羚英的随想日記

好奇心と言う名のアンテナは常に作動中
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■大河は流れる…蘇り■

2007-12-14 15:46:20 | 大河は流れる









買っちゃった。
NHK大河初のピン写真集。

『風林火山』 のHPにあるフォトギャラリーの中の、一番いい画が表紙にあるので、そこで使われている他の画像が載っているのかなと思ったら…そうでもなかったです。
(それにしてもこの表紙のGacktさん、V6の岡田君に何となく似てるし)

あくまでも私はGacktさんのファンではありません。
あくまでも私はGacktさんの演じる 景虎(政虎) がいいんです!
でも元来私は、ビジュアル系を結構好むところがあるし。
仕方がありません。私の10代はベルばら、七つのエルドラド、オルフェウスの窓などキラキラの漫画に始まり、宝塚通いをさせられ、ベイシティローラーズ、クイーン、キッスなど、ビジュアルに訴えてくるロックグループにも影響を受け、ディスコサウンド最盛期のアースがとどめだったんですから。(などと言い訳をしている…)

ウン十ウン年生きてきて、生まれて初めて買った写真集なの。
いや~、麗しいのを見せていただいて。
冥土の土産になりました。


…と戯言はさて置き。


大河『風林火山』 も、とうとう次回の最終回を残すのみとなりました。
以前にも書きましたが、もともとこの 「武田v.s.上杉時代の単元」 は無知の状態でしたので、語ろうにも語るすべがありません。
そのお陰かどうかは分かりませんが、史実や伝承などとの相違を突っ込むこともなく、山本勘助を一年かけて物語ることを素直に受け入れられたと思います。

視聴者として私の中では、最初のピークが板垣信方の壮絶な最期で、次の小さなピークは由姫勘助の最後の会話の場面。武田の軍師・山本勘助を描きつつも、彼を取り巻く人物の存在がとても際立っていたドラマだと感じます。
あの内野聖陽さんが演じていなかったら、勘助の存在感を画面に強く打ち出すのも容易ではなかったのではと思ってしまいます。

後半からの景虎の登場では、その異彩さにいささか度肝を抜かれた感もありましたが、言葉は悪いですが、いつの間にか他の人たちを食っちゃったんじゃないかとさえ思いました。
その存在感やインパクトが思いのほか大きくて、信玄や勘助の居場所が1/2段ほど下がってしまった感じを自分の中で受けました。
でもそれこそが、演出側の意図するところだったのかも知れません。

今までGacktという人は、(大変失礼ではありますが…)ナルシストで自信過剰の鼻持ちならない人物と勝手に想像していた私でしたが、今回いろいろと知るに至って、その考えは改めなければなりませんでした。
番組HP内にもアップされていたので、ここで簡単にお話しても構わないと思いますが、次回の最終話でのクライマックスのひとつ、信玄と政虎(謙信)との一騎打ちのシーンは、実は慣習通りに複数方向から撮影して、あとはカットバックする手はずだったそうです。
すなわち、政虎が駒を駆って敵陣に単身乗り込み信玄に太刀を振り下ろす、という最大の見どころを、効果的にカット割りで撮影し巧みに編集するという手法です。

これは役者の人たちの安全を第一に考えての、通常の最善のやり方なのだそうですが、このシーンへ向けて自分自身のピークを持っていき、このシーンのために多大な努力を続けすべてを集中させてきたGacktさんはこれには納得が出来ず、すべて 「ワンカット」 で撮ることを切望したのだそうです。

このあまりにも危険な“賭け”に現場スタッフは急遽協議し、チーフディレクターも腹を据えて自分の今でのキャリアを懸け、このリクエストにゴーサインを出したのでした。

結果、撮影は見事一発で0K!
片手で手綱を操り右手には長刀を掲げ駒を駆る政虎、その白馬は見事に信玄の眼前でピタリと止まり、鬼気迫る形相で振り下ろした長刀を、(危険なシーンにも関わらず)このリクエストに応じて自ら後姿で迎え撃つ、市川亀治郎さん演じる信玄の軍配がしかと受け止める。
そんな奇跡のようなシーンが、夏の長野の地で、繰り広げられたのだそうです。

