『イヴ・サンローラン』

ファッション映画ではなくて
ピエール・ベルジェという
サンローランのパートナーだったおさーんがずっと語りたおす。

期待はずれだと批判しているのではない。
シウはいたく感動してしまった。

イヴとピエール。

５０年間もの関係を続け
ふたりとも共に年をとってしまったが
良い歳の取り方ってこんな風なのだと納得させる。

史上最高に美しい恋愛だと思える。

完璧な容姿
完璧な才能
完璧な苦悩

サンローランを表現すると
そんな言葉が浮かぶ。
ベルジェはそんなサンローランの
完璧なパートナー。

ディオール亡きあと、
『パリは終わった。』
と言われたファッション界を
完璧に引き継いだＹＳＬ。

あまた居るファッション・デザイナーの中で
彼は王族に例えられるかもしれない。
その気品は他とは比べものにならない。

神様が作った完璧な存在。

サンローランを語る時、
“完璧”という言葉しか思い当たらない。


サンローランが引退のスピーチで語った、
“人生でもっとも大切なことは自分自身と出会うこと”

自分自身と出会う・・・
自分自身を好きになり、自分自身を誇りに思うことなのか。
日々変化する人間である自分を追及することにあきらめないことなのか。

なにしろこの映画、すごい作品だ。


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