Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

只今、雪生産中。

2012-10-31 | 自然とともに。
来る日も来る日も空はどんより。

青い空はどこへ行ってしまったの・・・。

関東平野出身の自分にとって、秋冬の空はほぼ晴れているというイメージなので、どんより空はつらいです。

どうやら雪が降り積もる時期のようで、空では日々雪の生産が行われているようです。



それでも、たまに少しの時間でも晴れると、雪景色の光景は美しいものです。


基本的に寒さが苦手の夏女ですが、ここに滞在している限られた期間を有効に使って、
冬の自然美をたくさん堪能したいと思います。

Banff mountain film festival Day2

2012-10-29 | かなのカナダ暮らし。
フィルムフェスティバルで、「ヒマラヤ・ソング」という作品と「Nomadic Nights]を観ました。


ヒマラヤソングは、伝統的な楽器を使ったショーを予想していたら、違った(笑)。

インド系アメリカ人の女性二人と中国系アメリカ人のトリオが、電子楽器を使用し演奏。
その演奏の間に一人の女性が物語を語り、映像が流れる。

物語は、ヒマラヤ地域出身の亡きお母さんが2050年を生きる娘にかつてしてくれた話いった設定で
話が進められていった。

「ヒマラヤはかつてこんな感じだったけど、氷河が溶けて洪水がおき、周辺の村の人々を多く飲み込んでいったの。」
何かのニュースで使われた映像なのでしょうか。語り部の後ろのスクリーンには、氷河の氷溶けで起きた突発的な洪水に巻き込まれる人々。

そしてお母さんも里帰りしたとき巻き込まれ、帰らぬ人になってしまった・・・。

ARTを通して環境問題が語られた作品でした。

個人的に、電子音楽や電子映像(?)は苦手なのですが、素晴らしいコンセプトだと思いました。

自然環境、環境問題に関心のない人にも関心を持ってもらい、エコ・フレンドリーな行動を取ってもらうようにするには、
どんな媒体や方法で引きつけることができるか。それが自分のテーマであり、大学院でも勉強をしている訳ですが、改めて
アートのチカラって偉大だ!っと感じました。

アカデミックな分野では、感情的に語ることは、一人の主観で語ることになるので御法度ですが、人の心に伝えようと思ったとき、「 I(アイ)」の考え・メッセージを伝えることって、受け入れる人、受け入れない人と分かれますが、強く心に響くものだなあと、改めて思いました。


後半のフィルムは、ヒマラヤ地域で暮らす「ノマド(遊牧民)」の暮らしを追ったドキュメンタリー。

感想;資本主義や物質主義の世界にさらされ、その価値観を知ってしまった遊牧民の人たちにとって、遊牧式の暮らしは負担と感じる部分もたくさん出てきているんだ、
ということ。

都会に出ればお金が稼げる。お金が稼げる職業にも就くチャンスがある。だから子ども達は街に行かせたい。
けれど、自分たちはたとえ行ったとしても、ガテン系の仕事にしかつけないだろう。羊たちとの暮らしは好きだ、けれど都会に出ればもっと稼げる仕事がある。

印象に残ったのは、
彼らは家畜が逃げないように石を積んで石の囲いの柵を作っている。
それを、毎日家畜を外に出したり中に入れて閉じ込めるために、崩したり積み直したりしている。

彼らの生活は移動式の生活。それを全て崩せば後には何も残らない。
だから、自然に対し負荷もほとんどなく、理にかなった生活なのじゃないかと思っていた。

けれど、フィルムの中で言っていました「俺は毎日積んだりおろしたりしている。後に残らないから空しい仕事だ。これが毎日積み重なっていく仕事だったら、今ごろ大邸宅になっているはず。」と。

この修行のような「やっても達成感を感じられない労働の空しさ」って人間が根本的に持つものなのかもしれない。
けれど「移動」は彼らの暮らしの根本にあるものだから、最後はゼロに戻るのは当たり前。なので、上のセリフのようなこと昔から思っていたのだろうか。


彼らのテントの中には、街でも売っているような物がたくさんあった。
どうも自分の持つ固定観念では、ノマドライフって、持っているものは最低限のもので、いつでもさっと移動できるのかと思っていた。

けれど、現代を生きるノマドの生活には、たくさんの品物が街から入ってきて、引越準備も大変そうだった。

資本主義や物質主義の価値観って、ほんと人間にとって、甘い蜜のような強い力を持つものだと実感。
























Banff mountain film festival @ Banff

2012-10-28 | かなのカナダ暮らし。
バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバルが総本家(?)、バンフで始まりました。

頂いたチケットで早速、一日目夜のショーを観てきました。

観ていて思い出したのは、

そういえば去年、このフェスティバルが日本で開催されるとき、行ってみたいな~と思っていました。
その時は「え、バンフ?カナダのロッキーあたりにあるんだっけ?」といった感じでした。