大河の歴史の中で、この一騎打ちのシーンは何度も撮影されましたが、今まで誰もそれをワンカットで撮り切ることは出来なかったのだそうです。

詳しいことは、この写真集の中に書かれていますが、気難しいことで有名なあの緒方拳さんを以って、再び共演する機会があったら…と言わしめたカリスマ。
最終話の中ではほんの一瞬の場面となっていますが、このシーンを撮るためにどれだけのものがあったのか、それを覗き知ることが出来たように思いました。

「『越後の龍』 を長い眠りから目覚めさせた現代のカリスマ」
謙信が時を越えて蘇ったかの如く、その奇跡を目の当たりにしてしまった人々が、惜しげもなく贈るGacktさんへの賛辞でした。


名残惜しいですが、あともう少しで勘助も物語も終焉を迎えます。
山本勘助は、武田信玄は、上杉政虎は…。
物語はどのような締め括られていくのか、楽しみに、でも少し切なく、それを見届けるために待ちたいと思います。


大河ドラマ 『風林火山』 第50回(最終回) 「決戦川中島」
 12月16日(日) 56分拡大版 で放送です。








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■大河は流れる…大海近し■

2007-10-16 17:27:42 | 大河は流れる




9月26日に撮影がクランクアップした 『風林火山』 ですが、ご存知の通り、大河史上初の一話延長で全50話の物語になります。
ここ数年の大河の中で、特に見応えのあるものだったので、個人的にもとても嬉しく思います。

物語りもいよいよクライマックスに突入。
波乱に満ちた人生を生きた由布姫も、先週の回で最期の時を迎えました。

この大河でデビューした由布姫役の 柴本幸さん も、全身全霊で演じている様が痛いほど伺えて、実にあっぱれだったと思います。
演技以外でも、見目は見違えるほどしっくりと、所作もぎこちなさがなくなり身に付いていったように思います。
由布姫を演じている中で、勘助に対する思いが、脚本家の意図するところとは異なる解釈へと心が歩いていったそうです。
勘助に対して 「あくまでも戦友のような気持ち」 と考える脚本家と、「そこには(男女を越えた)愛があったのではないか」 と演じていて思うようになった柴本幸さん。
彼女の思いは、その演技のそこかしこに溢れていました。

由布姫に深い思慕の念を抱きつつ、姫を全霊で守り続けた山本勘助を演じた 内野聖陽さん は、柴本幸さんのクランクアップの時に 『姫に一番したかったことです』 と彼女を抱きしめて、大役を終えた功を労ったそうです。
一方、勘助とまみえるのはこれがこの世で最後と分かっていても、その思いを胸にしまって今生の別れをしなければならなかった由布姫を演じていて、気持ちが溢れてとても辛かったという柴本幸さんも、クランクアップを迎えた内野聖陽さんに 『勘助、愛していました』 とついにその“思い”を告げることが出来たそうです。

物語は虚構の世界ではありますが、そこに描かれる人物ひとりひとりにも何か魂や思いが宿ってるように感じるのです。
「由布姫」 と 「勘助」 の思いもこうして浄化されたのかな、としみじみ思いました。

7月15日に放送した 第28回  「両雄死す」 では、ベテランの業と迫力をまざまざと見せ付けられました。
涙を禁じえなかったのは、板垣信方を演じた 千葉真一さん の孤高の演技!
身を呈して正道を示し、主君を守り抜き本懐を遂げた武将を、ものの見事に演じて切っていました。
久々に凄いものを見せて貰った、そんな感動がありました。
そして、心にぽっかりと穴が開いてしまったように、空虚感に見舞われたのを思い出します。

物語は、5回に渡る合戦が繰り広げられた川中島の戦いに突入しています。
長尾景虎を演じる Gacktさん の演技も、そろそろ堂にいってきた頃なのに、もうクライマックスなんですね。
前回の 第41回 「姫の死」 では、おやっと思える台詞まわしの場面があったので、物語の最初から演技していたらどのような“役者”さんになっていたのかと、少々残念に思います。

