お久しぶり!
★we were on a break★
「アルゴ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f4/936c316fd07485badb86f8d734d41bf2.jpg)
シウの住む方でも
オスカー受賞ってことで上映されること決まったアルゴ。
でも先にDVDになったので
レンタル屋さんに行ったところ、
レンタル開始日、残り1本だった!ラッキー!!
オスカー受賞、納得の作品。
ベン・アフレックは盟友ミャット君にだいぶ差をつけられていたけど
ここで怒涛の挽回に成功したよね。
まさに、人生は山あり谷ありだわ。
嘘をつくなら、突飛なほど成功する。
って、前に何かで読んだことがあるけど、
これは本当にその通りの物語。
実際なら政情不安もはなはだしいこんな場所に
外国人がうろうろ来るはずもないんだろうけど
“映画人”ならあり得るんじゃないか。
そして、どんな人にも“夢や憧れ”を感じさせてしまう映画だからこそ
革命軍の兵士たちも騙されてしまったのではないか。
オチはわかっているものの、
脱出するときの大使館職員6人とCIA1人の緊迫感が強烈に伝わってくるので
見ているこちらもそれを体感できる。
叫びだしたいような、強烈なストレスを
私たちも感じることができるのだ。
脱出時、スイスエアは3時間遅れると発表されたそうなので
その時の7人の気分たるや最悪だっただろう。
実際には20分くらいで搭乗が開始されたとか。
プランBのフライト予約もすべきだとか、そんなの不自然だとか、議論があったとか。
「同日に出発する10000ドルもする航空券を2つも確保するのは不自然。」
まったくそう。
もしも大統領がカーターじゃなかったら、
CIAのエージェントがメンデスじゃなかったら
さまざまな要素がどれ一つでも欠けていたら、
6人の運命は悲劇的な最期を迎えていたかもしれないと思うと
体がすくむ。
今作は映画作品として、
観客を十分楽しませるし、メッセージも伝える。
オスカー受賞納得の傑作だ。
でも、これは事実。
そもそもなぜこんなことになったかを思うと
単に「やったね!」っていう物語ではない。
これを見ると、中東の人たちの顔が本当に怖く見えてしまうけど
もちろんそれも大間違い。
当事者個人個人は英雄と呼ばれて当然の勇気を発揮したのだけど、
人質をとったイランの側にものっぴきならない事情があり、
アメリカは作戦成功を喜ぶ前に、そこを考えなければならないはず。
同じ地球上で風前の灯と化した自分の命を思って恐れおののく人々と
いかにも明るく非現実的なパーティを楽しむハリウッドの対比が面白い。
どちらも実は無意味な状況なのだとしたら
楽しみを追及するお気楽なハリウッドの方が
ずっと人間らしいといえよう。
他の国に介入し、意のままにしようなどという考え方が
そもそも“ハリウッド的”なのではないか。
この作戦は18年間も封印されていたけど
当事者がこんなに多いにも関わらず機密が表に出なかったということにも驚き。
そこにもこの事件の恐ろしさを感じる。
この事件から30年以上。
今も世界は同じようなことを繰り返している。
そこを忘れちゃいけない。
アルゴ - goo 映画
オスカー受賞ってことで上映されること決まったアルゴ。
でも先にDVDになったので
レンタル屋さんに行ったところ、
レンタル開始日、残り1本だった!ラッキー!!
オスカー受賞、納得の作品。
ベン・アフレックは盟友ミャット君にだいぶ差をつけられていたけど
ここで怒涛の挽回に成功したよね。
まさに、人生は山あり谷ありだわ。
嘘をつくなら、突飛なほど成功する。
って、前に何かで読んだことがあるけど、
これは本当にその通りの物語。
実際なら政情不安もはなはだしいこんな場所に
外国人がうろうろ来るはずもないんだろうけど
“映画人”ならあり得るんじゃないか。
そして、どんな人にも“夢や憧れ”を感じさせてしまう映画だからこそ
革命軍の兵士たちも騙されてしまったのではないか。
オチはわかっているものの、
脱出するときの大使館職員6人とCIA1人の緊迫感が強烈に伝わってくるので
見ているこちらもそれを体感できる。
叫びだしたいような、強烈なストレスを
私たちも感じることができるのだ。
脱出時、スイスエアは3時間遅れると発表されたそうなので
その時の7人の気分たるや最悪だっただろう。
実際には20分くらいで搭乗が開始されたとか。
プランBのフライト予約もすべきだとか、そんなの不自然だとか、議論があったとか。
「同日に出発する10000ドルもする航空券を2つも確保するのは不自然。」
まったくそう。
もしも大統領がカーターじゃなかったら、
CIAのエージェントがメンデスじゃなかったら
さまざまな要素がどれ一つでも欠けていたら、
6人の運命は悲劇的な最期を迎えていたかもしれないと思うと
体がすくむ。
今作は映画作品として、
観客を十分楽しませるし、メッセージも伝える。
オスカー受賞納得の傑作だ。
でも、これは事実。
そもそもなぜこんなことになったかを思うと
単に「やったね!」っていう物語ではない。
これを見ると、中東の人たちの顔が本当に怖く見えてしまうけど
もちろんそれも大間違い。
当事者個人個人は英雄と呼ばれて当然の勇気を発揮したのだけど、
人質をとったイランの側にものっぴきならない事情があり、
アメリカは作戦成功を喜ぶ前に、そこを考えなければならないはず。
同じ地球上で風前の灯と化した自分の命を思って恐れおののく人々と
いかにも明るく非現実的なパーティを楽しむハリウッドの対比が面白い。
どちらも実は無意味な状況なのだとしたら
楽しみを追及するお気楽なハリウッドの方が
ずっと人間らしいといえよう。
他の国に介入し、意のままにしようなどという考え方が
そもそも“ハリウッド的”なのではないか。
この作戦は18年間も封印されていたけど
当事者がこんなに多いにも関わらず機密が表に出なかったということにも驚き。
そこにもこの事件の恐ろしさを感じる。
この事件から30年以上。
今も世界は同じようなことを繰り返している。
そこを忘れちゃいけない。
アルゴ - goo 映画
コメント ( 2 )
« 「オズ はじ... | 「崖っぷちの男」 » |
なので単純にイランが「わるもん」って感じじゃなかったことが良かったかも。もちろんこれは私達が日本人だから感じることかもだけど。アメリカじゃ飛行機がイラン領空を脱した時に映画館の中はすごい盛り上がりだったんだろうなぁ(笑)
言葉が通じない恐怖をよく演出してました。
肝心要のペルシャ語だけは字幕がついてたけど、他のペルシャ語は、我々観客も当事者たちと同じ気持を味わえたしね。
ただ、この自分勝手な行動をした(もちろん『津波てんでんご』じゃないけど、自分の身は自分で守るって意味では日本人じゃ真似のできないことだけど)数名の大使館員たちのために、多くの同僚たちが444日も解放されなかったんじゃ?って気もするけどね(笑)彼らは事件発生から90日くらいでイランを出られたみたい。
しかし・・・エンターテインメントとして十分楽しめました。ハリウッド業界の裏話も楽しめたし。
アメリカ=善、革命軍=悪
ではない、ってところをバシっときめていたのが良かったですよね。
さまざまに考えさせる作りだったです。
娯楽としても最高だけど、それに終わらないところがオスカーのきめてかな。
言葉が通じない恐怖はすごいし、
しかも実はこちらの言葉は全部わかっているんだ、っていう兵士の演出もゾクゾクしました。
面白かった!