一日目は精神的に心底疲れた。
肉体的というより、精神的な疲れが大きい。
今でも、1日目のあの牧場歩きはしたくない 笑。
muddy(ドロドロ)で、糞だらけで汚くて、暑さを遮るものはなし。道も変化がなくて・・・。
そしていつ迷うか分からない不安、先が読めない不安。
あっあ、ネガティブな言葉ばかりが・・・
でも、そこから学んだことも、もちろんあった。
不安、焦ったときに自分がどういう状態になるか。怖くなったときの自分の考え方、行動傾向。
オレンジポールが見えない、道に迷った→ 頭真っ白 → 泣きそうになる (笑)→焦って
どうしよう、どうしようとなっている。
何度か繰り返すと、深呼吸、深呼吸となって、不安や怖さは消えないけれど、冷静さを保とうとするようにはなる。そんな普段は体験できない自分の一面を知っておくこともイイ勉強。
さて、このトリップ最大の重要な日である二日目 !!
計画を立ててからも、頭の中で何度も何度も考え直す。本当に実行するの?
決めてからは、何度も何度も、その日の行程行動時間を確認する。そして、天気も祈るように確認。
リーツ・ダートに行きたいと思った目的は、大河のように流れる氷河を見たいから。
けれど、私の行程3泊4日では、サイド・トリップのCascade saddleまで行って戻ってくるのは、自分のペースを考えるとキツい。行程は自分の旅と天気の関係で、今回は3泊4日しか費やせない。
でも、なんのためにこのトラックを歩くのかと言えば、氷河を見たいがため。
カナダで結局見れなかった、大河のように流れる氷河を自分の足で見にいく!!
なので、天気と時間が許す限り、行けるところまでいこうと決めた。
通常、Cascade saddleのサイドトリップを考えている人は、
2日目は1日目のハットから次のハットへ4-6時間かけて移動して終える。
そして3日目に一日費やしてCascade saddle行く。8-10時間。
私の強行軍2日目の予定はこんな感じ。
天気:曇り&にわか雨。
行程:次のハットまで移動(4-6時間)→荷物を置いて、天気と時間の許す限り、Cascade saddleに向かう→ハットまで戻ってくる。
二日目の朝、空がうす明るくなる8時に出ようと予定していた。
けれど、昨日の疲れと人が少ない不安もあるのか、もう少し明るくなってから、もう少しと寝袋の中でもぞもぞしていた。結局8時半近くに出発。自分がかなり早く出る予定だったのに、後続にはkiwiのおばちゃんズも歩いてきた。
まずい、まずい急がなくては。
けれど、今日は自分が一番先頭。
先行く人は誰もいない。
目印にする人のいない不安。
広い荒野では、後続のおばちゃんたちも、「あれ、神隠しにあった?」と思うくらい、あっと言う間に見えなくなる。
重たい雲が空を覆い、山の上から吹き下ろしてくる風が怖い。
そうだ、自分、風の音苦手だったんだ・・・。
中学生の合唱コンクールで歌った、《あの素晴らしい愛をもう一度》の歌詞「ひろーい荒野にぽつーんといるようで~♪」が頭の中をループしては、「うん、いるようじゃなくて、今、本当に一人でいるんだよ自分。」と自分につっこむ。
そして、一人で前に進むことに集中して、いっぱいいっぱいだと、歌詞にある「涙が知らずにこぼれてくるのさ~♪」なんて余裕はないよね、っとも実感 笑。
ハット出発後、まずは目指すはRees saddle.