それにしても毎回見せてくれるあの狩衣姿、いいですね…。
甲冑姿も、いいですね…。
当時の武将で狩衣姿と大禿(おおかむろ)の髪型はありえないようですが、似合っているから不問に伏します(笑)
特に男性装束フェチ(だったということを最近自覚した)の私には、眼福ものです。
(※決してGacktファンではございません)

その長尾景虎と山本勘助が再び対峙するのが次回の放送です。
互いの国から遠く離れた紀伊の霊場・高野山の無量光院で、二人の間にどんなやり取りがあるのでしょう。
大河は数多の魂を飲み込みながら流れを大きくして、いよいよ大海へと向かいます。


大河ドラマ 『風林火山』 第42回 「軍師と軍神」
 10月21日(日)放送です。
 




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■大河は流れる…戦国武将年齢比較■

2007-06-08 16:47:32 | 大河は流れる




今回はタイトルのまんまでございます(笑)  
私にとってこの 『信玄・謙信period』 は、頭の中ではどうしても 『信長period』 を基準に考えるところの 「プレ戦国時代」 みたいな位置づけになってしまっていて、接点がなかなか見えなかったんです。
(単に歴史を知らないだけなんですけどネ) 

ということで、少しでも時代の流れを知る目安になるかと、ちょいと戦国武将の年齢比較をしてみようかなと思いたった次第です。

今までこのブログにアップロードしても表示崩れしてしまい、使うことをしなかった“表”でしたが、今回またトライしてみました。
ソフトを使わず手作業だったので、時間が掛かっちゃった。
もしも表示崩れがあってお目汚しになってしまったら、申し訳ありません

表示年齢は出生年だけ(月日は無視)で計算したもので、数え年でもありません。
また出生年月日が多説ある人物もいますので、“だいたいこんなもんか”というアバウトな感じで(汗)見ていただければと思います。
あっ、「戦国武将」以外の方もおられますので、どうぞお含み置き下さい
 


天文15年(1546年) 「河越夜戦」 時における各人の年齢

  





























なまえよわいひとこと
武田信玄25後の世では美味しいきなこ餅になります
山本勘助53?おや?思ったよりも歳いってるんですね
今川義元27ごめんね 今川焼き…思い出しちゃった
北条氏康31美しい小田原城下にとどろく相模の獅子
上杉謙信16越後のチリメン問屋…もとい虎か龍か!
織田信長12安土にあった肖像画は意外にハンサムよ
豊臣秀吉日吉丸は私と同じO型人間 ううう…
徳川家康竹千代ちゃんたらイタズラ盛り
柴田勝家24無骨で男気のある信長の忠臣権六さん 
明智光秀18?彷徨える誇り高きエリート
佐々 成政10ご子孫が浅間山荘事件で指揮をとりました
前田利家金勘定もとても得意になります
まつ-1美味しい味噌汁つくるようになります
山内一豊1?まだバブちゃんでした
千代-11パッチワークはお任せ下さいまし
ねね4?旦那のことを禿げ鼠って言われてしまうの
浅井長政頭蓋骨に金箔張られて…
お市-1?政に翻弄された戦国一の美女
蒲生氏郷-10レオ君悔しさ乗り越え会津若松の基礎づくり
伊達政宗-21利家さんに内股膏薬と言われたって平気さ
石田三成-14忠節心溢れる無愛想の不器用君
大谷吉継-13?頭巾で顔を隠した戦国一の義の武将!
小早川秀秋-36関が原の駒を握らされた悩める若武将
宮本武蔵-38?蝿をキャッチしたお箸のその後を想像し…うっ
源 義経387大河繋がりで…こんなに前のことなのね
源 頼朝399八幡さまには鳩がいっぱい サブレ美味
近藤 勇-288会津のお墓にお参りしました
土方歳三-289五稜郭で貴方に思いを馳せました



こうしてみると、へ~と思うこともあります。
(私の好きな武将の)柴田勝家が武田信玄と同年代とは知りませんでした。
上杉謙信と織田信長も比較的近いんですね。
石田三成と、1600年の関ヶ原の戦いで三成への義を貫くことを潔しとした賢将・大谷吉継(私が一番好きな武将!)も。
(でもまだまだ生まれていない…


