が家の面々なのに、どうです、この甘えっぷりは!
のっちもべたべた。
踊(よう)は、お腹を出すと緊張するのに、リラックスムード・・・
キャノンは生まれた兄弟5匹のなかで、いちばん大人しくて、憶病だったそうです。
我が家に来てからは物おじせず、あとから来た踊(よう)や、たまに来るチャックに対して
非常に威厳ある態度だったので、憶病だったなんて驚きです。
でもとっても元気で、塀を乗り越えて逃げたり、脱走して保健所に保護されていたり
かなり腕白だったそう。
散歩をしてくれる相手を見極めて、コース決めをするほど利口だったとか。
我が家に来てからは、耳は聞こえず、目も見えにくく、おとぼけムードだったので
それも驚きでした。
15年間住み慣れた富岡町から、見知らぬ八王子で4年を過ごしたキャノン。
それでも私たちにも我が家にも順応してくれて、本当にかわいい子でした。
でも、最期まで富岡町のお家のキャノンだったと思います。
最初にご両親と会った時に見せた様子は、私たちのそれとは全く違いました。
慣れながらも、一種の距離感を感じさせる私たちへの態度でしたが
ご両親にはお腹を見せて甘え、なすがままにリラックスしていたのが忘れられません。
最初にご両親と再会した時。
その愛するご両親とともに、キャノンは帰っていきました。
富岡町の家にはもう住むことは無いそうですが、キャノンを一度富岡町のお家に連れて帰ってくれるそうです。
生きて帰ることは出来なかったけど、魂は一緒に帰れます。
本当に良かった。当時自分が置かれた状況もわからずに、死んでいった子。愛する家族と死に別れた子。保護されても、家族と会えずに死んだ子。
でも、キャノンはご両親と会うことが出来ました。そしてご両親の元へ帰ることが。
我が家には写真と思い出が残りました。
さようなら、キャノン。
私たちの家によく来てくれました。
本当にありがとう、キャノン。
父様、母様には感謝の言葉しかありません
最後まで優しく守って下さり本当に
ありがとうございました
私も薔薇に包まれて逝きたいと
キャノンちゃんを羨ましく思いましたU+1F605
キャノンちゃんのご冥福を祈ります
キャノンは幸せに育って暮らし、震災後もご両親と再会できて、きちんと迎えに来てもらえて、最後まで幸せな子だったと思います。
我が家にはしばらく大きな穴が開いてしまいますが、その穴も、他のワンズが少しずつ埋めてくれることでしょう。
美しいバラに囲まれてキャノンは旅立つことが出来たのも、すべて神様のご配慮だと思っています。
ありがとうございました。