『レッドクリフ PartI』

これぞ“映画”という映画だった。
大スクリーンでみるべき。

中国の話が好きなシウ。
きっかけは
司馬遼太郎の『項羽と劉邦』。
当時好きだった人に絶対に読んだ方が良いって言われて
読んで、はまった本。

その後はもっぱら宮城谷昌光の短編や『重耳』『孟嘗君』『晏子』なんていう
けっこう簡単に読める面白さ重視の中国物を読んでいる。

で、三国志なんだけど、
曹操・劉備・諸葛亮孔明なんていう名前位の知識。
なので、
レッドクリフを見るのをちょっと躊躇していた。
だって、三国志って手をつけてないけど
いずれは手を出したい、楽しそうな題材でしょ。
先に映画なんて見ちゃっていいかなって。

単純に娯楽大作映画として
とても楽しめる作品だった。
見て良かった。

トニ・レオンと金城武という大スターの共演。
見ていて
「これはＬＯＴＲだ！」って思ったり。
知将猛将が繰り広げる闘い。
それぞれが豊かなキャラクタで、
見せ場が丁寧に用意されている。
大陣営での考え抜かれた戦略による闘いと
アナログな一騎打ちが織り込まれている。

ＬＯＴＲと同じ感じでもあるけど
中国の歴史小説の面白さはこれだ、とも思った。
君子が居て、
個性豊かな部下がいる。
君子は自身が武芸や先方に優れているよりも、
絶対的に人を使うのが上手いことが大事なんだ。
人心を掴むことに長けているというのは
後から身につくものではなく
持って生まれるもの。
だからこそ
君子なんだなと思う。

シウの好きな『項羽と劉邦』は
漢のスタートの話なんだけど
このレッドクリフはその後の話。
劉備玄徳は自身が特に素晴らしい才能に恵まれている感じではなく
わらじなんかを編んでいる。
でも知将猛将たちが劉備の元に集まり忠誠を誓う姿。
それは劉邦の姿にも似ていて、
漢の君子は劉邦をお手本にしてきたのかなと想像した。

なんてたって三国志を読んでいないシウだから
見当ハズレな事を書いているかも。

パート２を見るまでには
三国志を読みたいと思う。

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金城武扮する孔明は
優美で扇を持つ姿がなんだかゲイっぽくて良い。
金城武ならでは、だよね。
対して周瑜は生真面目で男らしく描かれている。
実際には周瑜は音曲を好む美男子だったみたいだよね。
そういうイメージだと周瑜に金城武が良かったかも。
（金城武に生真面目なイメージ無いけど）

シウとしては
金城武が戦うシーンも見たかった。
孔明役だから仕方ないけど。

周瑜に小喬が包帯を巻くシーンが
すごくエロくて素敵だった。


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