大河ドラマ 『風林火山』 第23回 「河越夜戦」
 6月10日(日)放送です。
 




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■大河は流れる…風林火山な人々■

2007-06-06 17:19:15 | 大河は流れる




大河 『風林火山』 の前半戦も、いよいよ佳境に差し掛かってきました。  
「迷える文学青年」 だった晴信(武田信玄)も、だんだんと 「猛将」 へと歩み進んでいきます。

今回の大河は、前回の 『功名が辻』 が見やすかった方にとっては、だいぶ“堅く”面白みに欠けるかも知れませんが、私はやっと大河らしい大河が来た!という感じで毎週楽しみに観ております。
以前書きましたが、私にとってこの「単元」は未知の分野でしたので、登場人物や歴史的事項に頭がこんがらがりつつも、すてきな俳優陣の演技を堪能!です。

今回まるっきりの新人で登場した、由布姫役の柴本幸さん。
ご両親(柴俊夫・真野響子)から「学業を全うしてから」の条件で、大学卒業してから本格的に演技を学んだという彼女のその演技は、まだ青いながらもきらりと光る華と、深みと、情熱があります。
晴信への想いを勘助に吐露する場面も、例えばアイドル女優が演じていたならば、造作もない陳腐なシーンとなっていたと思えるところ、彼女は懸命に見事に 「誇り高く気高い由布姫」 を演じきっていました。
ベテランの内野聖陽(うちのまさあき)さんの演技の腕(かいな)に抱かれて、彼女の演技がさらに潤っているのがまた素晴らしい。

ミツ役で活躍した貫地谷しほりさんといい、今回は、きちんと演ずることの出来る若手・中堅の俳優さんたちの起用が嬉しいところです。

そして由布姫が親の仇と恨んだ、市川亀治郎さん演じる武田晴信のその人間の魅力的なこと!
あんな真っ直ぐな眼で見つめられて
『そなたの討たれてやるわけにはいかぬ』! 
温かく厳しい眼差しで歩むべき道を説かれた日には、薹(とう)が立った私だって、もうイチコロ間違いなし(笑)
この人と運命を共にしたい!と思ってしまうでしょうネ。


さて、武田信玄(武田晴信) といえば 上杉謙信(長尾景虎)
いよいよGackt謙信が 『風林火山』 に登場します。
スリムな体を9kgも増やして役に望むというプロ根性。
果たして彼の演技のほどはいかに?
本業の歌は聴いたことがあるけれど、殺陣や所作、そして演技はいかなるものなのか、まるで未知数です。
水を差すことになるか、はたまた更なる奥行きをドラマに与えてくれるのか。
麗しい景虎に眼が釘付けにならならぬよう、気を付けねば!

上杉謙信に関しては、今まであの 「ヒゲをたくわえた無骨な武将」 の肖像画から受けるイメージしかありませんでしたが、この大河のお陰でそのイメージにも変化がありました。
Wikipedia 【上杉謙信】
肖像画は本人が死の直前に絵師の書かせたものだと云われていますが、GacktのイメージとWikiの内容を照らし合わせると、また新たな像が浮かび上がってきます。


大河ドラマ 『風林火山』 第24回 「越後の龍」
 Gackt演じる長尾景虎がいよいよ登場します。  
 6月17日(日)放送です。
 




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■大河は流れる…風林火山■

2007-01-05 22:17:48 | 大河は流れる




今年の大河 『風林火山』 は、しばらく、定番の武田信玄上杉謙信のお話なのかと思っていました。 
信玄の軍師・山本勘助(内野聖陽さん)が主役なんですね。
いやいや、Gacktさんのことばかりが耳に入ってきたもので、てっきり…(汗)

今回はあまり乗り気じゃなかった私ですが、ちょっくらNHKのHPを覗いてみると、うーん、これはなかなか面白そうな感じ。
早速ストーリー本を購入しました。
出演される俳優さんの面々も、しっかりしてそう。
「しっかり」 とは 「大河らしい」 といったところ。
『新・平家物語』 の平清盛役が今でも鮮明に心に残る仲代達也さんも、今回は国を追われる信玄の父・武田信虎の役で、これは見ごたえがありそうです。

