羚英的随想日記

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■金津流丹内獅子躍@中野サンプラザ 2016■

2016-02-05 14:50:58 | 風の吹くまま



節分と言えばモチロン鹿踊り(ししおどり)!
そう、丹内さん!

後押しを頂いて、川崎からお江戸は中野に出向いて 金津流丹内鹿躍 さんの中野サンプラザ前での演舞を今年も堪能して参りました。


2月3日(水)少し雲がありながらも晴天で比較的暖かい1日。
微妙な時間ではありましたが、もしかしたらお昼過ぎに奉納される新井薬師での演舞の終わり頃だけでも観られるかなと、中野駅に着いてお薬師さまの方向へ超早足で向かいました。

…が!

道の向こうからかすかに太鼓の音が聞こえてきました。
これは確かにあの太鼓の音…。
目をすぼめて遠くを確認すると、あわわわわ、ゆらゆら揺れるササラも!

まずいっ!
今来た道を戻らねば!

きびすを返して必死の形相で、しかし絶妙な脚さばきで人の波をかき分けダッシュする私が(笑)
(前にもこんなことがあったような…汗)


まだ人がほとんど居ないサンプラザ前広場に戻り、太鼓の音が近づくのをドキドキしながら待ちます。
丹内さんはいつもここで観ているのに、やっぱりドキドキします。
あっ!来たっ!











『きりりと締めて ササラを揃え』






頭などを外してまずは一休み。






丹内さんの調べ隠し(太鼓に巻いてある布)は山吹色。









演舞前に、立ち位置(踊り位置)の確認のようです。






演舞の時間が近づき装束を着けて支度を始めました。












演舞の前に金津流丹内獅子躍について、演目についての簡単な説明が。




今回、最初の演目は 『霧返し』
去年の11月、江刺で開かれた金津流獅子躍公演でフィナーレを飾った演目で、ここでも初披露の演目です。
実は私は生で霧返しを観るのはこれが初めて!

とっても楽しみです。





■金津流丹内獅子躍@中野サンプラザ 2016 霧返し 前編■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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■お江戸 冷たい空気と蒼い空と■

2015-12-20 23:27:29 | 風の吹くまま
12月19日(土)、不慣れな身ではござんすが、お江戸をほんのちょいとばかりご案内いたしやした。





浅草・雷門前からのスカイツリー






東京駅近くで咲いていた桜の花






皇居、桜田二重櫓(にじゅうやぐら)



少しばかり風の強い、でも抜けるような蒼い空の江戸の街でした。


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■渋谷に、鹿! 其の参■

2015-11-06 23:57:22 | 風の吹くまま



女鹿の躍りが始まりました。


 





ササラを地に打ちつけながら、庭をひとまわり。








内に外に向き変えながら高く跳躍して、庭をひとまわり。






『白鷺は立とうと(立つと?)思えど 立ちかねて跡を濁す 立てや白鷺 立てや白鷺』
立てや白鷺、で一斉に鹿たちが立ち上がります。






鹿の子の場面。側鹿たちが力強くザンチキで躍り切ります。






中立の右にいる“小脇”から、ザンチキを踏みながら輪をつくり。












ひとまわりして、輪が解けていきます。






『さし傘の心棒の轆轤(ろくろ)駒かけて押しつ押さえつ…』






『駒の折り膝 駒の折り膝』
と歌って側鹿が中立に躍り寄り、最初の隊形に戻ります。






一斉に跳躍!






『きりりと締めて ササラを揃え』
ササラを地に打ち付けて、戻す瞬間の画像。







鹿たちが全員ササラを倒して、演目『礼庭』が終了しました。








『太鼓の調べをきりりと締めて ササラを揃え』
横一列になり、演舞終了後の御礼を。

大勢の観客から惜しみない拍手が送られました!