写真の奥の乗り鞍のようになっている部分を越えて行く。
1日目に比べたら、道の分かりやすさが格段に良くなった
やさしいと思ったrees saddle越え。
最後の最後で、緩やかなカーブを描くRees saddleを目の前に、山ヤギしか歩かないんじゃない?と思うような、側面の岸壁横の荒い部分を乗り鞍部目指して登る。
そして、saddleの上についに来た。達成感と安堵感。
けれど、そこに立つと見える、今まで見えなかった、これから歩く未来の景色。
果てしなく、どこまでも続いて行るような深い渓谷。
雲の重たさでどんよりした空の色が、私の不安も重くする。
憧れと言っていた、ロードオブザリングの中つ国の世界。
たしかに、これも映画の一シーンに出てきそうだけれど・・・
どちらかというと魔界系に来たようで、ドキドキっす 苦笑
道をただただ辿って行けば大丈夫。
と、分かってはいるけれど、心細い。。。
けれど、強行軍をしている今日の私には躊躇する余裕はなし。
歩け、歩け、歩くんだ!
と進みだせば小雨。
そして、V字谷間なので、風が強い。
山の山腹を横に突っ切って行くようにあるトラック。
山腹を凹凸凹凸と歩いていくのですが、凹から凸に出た途端、突風の洗礼。
思わずよろけそうになったり、山肌にへばりつくように身を伏せてみたりしつつ進む。
雨で滑りやすくなった岩肌。
ここの道はずーっと、渓谷に沿いながら岩の上をアップダウンしながら歩いていく感じで、岩の上歩きが得意ではない自分には下りが怖い。案の定、数回スリップ。
いつもは、重くて恨めしいザックが私の後部を守ってくれる。
やっぱりスリップすると怪我は一切なくても、じんわりと精神的にダメージが残る。
ああ、転んじゃったよ自分。あれ一歩間違えてたら、谷の底だったかも・・・。
そんな痛い思い出や、突風と闘って、さすがに集中力が切れてきた。
ごはん食べたいよ、休みたい。
けれど、小雨と風で休める感じではないし、適当な場所も見つからない。
けれど、先に見えてきた新しい景色!
そして開けた場所。
なんだか、そろそろな予感。
大きな岩の影を見つけたので、そこで小休止を取ることに。
そこで食べたおにぎり。
ごはんって、そういう時、本当にほっとさせてくれるソウルフード。
つづく。
肉体的というより、精神的な疲れが大きい。
今でも、1日目のあの牧場歩きはしたくない 笑。
muddy(ドロドロ)で、糞だらけで汚くて、暑さを遮るものはなし。道も変化がなくて・・・。
そしていつ迷うか分からない不安、先が読めない不安。
あっあ、ネガティブな言葉ばかりが・・・
でも、そこから学んだことも、もちろんあった。
不安、焦ったときに自分がどういう状態になるか。怖くなったときの自分の考え方、行動傾向。
オレンジポールが見えない、道に迷った→ 頭真っ白 → 泣きそうになる (笑)→焦って
どうしよう、どうしようとなっている。
何度か繰り返すと、深呼吸、深呼吸となって、不安や怖さは消えないけれど、冷静さを保とうとするようにはなる。そんな普段は体験できない自分の一面を知っておくこともイイ勉強。
さて、このトリップ最大の重要な日である二日目 !!
計画を立ててからも、頭の中で何度も何度も考え直す。本当に実行するの?
決めてからは、何度も何度も、その日の行程行動時間を確認する。そして、天気も祈るように確認。
リーツ・ダートに行きたいと思った目的は、大河のように流れる氷河を見たいから。
けれど、私の行程3泊4日では、サイド・トリップのCascade saddleまで行って戻ってくるのは、自分のペースを考えるとキツい。行程は自分の旅と天気の関係で、今回は3泊4日しか費やせない。
でも、なんのためにこのトラックを歩くのかと言えば、氷河を見たいがため。
カナダで結局見れなかった、大河のように流れる氷河を自分の足で見にいく!!