武田晴信(信玄)役には市川亀治郎さん。団四郎さんの息子さん。
上杉憲政(謙信(長尾景虎)の義父)役に、市川左團次さん…『義経』 の吉次役でしたね。
信玄の弟・信繁には嘉島典俊さん…“チビ玉”ちゃんも大きくなりましたぁ。
北条氏康松井誠さん…女形も惚れ惚れするほどの役者さん。
所作が美しい伝統芸能に携わるこれらの方々の演技も楽しみです。

今川義元に 『新選組!』 でも出演した谷原章介さんかぁ。
後に桶狭間で信長の精鋭軍に敗れる名門のおぼっちゃん役ですが、谷原さんはまだまだ発展途上で、演技が薄いのが気になりますが、この大河の経験で磨きをかけてくれることでしょう。
今川家の家臣・福島越前守テリー伊藤さん。
(おととい、川崎駅にある LAZONA の1階にあるデイリーフロアでアニー伊藤さんのお店・丸武の玉子焼きを買いに行ったのに、売り切れでした…残念。)
どんな演技を見せてくれるのか、楽しみでもあります。

今年の大河に引いてしまった原因(?)である、あのGacktさんは…。
う…うつくしぃ…
例えるならば、そう、三国無双の麗しキャラ・張郃(ちょうこう)の如く(←興味ありませんけど)。
CG顔といいますか、作り物のようです。
上杉謙信はご存知の通り、自らを毘沙門天に例え、軍神と呼ばれた武将。
女性説・両性具有説もあるほど、とにかくミステリアスな人物です。

Gacktさんには個人的な思い入れはございませんが、とにかく超異色。
物語の中で彼の存在感がどれほどのものになるのか、これもまた楽しみです。


ということで、結局今年も大河にお世話になるようです。
浅学の私は、ましてやこの風林火山の単元(笑)もほぼ無知の状態ですので、まじめに学習しようと思います。


大河ドラマ 『風林火山』 第1回 「隻眼の男」
  1月7日(日)放送です。





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■大河は流れる…功名の先■

2006-12-12 18:10:00 | 大河は流れる

遅ればせながら、『功名が辻』 が終了しましたね。

最終回の放送中だというのに、(学校関係の調べ事が多い、この重要な時に)パソコンの調子が悪くなり、実際のところ私はドラマどころではありませんでした(汗)
ちら見でどうにか内容が分かりましたので、10時からの方の放送は観るまでもなく、私の2006年度・大河ドラマの視聴が終わりました。
パソコンもどうにか無事でした。

最終話の視聴率は思ったよりもよかったようですね。
夫婦付随の鏡のような物語でしたが、後半ぐらいからは、私としてはいささか食傷気味といいますか…(笑)
歴史的にもこれと言った目立った功績もなく、運のめぐり良く土佐の大名になった一豊ですが、物語の中でも、まぁこれまたぬるいぬるい。
司馬遼太郎の原作は読んでいませんが、私としてはもう少し男気のある人物として描かれると勝手に想像していたもので、見事に期待を裏切ってくれたーってな思いです(笑)

あの種崎浜の相撲試合での一領具足の討伐を、どのような理由で描くのかなと興味深く観ました。
関ヶ原の後、本領を安堵され比較的軽い処遇で済んでいる薩摩の島津と比較しても、長曾我部の遺臣団や一領具足たちの思いは、いかばかりだったかと思います。
史実では山内家家老の深尾湯右衛門が首謀の討伐でしたが、後の政策での一領具足への対処(山内家家臣の「上士」に対し、「郷士」という身分で、他藩の郷士に比べ極めて厳しい差別下に置かれた)も、鬱々とした遺恨の念として彼らの中に存在し、幕末のうねりへと続いていったことでしょう。

それにしても、最後のあのナレーションは陳腐だったなぁ。
いらなかったかも。

最終話の流れが、どこかで見たことがある感じで(読めちゃって)、何だか盛り上がりに欠けました。
心に余韻の残る素晴らしい終わり方を、木原敏江氏から、脚本家さんたちも是非学んで欲しいです。あくまでも個人的意見です。
(多分、土佐の流れではないけれど)山内氏の末裔の1人として、少々辛目の意見を述べさせていただきました。

来年度の大河は、HPを覗いてみましたが、ちょっと興味が沸いてたので観てみようかなと思います。
信玄餅食べたくなっちゃった(笑)

『動かざること 山の如し』
えっ? 座ったが最後動かない…私のこと?