まさか翌年、そのバンフに、しかも会場から10分くらいのところに住むとは思ってもみませんでした。

そして、

ロッキーの中で生活することで、今まで本やテレビなどに載っている雄大な山々の景色を「(ブラウン管などの)向こうの世界」だと思っていた
世界が、今は現実として感じられることを実感。


スクリーンに流れるアルプスの光景、ヒマラヤの光景も、
「ああ、きっとロッキーの光景の延長線上みたいなものか」と思えるようになりました。

今までリアルに感じられなかった地球の一部のエリアが、リアルに感じられる範疇に入ってきてくれたこと、それに改めて気づき、感激しました。

自分の身体全身で体感することで、はじめて分かることがあると思います。
はじめてその様子を自分の言葉に変換できるのだと思います。

こんな景色を常に目の当たりにしていれば、地球の環境変化も目に見えて分かるのだと思います。

私は今年の一時期を過ごしているだけなので、自身のカラダを通して以前と比べることができず、長年住む方々の持つ危機感は私には分かりません。

目の前にある氷河が以前と比べてこんなに後退している。
展示物を見るけれど、正直私には「ヤバいじゃん!!!!」と深刻に思うほど感じられません。
それは、やはり繰り返しになりますが、自分の目でその経過を見てきてないので、今の結果だけみてもワガコトには思えないのです。

え~、なんでフェスティバルの話から環境問題の話に脱線したかというと・・・

seeing is believing が大切だということ。

そして、
温暖化などの環境問題って本当は地球人全員、特に先進国の人間が考えないとならない。
けれど正直、都会に住んでいると、氷河が溶けているなんて異次元の話でリアリティーを持てない。
ただ少しでも考えなきゃと思うなら、自然を観にいくことって大事なのかなって思うのです。別に氷河じゃなくて良いんです。裏山だって、田んぼだって。
もちろん旅行で色々な地域や海外に行くのも良いと思います。

別に環境問題なんて・・・とかったるく感じるなら、そんなこと別に考えなくてもいいと思うんです。
ただいつも見ない自然に目を向けてみるだけで。

そうすることで、自分にしか見えない世界、自分にしか感じられない世界があると思うのです。
seeing is believing. 自分だけが語れる真実が。

もし見続けることでおかしな変化を感じたら、環境問題に関心を持ってみる。

その時は今までと違って、本当に自分の近辺で起きている問題だとリアルに感じられるのではないのでしょうか。

長々書きましたが、
言いたいこと!それは・・・「せっかく地球に住んでるのなら、地球を感じに出かけよう!」
                                                         以上。












Being Banff Local

2012-10-25 | かなのカナダ暮らし。
改めて、私はカナダ・アルバーター州バンフに暮らしています。

バンフはロッキー観光の中心地です。


世界中から観光客が来るのはもちろんのこと、世界中からワーキングホリデーやワーキングビザを利用して
働きにくる人々も多いのが特徴です。そして、たいていは一人でやってくるのが特徴だそうです。

私もその一部ですが、たいていは観光業の仕事についています。
まあ、バンフ全体が観光で食べているような街です。

なので、バンフ市が外部から移動してくる人々を対象に、バンフをまずはよく知ってもらい、
知識を持ってから、観光客に対応してもらおうということで、「Banff Ambassoder Program」という事業を行っています。

私も友人に教えてもらい、つい先日参加。

パート1、パート2と分かれていて、
パート1ではスライドでバンフ国立公園の歴史やバンフの見所をざっくり説明してもらいました。
その他、この事業を行っている「Banff Life」という部署(?)が行っている外部から一人でくる若者たちをサポートするその他様々なプログラムの紹介もありました。
例えば、仲間を作ろう!!という「スパゲティーnight」とか。
そして、最後にはバンフ市民としての誓いをみんなで宣言(笑)。

パート2はバンフを知ろう実践編です(笑)。
通常の観光客に混ざり、通常70ドル近くする観光ツアーに5ドルで参加できるんです。
私はバンフ&レイクルイーズを回るツアーに参加しました。


その他にも、
バンフの街中で買い物するとき、「ローカルです」といえば若干の割引をしてくれる店がけっこうあったり、オフシーズンの今は、各ホテルやレストランが「ローカルスペシャル」と題して様々な特別メニューを出して暇な席を埋めようとがんばっています(笑)。
ちなみに、この前友達と普段はお高めのレストランにローカルスペシャルを食べに行きました。


物価の高いバンフ。
こんな広大な大地のカナダですが、国立公園内の限られた土地を人が利用しているので、賃料も驚きの東京・銀座並み。
聞いた話に寄れば、一軒家を買うなら1億円台はするとか・・・。

ローカル割りはありがたいものです。