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血圧制御に重要なたんぱく=腎臓で発見、新薬期待―東大

2012年12月19日 17時00分43秒 | 日記

血圧制御に重要なたんぱく=腎臓で発見、新薬期待―東大

時事通信 12月19日(水)4時24分配信

 全身の血圧を制御する上で、腎臓で重要な役割を果たしているたんぱく質を発見したと、東京大大学院薬学系研究科の名黒功助教や一條秀憲教授らが19日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。このたんぱく質「ASK3」の働きを腎臓で高める薬剤が見つかれば、高血圧の治療薬になると期待される。
 ASK3は、遺伝性の高血圧症患者で働きが異常に高いたんぱく質「WNK1」を抑える役割がある。WNK1は塩を構成するナトリウムや塩素のイオンを尿に出さずに取り込み、併せて体内の水分を増やして血圧を高める働きがある。 
 名黒助教らが、ASK3を作る遺伝子が働かないよう操作したマウスを生み出したところ、年を取るにつれて通常のマウスより血圧が上昇。さらに、餌に含まれる塩分を若干増やしたところ、通常のマウスでは血圧に影響しない程度の増加でも、ASK3がないマウスでは血圧が上昇することが分かった。
 このため、健康な状態ではASK3が何らかの経路で細胞の状態を感知し、WNK1を抑える程度を調節、血圧を一定範囲に維持していると考えられるという。