 
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■利家 リターンズ■

2006-09-25 15:09:50 | 大河は流れる

昨日の 『大河』 をご覧になった方、予告編に どなたか が登場しているのに気が付きましたか?

唐沢寿明さん

びっくりですね~♪ 
主役の山内一豊役の上川隆也さんとの友情のお陰(?)で、今回の特別出演とあいなったそうです。
もちろん、あの、前田利家 の役でですよ~ 

NHK側では、『利家とまつ』 のイメージが強く残っていることもあり、中途半端に他の人に演じてもらうよりも、唐沢さんに敬意を表し前田利家は「永久欠番」とする方がいいと思ったのだそうです。

でも今回こうして老け役で、大河に再登場 

本来は戦国から安土桃山時代、そして江戸へと繋がる時代の中で、常に重要な役割を担っていた前田利家が、このドラマの中で描かれないことのほうが少々無理があるように思っていましたので、一回だけの登場とはいえ今回の登場は満を持して、て感じですね~。

うう~、来週が楽しみだーっ
まつの味噌汁を作って気分を盛り上げるぞぉ 


※前田家の家紋 梅鉢紋 にちなみ、梅模様の壁紙をお借りました。 
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■大河は流れる…謀叛■

2006-08-05 16:12:58 | 大河は流れる

大河 『功名が辻』 ではいささか前の話ではありますが。 
 
『本能寺の変』     

明け方に明智光秀軍の奇襲を受けて、織田信長が自刃に追い込まれ最期を遂げたという事件ですが、過日あるテレビ番組で、私たちが今まで釈然とせず疑問を感じていたことに対して、なるほどと考えさせられる説を紹介していました。

天下布武を掲げ、天下統一を目論む策略家の、あれほどの人物である信長が、なぜいとも簡単に明智軍の包囲を許し、遂には滅んでしまったのか。
ましてや、あまりに無謀な、小姓など護衛もごくごく少数での上洛。
人々から畏怖される者の傲慢か、はたまたほんの暇の気の緩みからか。

番組では、実に興味深い検証をしていました。
明智軍1万5千とも2万ともいわれる兵馬の “音” を推定してみようというものです。
そこから推理して、この事件の全体像を炙り出してみようという試みです。


まずは“その時”のことを 『信長公記(しんちょうこうき)』 から抄出しますと…。
騒がしい物音に目覚めた信長やお小姓衆は、最初は誰かの喧嘩の物音と思ったのですが、軍勢が鬨(とき)の声を上げ、本能寺に向けて鉄砲を打ち込む音を聞くのです。

『是は謀叛か、如何なる者の企てぞと、御諚(ごじょう)のところに、
森乱申す様に、明智が者と見え申し候と、言上候へば、
是非に及ばずと、上意候。』 (※森乱=森蘭丸のこと)

幾度も私たちが映像で見ている本能寺のクライマックスそのままです。


日本音響研究所所長の鈴木松美氏によると、当時の兵の具足(甲冑)の素材や人数、馬の蹄音など、騎馬や歩兵から出る “騒音” を計算し推定してみたところ、本能寺の半径2キロメートルでの明智軍の音は、本能寺においては、さしずめ “日中の渋谷ハチ公前・スクランブル交差点の騒音に匹敵する” 騒音が聞こえていたはずである、という結果が出たのです。

寝静まる未明の京のまちを往く軍の進攻に、信長やお付の供たちが気づかないはずがないというわけです。
気づいていながら、なぜ信長はその“異変”に、退去など、何らかの行動を起こそうとしなかったのか、ということが疑問となるのです。


行動を起こす必要が無かった。
すなわち、明智軍が来ることは予定内のこと、実は“合流する” 手はずではなかったのかと。

では信長は何を為そうとしていたのか。

自分とは対立関係にあって、たびたび退位を要求してきた正親町天皇(おおぎまちてんのう)をいよいよ亡きものにしようと、恐ろしい所業を企んでいたのでは、という説です。
その所業を為すために、信長が明智光秀を駆り立てたと。