なので、天気と時間が許す限り、行けるところまでいこうと決めた。
通常、Cascade saddleのサイドトリップを考えている人は、
2日目は1日目のハットから次のハットへ4-6時間かけて移動して終える。
そして3日目に一日費やしてCascade saddle行く。8-10時間。
私の強行軍2日目の予定はこんな感じ。
天気:曇り&にわか雨。
行程:次のハットまで移動(4-6時間)→荷物を置いて、天気と時間の許す限り、Cascade saddleに向かう→ハットまで戻ってくる。
二日目の朝、空がうす明るくなる8時に出ようと予定していた。
けれど、昨日の疲れと人が少ない不安もあるのか、もう少し明るくなってから、もう少しと寝袋の中でもぞもぞしていた。結局8時半近くに出発。自分がかなり早く出る予定だったのに、後続にはkiwiのおばちゃんズも歩いてきた。
まずい、まずい急がなくては。
けれど、今日は自分が一番先頭。
先行く人は誰もいない。
目印にする人のいない不安。
広い荒野では、後続のおばちゃんたちも、「あれ、神隠しにあった?」と思うくらい、あっと言う間に見えなくなる。
重たい雲が空を覆い、山の上から吹き下ろしてくる風が怖い。
そうだ、自分、風の音苦手だったんだ・・・。
中学生の合唱コンクールで歌った、《あの素晴らしい愛をもう一度》の歌詞「ひろーい荒野にぽつーんといるようで~♪」が頭の中をループしては、「うん、いるようじゃなくて、今、本当に一人でいるんだよ自分。」と自分につっこむ。
そして、一人で前に進むことに集中して、いっぱいいっぱいだと、歌詞にある「涙が知らずにこぼれてくるのさ~♪」なんて余裕はないよね、っとも実感 笑。
ハット出発後、まずは目指すはRees saddle.
写真の奥の乗り鞍のようになっている部分を越えて行く。
1日目に比べたら、道の分かりやすさが格段に良くなった
やさしいと思ったrees saddle越え。
最後の最後で、緩やかなカーブを描くRees saddleを目の前に、山ヤギしか歩かないんじゃない?と思うような、側面の岸壁横の荒い部分を乗り鞍部目指して登る。
そして、saddleの上についに来た。達成感と安堵感。
けれど、そこに立つと見える、今まで見えなかった、これから歩く未来の景色。
果てしなく、どこまでも続いて行るような深い渓谷。
雲の重たさでどんよりした空の色が、私の不安も重くする。
憧れと言っていた、ロードオブザリングの中つ国の世界。
たしかに、これも映画の一シーンに出てきそうだけれど・・・
どちらかというと魔界系に来たようで、ドキドキっす 苦笑
道をただただ辿って行けば大丈夫。
と、分かってはいるけれど、心細い。。。
けれど、強行軍をしている今日の私には躊躇する余裕はなし。
歩け、歩け、歩くんだ!
と進みだせば小雨。
そして、V字谷間なので、風が強い。
山の山腹を横に突っ切って行くようにあるトラック。
山腹を凹凸凹凸と歩いていくのですが、凹から凸に出た途端、突風の洗礼。
思わずよろけそうになったり、山肌にへばりつくように身を伏せてみたりしつつ進む。
雨で滑りやすくなった岩肌。
ここの道はずーっと、渓谷に沿いながら岩の上をアップダウンしながら歩いていく感じで、岩の上歩きが得意ではない自分には下りが怖い。案の定、数回スリップ。
いつもは、重くて恨めしいザックが私の後部を守ってくれる。
やっぱりスリップすると怪我は一切なくても、じんわりと精神的にダメージが残る。
ああ、転んじゃったよ自分。あれ一歩間違えてたら、谷の底だったかも・・・。
そんな痛い思い出や、突風と闘って、さすがに集中力が切れてきた。
ごはん食べたいよ、休みたい。
けれど、小雨と風で休める感じではないし、適当な場所も見つからない。
けれど、先に見えてきた新しい景色!
そして開けた場所。
なんだか、そろそろな予感。
大きな岩の影を見つけたので、そこで小休止を取ることに。
そこで食べたおにぎり。
ごはんって、そういう時、本当にほっとさせてくれるソウルフード。
つづく。