太鼓で足元がよく見えず、退場時も階段を下りるのに難儀してました。
中には恐る恐るの鹿もいて、その仕草がとても可愛らしかったです。



丹内さんの躍りは今年の2月にも中野で観ましたが、今回の演舞は太鼓・声もよく出て、アグレッシブな躍りでした。
数年前に代替わりした若き長身の中立さんも、すっかりリーダーの貫禄が出て堂々たるものでした。
私が一番多く演舞を観ている丹内獅子躍さん、年々進化する様子を拝見出来てとっても嬉しいです。

羊子がかつてお世話になった東和町に伝わる、金津流丹内獅子躍。
これからも応援させて頂きます!
躍り手のみなさん、関係者のみなさん、ありがとうございます。




2015 代々木公園 丹内獅子躍

(2016.06.18 動画を追加しました)





#鹿踊り #ししおどり
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■渋谷に、鹿! 其の弐■

2015-11-05 11:42:12 | 風の吹くまま


 

いよいよ、三人狂いの場面です。




膝を高く上げ跳ねるように、三人で輪をまわります。






ササラを揺らし、ながしを振り、豊かな長いザイを乱しながら。






シーっの合図とともに中央に集まり…。






屈伸するようにしゃがんで…。






ザンチキと呼ばれる右へ左へと激しく切り返す、金津流の特徴的な踊りを。






『つばくろの蜻蛉返りの面白や…』






『ひとつは過ぎぬ…またも返されよ またも返されよ』






正面・後ろと躍動的に切り替えして。






シーっの合図で三人が一斉に中央に走り寄ります。






三人狂いの最後の場面。
二対一になり、ササラを打ち付けたり跳躍したりの所作が続きます。






左回りにくるりくるりと回りながら、次の女鹿の踊りに繋げます。






■渋谷に、鹿! 其の参■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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■渋谷に、鹿! 其の壱■

2015-11-04 10:19:39 | 風の吹くまま



10月28日(水)に世田谷区等々力で岩手県奥州市江刺区稲瀬の金津流石関獅子躍さんを、10月31日(土)に渋谷区恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスで岩手県一関市舞川の行山流舞川鹿子躍さんを、そして今回は…。


11月3日(火)の文化の日の祝日。
渋谷の代々木公園で、岩手県花巻市東和町谷内の金津流丹内獅子躍さんの演舞を観てきました。
『渋谷フェスティバル』のイベントのひとつとして、公園内のステージでの鹿踊り(ししおどり)の演舞披露でした。

祝日だったこともあり、今日は羊子も一緒に。
早く到着したので、羊子のおごりでサンマルクで温かいココアとパンで一休み。


ステージ前の席に着いてからは順次観客が入れ替わり、何とか真ん前の場所に座わることが出来ました。
この日は晴天でしたが、ステージは逆光で暗がり。
羊子にカメラを任せ、私はスマホで動画を撮りました。

使用する画像はすべて動画からのスクリーンショットです。





太鼓の音とともに、丹内獅子躍が入場。
真っ白なササラが光を弾いて。
もう耳慣れた道行きの太鼓の、この心踊る音。






装束姿で階段を上るのは難儀なことでしょう。
介添えの方が見守ります。(九曜紋の半纏、素敵!)






中立の独唱『一礼申して』








『立てや吾が連れ』と歌いながら鹿たちが立ち上がります。








『きりりと締めて ササラを揃え』
ササラを地面に打ち付ける直前の画像!






隊形が広がります。






『まわし合わせろ、まわし合わせろ』とくるり。






側鹿がいっせいにササラを下ろすと、会場から大きな拍手が!
中立が『南風』と歌います。






『そろりそろりと吹くならば 今年の稲穂は八穂で八石』
私はここの歌詞が好きです。
何度もササラを地に打ちつけながら。




私たち母娘の姿を開演前に見つけて遠くで会釈をして下さった、世話役で随行している元躍り手さんの方は“ステージに反響していたから”と謙遜されていましたが、いえいえ、この日は特によく太鼓が鳴って、声もとてもよく出ていました!





■渋谷に、鹿! 其の弐■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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■恵比寿に、鹿! 其の参■

2015-11-03 21:12:55 | 風の吹くまま



つるべ落としの陽。
演舞も後半となると、差し込む陽もますます低くなり、いよいよ赤く、鹿たちがオレンジ色の光に包まれます。





クライマックスの鹿の子の場面。
舞川さんの鹿の子はとても軽やかで躍動的。
くるくると、鹿たちが楽しそうに戯れる様子が表現されています。






跳ねて、腰・頭をおとし背の真っ白なササラをたおやかにしならせながら。














演舞が無事終了。
ギャラリーからは大きな拍手が!








