「プロジェクト・ランウェイ シーズン８」

プロジェクトランウェイの面白さって
まったく色褪せない。

企画の段階から加わっているティム・ガン曰く、
「“プラダを着た悪魔”や“ファッションが教えてくれること”で、
　ファッション界というのは現実とかけ離れた非常識な人々の世界のようなイメージになってしまった。
　プロセクトランウエイではデザイナーが限られた予算で努力し勤勉に仕事に向き合うという姿を見てもらいたかった。」

ティムの言うのは、なんとなくアナ・ウィンターばかりを指しているみたいだけど。

デザイナーの中では常識的な目と公平な心を持つ、マイケル・コース、
そして厳しいニーナ・ガルシア、
企画立案のハイジ・クラム。
彼らの喧々囂々のやりとりが面白い。

特に今シーズンは
ファイナルを決める話し合いが、
ほとんど掴み合いになるんじゃないかっていう勢いの言い合いで
最高に楽しめた。
シウとしてはハイジを応援したかったけど
結局マイケール・コース＆ニーナ・ガルシアが推したデザイナーだったね。

今回もさまざまな波乱があった。

ファイナルの３人は
３２歳のモンド、２７歳のグレッチェン、２３歳のアンディー。

モンドはコンペの途中で自分がＨＩＶポジティブなことを告白。
その時の皆さんの対応がすばらしかった。
特にニーナの対応は、なるほどニーナは魅力的な女性なのだと実感した。
彼らは誰も顔をしかめたりせず、（可哀相ねという顔をせず）
にっこり笑って、「よく話してくれたわね。」と言ったのだ。

モンドの色使いのマジックは本当に素晴らしかった。
アンディーは若さゆえに未熟さはあるけど
ハワイという異色の土地で育ってきた人らしい才能にあふれていた。
そしてグレッチェンは物事をなんでもはっきり言ってしまうところが人の誤解を受けやすいけど
サステナブルデザイナーとしての力を存分に発揮した。

デザイナーたちがメンターとしてのティムに対し
どんどん信頼を厚くしていくのも、現実味があってよい。

来シーズンも楽しみ！