しかし文武両道・文学や芸術にも造詣の深い教養人であった光秀が、自らを神とし、天皇をも恐れぬ野望の鬼畜と成り果てた信長を、このまま凶行に走らせるわけにはいかなかった。
思慮深く賢明な光秀の高く振り上げた刃は、天皇ではなく、本能寺で自らを待つ織田信長に振り落とすべきと決意したというのです。


信長の自刃後、知らせを受け妙覚寺から二条城に移り迎え撃った嫡男の信忠も自刃に追い込み、目的を達した明智光秀でしたが、“主君を討った裏切り者”を 「中国返し」 で猛追してきた秀吉軍との山崎の合戦・俗に言う天王山の戦いで総崩れとなり、勝竜寺城に退去するもまた敗走し、坂本城へと落ちてゆくことになるのです。
敗走の途中、藪に潜む農民から腹部に致命傷を受け、家臣の溝尾勝兵衛の介錯されたといわれています。


天皇を死守した者でありながら(この説による場合)、裏切り者の汚名を着せられたのは、信長が天皇に対する謀反者であっては大変都合の悪い者たちがいたからだと説は続きます。
信長が亡くなった今、彼の天皇抹殺計画をどんなことがあっても表ざたにしてはならぬと。
“潔白な”天下人の信長の跡目に自分の都合の良い人物を立て後ろ盾になり、いずれは天下を手中に収めんと虎視眈々と企む秀吉の思惑が、後に記録を捏造されたというのです。
その記録とは、普段われわれが知っている、信憑性の高さで有名な 『信長公記(しんちょうこうき)』 のことを指しています。

「天皇を討つために合流する手筈だった明智光秀の、思いもかけない謀反に遭い、落命してしまった信長公」だったものを
「少人数で上洛した信長一行に対し、千載一遇の機と進軍した裏切り者の明智光秀によって自刃に追い込まれた信長公」
と、作為的に記録されたと。

何時の時代も、歴史の記録は勝者によって造られるもの。

番組では、おおむねこのような説でした。


明智光秀の信長打倒の動機はさまざまな説があります。
怨恨説、将軍足利義満陰謀説、朝廷陰謀説、野望説、諸将陰謀説などなど。
この番組で語られた説も、1つの説として、とても興味を引くものです。


今回この番組を見て信憑性を感じたのは、やはり、その日天正十年六月二日、織田信長は明智光秀とその兵が本能寺に来ることを知っていた(待っていた)のではないか、という点です。
自分を滅ぼそうと進軍してくるとは露程も知らずに。

常々疑問に感じていたことを払拭してもらった思いがして、その1点に関しては、私は確かなもののように感じてしまうのです。


※明智光秀の家紋 桔梗紋 にちなみ、桔梗模様の壁紙をお借りしました。
光秀は珍しい水色の色付きの桔梗紋を使用していたそうです。 
Wall by Montake



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■まつの味噌汁■

2006-05-24 23:02:00 | 大河は流れる

 

『利家とまつ』 もう4年も前の大河ドラマでしたね。
本当に久しく観ていなかった大河を、また観始めたのがこれでした。

反町ご夫婦が演じていた織田信長と前田のまつ
ここぞという時、まつは信長にも、秀吉にも、この“味噌汁”でもてなして、内助の功で夫・利家を助けていました。

家族で観ていて、いつもいつも美味しそうなあの “まつの味噌汁” が食べてみたくて仕方ありませんでした…!
うーんと、お味噌は…赤だしのようだ。登場人物の多くは尾張の出身だから、尾張名古屋は八丁味噌。ところどころに黒いものが見える…これはワカメに違いない