太鼓を叩きながら退場。



このあと、躍り終えた躍り手さんのところに演舞を観て心躍らされた観客の方々が集まって、いろいろと質問をされていました。
演舞の最中も、終わった後も、感嘆の声と感動の言葉が私の周りでは沢山聞こえていました。
鹿踊り(ししおどり)を観て、鹿踊りという素晴らしい伝統芸能を知り、心を奪われた人たちがここにもいました。


岩手県一関市舞川(旧相川)に伝わる300年以上の歴史を誇る伝統芸能、行山流舞川鹿子躍。
躍り手および関係者のみなさま、ありがとうございました。




2015 恵比寿 舞川鹿子躍

(2016.06.15 動画を追加しました)





#鹿踊り #ししおどり
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■恵比寿に、鹿! 其の弐■

2015-11-02 22:20:27 | 風の吹くまま



この日の演目は『三人狂い』。
行山流舞川鹿子躍さんの狂いの場面も、とても見応えがあります。
とにかく跳ねる跳ねる!
この躍り内容ならば、装束を少しでも軽るくする工夫が必要だったことが納得です。





右足、左足と後ろに払って。
このとき頭(かしら)を前に向けると躍りがきりっと締まりますね。






ササラをわざと“外して”横に倒して。
装束をつけているときにお話を伺いましたが
躍りの最中にササラが片寄らないようにキッチリとつけるのではなく
あえて動くように余裕を持たせてつけるのだそうです。
でもこの所作が出来る人は、限られているそうです。






この跳躍!






これは前にではなく、横にササラを倒しているんです。






跳ぶ跳ぶ!






これは前方にササラを倒す所作。




 

三人狂いの場面です。
跳躍の前の踏み込みをするところ。






そして、跳躍!






両手を広げ、太鼓の調子と足運びに合わせてバチを持つ手を上下に振りながら。






大きく跳んで踏み込みます。






思い切り、のけ反り!
右に左に体を倒してササラを大きく振って。






ぴょんぴょん跳びながら回ります。






三角錐のごとく。見た目辛そうな所作です。






次はくるりと反対側を向いて。




 

両手を、バチを、上下に振って。






ササラを前に倒して。






行山流の躍りは、こうしたバチを使った所作が特徴ですね。
だからこそ、バチの先まで神経が行き渡ると、とても美しい!






躍動的で生命感溢れる躍り、舞川さんの三人狂い。






■恵比寿に、鹿! 其の参■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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■恵比寿に、鹿! 其の壱■

2015-11-01 23:09:41 | 風の吹くまま



先日28日(水)に等々
力で演舞を披露された岩手県奥州市江刺区の金津流石関獅子躍さんに続き、今回は同じ岩手県の一関市に伝承されている行山流舞川鹿子躍さんが恵比寿で鹿踊り(ししおどり)の演舞をされるということで、また川崎くんだりからいそいそと出掛けて行きました。 

10月31日(土)午後、会場の恵比寿ガーデンプレイスに到着、曇りがちな上に風も出てきて手足が冷えるほど寒くなってきました。

使用する画像はスマートフォン、動画からのスクリーンショット、デジカメのそれぞれの画像をない交ぜにしてますので、画質が悪いですがご了承下さい。







川向こうに住む私には普段まったく縁のないお洒落な場所です(笑)
しかし、風が寒いっ!
風か吹きさらしで、どこに行っても風をしのげない…。

随分と早く到着してしまい寒空の下時間まで暇をもてあます私に
鹿仲間の方が電話で相手をして下さいました。






舞川さんの躍り手さんたちがお出まし。
遠野で初めてお会いした女性の躍り手さんにハグして頂いて
おばさんとっても嬉しかった

一列で記念撮影しているところを、後ろからこっそりと画像を撮らせて頂きました。






装束を着け準備を始めます。
舞川鹿子躍さんでは装束の中に着る着物の上着を
「はんてん」とか「袷(あわせ)」などと呼ぶそうです。(鹿馬鹿氏談)
踊り組によって呼称はいろいろですね。






太鼓を叩きながら演舞が行われる三越前まで移動。






ササラを打ち付けるとギャラリーから感嘆の声が!
『太鼓の調べ キリリと締めて ササラを揃え』




 



大勢のギャラリーに行山流舞川鹿子躍についての紹介を。
このあと、いよいよ鹿踊りの演舞が始まります。






■恵比寿に、鹿! 其の弐■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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■とどろきに、鹿! 其の参■

