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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「説教師」  カミラ・レックバリ

2013-05-01 08:00:21 | 読書
「氷姫」がなかなか面白かったので
第2作目も読んでみることに。

「ミレニアム」にハマって以来、
スウェーデンミステリを読むと
行ったこともないのに、地名に親しみが湧いちゃう。


夏のうだるような暑さのフィエルバッカ。
そこで旅行中の少女の惨殺死体が発見される。
遺体を移すと、その下にはさらに2体の古い遺体が発見され
かつてあった少女の連続失踪事件が再び取りざたされるようになる・・・。

前作では事件に深くかかわったエリカが
捜査官であり幼馴染のパトリックと急接近し、
二人で事件を解く、といった内容だったけど
今作では
主に事件解決に尽力するのはパトリック。
エリカは?といえば
身重になって、
迷惑な親戚や、DVを受けていた妹などに振り回されるばかり。

前作で出会ったパトリックとエリカが
2作目ではいきなり父母になってしまう、という設定なのだ。

二人が結婚、そして子供を持つことを決める、という過程にしても良かったんじゃないか。

とはいえ、
謎はなかなか読ませる。
科学的な要素もほんの少し入るし
信じられないような展開だけど
それが非現実的というわけでもない。

>>説教師Predigerは知性,学識において司祭にはるかに勝り,また教会と信仰の既成のあり方に批判的であったから,宗教改革への地ならしをするとともに,宗教改革の速やかな普及に貢献した。

説教師を調べると
こんな文章が。

ネタバレしちゃうけど
天才的な詐欺師が
自分の身内も騙しちゃったことで起こる悲劇。
騙され、暗示にかかり、インチキな説教師がある意味“本物”になってしまったのかもしれない。
巧みな話術の詐欺師が
もしも自分を“本物”と思ったら
こんな悲劇が起きるかもしれない。






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