今のように具沢山ではなく、本当に申し訳程度に具が入っている赤だしの味噌汁。

過日、なんちゃって囲炉裏鍋を買ったことだし、木のしゃもじも(何故か?)以前からウチにあることだし、今日は思い立って真似て作ってみることにしました。

八丁味噌は味が強いので、出汁は濃いめに出します。 
出来上がった “まつの味噌汁” は…旨かったぁ

鉄鍋で作ると、断然美味しく感じるのは何故なんでしょ  

息子と私は御御御付けにお豆腐が入るのはあまり好みませんが、これは固めの大山木綿豆腐ですので汁が薄まる感じもなくよかったです


美味しいお味噌汁を飲むと、ホッとします。
嗚呼、日本に生まれて、本当に良かったーっ


※前田家の家紋 梅鉢紋 にちなみ、梅模様の壁紙をお借りました。 
Wall by White Wind



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■大河は流れる…山内氏■

2006-01-26 12:16:38 | 大河は流れる
 



大河 『功名が辻』 の滑りだしはボチボチのようですね。
主人公がいささか知名度が低いために関心も今ひとつ…、などと言われていたようですが、私は 『新選組!』 も 『義経』 も哀しく刹那なお話でしたので、夫婦付随で功名を立てていくこの物語りは、元気が貰えていいかも知れないと楽しみに観ています。

主人公・山内一豊とその妻・千代 (“まつ”という名であったとも伝えられていましたが、現在は“まつ”は別人だったとほぼ断定しているそうです) がどのように土佐24万石の太守とその室へと登りつめたか、4年前の 『利家とまつ』 と同時代で内容も似かよっていると揶揄されもしますが、“一豊の妻” と内助の功の比喩言葉となっている賢妻の誉れ高い千代の活躍も、しかとしかと拝見したいと思います。

真偽はいかがなものかと思いますが、実は私の親の片方はこの家系だといわれています。家紋も 『丸に三つ柏(土佐柏)』 だと聞きましたが、この目で確かめたわけではありませんのでいかがなものか。
確かなことは、家柄といういささか時代錯誤的な言い方をすれば、両親の見合い当時この家は確かに地域でも由緒のある家柄で、本人の意向よりも家柄の釣り合いを何より一番に考えた当時においては、申し分のない相手だったということです。
苗字から単純に辿っていけばもとは藤原氏秀郷流首藤氏族で、山内一豊の家系もこれと同系だと考えられています。
ただこの夫婦には娘・與禰姫(与祢、よね)がいましたが、1586年の近江長浜の震災で六歳で早世してしまい、それ以降子どもがなかったこともあり一豊の兄弟によって家督が継がれていきました。
すなわち山内一豊の直系の子孫はいないわけで、百歩・千歩、いや一万歩譲って土佐山内家の家系だったとしても、決して一豊の末裔ではないわけですね。

私としてはウチの家系は、土佐山内氏ではなく、奥州山内首藤氏(桃生山内氏)もしくは会津山内氏(横田山内氏)のどちらか、地域だけで判断すれば奥州山内首藤氏流が一番信憑性があるのではと考えています。
一方で家紋だけを見てみると、、奥州山内首藤氏は 『白黒一文字』会津山内氏は 『三つ柏』 で、土佐山内氏の 『丸に三つ柏(土佐柏)』 と(丸がないだけで)同じです。
さぁ、そう考えると奥州・会津どちらもありえそうです。

家系を調べてみると、のちに奥州山内首藤氏流へと分かれていく流れは…

妻が源頼朝の乳母であった山内首藤俊通は、頼朝の父義朝の時代の人物ですが、伝承によると奥州山内首藤氏流へと続く流れはこの俊通の兄弟からと俊通の息子の経通からとなっています。
また俊通本人から二代目に会津山内氏流へと続く流れが始まり、四代目から土佐山内氏に続く流れが始まるとあります。
奥州山内首藤氏は土佐山内氏の本家筋にあたるのだそうですが、土佐山内氏の家系は途中少々怪しいところもあるとも云われているそうですよ。

昔から出自や先祖などの捏造は往々にしてあったことで、有名なところでは、徳川家康はその出自を源氏とし称してましたが実際はそうではない、なとどいうことが多くあるものです。
そう考えると、自分の遠い先祖・出自と云われてきたものの信憑性は、延々と綴られた家系図でもない限り、たとえあったとしてもそれも何らかの思惑で粉飾されている、などということさえあるわけでして、実際のところはどうだか分からないんですね。
ただひとついえることは、自分の出自に繋がると思われるところを探ってみて、浪漫たっぷり想像してみるのもなかなか面白いこと、ということです!

やっぱりこれに尽きますか!

   



 
コメント (6)
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