2015-10-30 21:10:22 | 風の吹くまま



演目『礼庭』が披露されるのは舞台前。
低めの陽からの逆光で、腕が悪いこともあり上手く画像が撮れませんでした。
すみません





中立の鹿踊マニアさん(中央)が幕を上げて、マイクで鹿踊り(ししおどり)の簡単な説明を。
簡素で初心者にもとても分かりやすい説明でした。
レンズに光が入ってしまった。






演舞の始めは動画を撮っていたので画像は途中からになってしまいました。
この日は石関獅子躍を復活させた第14代の躍り手さんたちが5名
第15代の躍り手さんたちが4名、そのうち女性が1名!の9匹の鹿たちが。






鹿踊マニアさんのハイトーンの通る声が境内に響き渡ります。
石関さんは皆さんよく声が出ているし、歌が上手い!
『南風~』






三人狂い!
勢いよく出でる鹿たち。












豊かなザイを、流しを、ササラを惜しみなく振り乱し、躍り狂う鹿たち。










女鹿の見せ場。




この日は別の躍り手さんが女鹿を演じていました。
この跳躍!












演舞の最中、観覧する人々の感嘆の声が聞こえました。
岩手には鹿踊りというこんなにすばらしい伝統芸能があることを
もっともっと多くの人たちに知って欲しい!






『礼庭』が終了し、一列になって太鼓を叩く。
『太鼓の調べをきりりと締めて ササラを揃え』
 





海老様(よう)でお不動様の門をくぐり退場。




夜の2時頃に江刺を出発し、超強行日帰り演舞ツアーだったそうです。
また逆方向から東京入りした躍り手さんも!

季節はずれの暑さの中、絶好の鹿踊り日和での演舞披露でした。

まさか、本当にまさかこんな近くで、住まいのすぐ目と鼻の先で、去年遠野に行けずに見逃してしまった石関さんの演舞が観られたなんて、本当に幸運でした!
石関獅子躍のみなさま、遠路はるばるとありがとうございます。
これからもどうぞご自愛の上、この伝統を永く永く継承し続けていかれますように!


ありがとうございました。





#鹿踊り #ししおどり
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■とどろきに、鹿! 其の弐■

2015-10-30 12:37:52 | 風の吹くまま



10月28日(水)、季節はずれの暑さの晴天。
東京・世田谷にある等々力不動尊で金津流石関獅子躍さんの演舞が披露されました。





満願寺別院・等々力不動尊。






『秋季大祭』と新しい舞台(豆まきなどに使う場所)の落成を兼ねているそうです。






駐車場奥に石関さんご一行のバスが。
立て掛けられた鹿踊り(ししおどり)のササラと装束。






中立の鹿踊マニアさんにいろいろとお話を伺いながら。
太鼓を持ち上げて太鼓の重みで“調べ(紐)”を締めています。
石関さんは毎回躍りの前には調べを締め、終わると緩めるそうです。
知らなかった…!

まさに
『太鼓の調べをきりりと締めて ササラを揃え』










金津流の装束の違い、躍り組の違いを判断するのは
私のような素人には大変。
幕のすそにあるこの鱗紋の色合いの違いも判断のひとつ。
あとは調べ隠し(太鼓に巻いてある布)の色など。






装束を着け、準備を始めます。




 



太鼓を叩きながら門へ移動。






門前で歌を。門付けといわれるもの?








ササラに気をつけながら門をくぐり不動尊の中へ入ります。
躍り手さんたちは大変でしょうが、これも私の好きな場面のひとつ。








隊列で本殿前へ。
太陽の位置は低いので、暑い強い日差しが斜めから差し込みます。








本堂前で『三光の儀』、石関さんの三光は始めて観ました!
まさに簡素な美の極み。






従来あったものよりも低く造り直したという真新しい舞台の上で。
この舞台の落成式も兼ねていたそうです。
何かするのかなと思ったら、記念撮影で終了しました。
後光で霞がかってなんと神々しい。



この日は暑くお不動様の中に差し込む日差しも強く、逆行が重なり、素人の撮り手としては厳しい条件でした。
撮り手?
いやいや、観るのが本来の目的!
分身の術が使えたらと、毎度毎度思います。





■とどろきに、鹿! 其の参■ へ続く

#鹿踊り #ししおどり
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