「わたしの旅に何をする。」 宮田珠己

だって、面白いんだもん。
宮田珠己さん。

会社をすっぱりやめてやる！という強い意志を持ち続けて１０年。
それだけ持ち続けられたんだからすごく強い意志だ、っていう主張。
ふざけているんだけど
実は考え抜かれた文章なのかなと思う。


この本にも面白紀行が盛りだくさん。

屋外での火葬の話
シウもこの間行った台湾・九分の阿妹茶房の話、
奥さんとの旅行、
ブルネイでのジェットコースターの話・・・

とくに鳥葬の話が興味深かった。

日本のスタイルで火葬や土葬をされると
もしや生き返ってしまったときに
「やば・・・！」ってなってしまうから
屋外で、皆が見ている中で火葬されたいという宮田さん。
シウも激しく同感だ。
そんな彼は鳥葬にもあこがれみたいなものを持っていたのだけど
実際に鳥葬の現場に遭遇すると
とても思っていたものとは違う感じでビックリしたとのこと。
シウも鳥葬といえば
風葬みたいに山の高い場所に置かれた遺体が
だんだんと鳥についばまれて無くなっていく・・・
そんなイメージだった。
でも実際には肉をさばくように、鳥（しかもハゲワシ！）が食べやすいように
遺体をさばく人がいて
その周りを何百にも見えるハゲワシが取り囲み
今か今かと待つ、みたいな状況だそうだ。
まるでジュラシックパークのヴェロキラプトルの群れだ。

ちょっとショック。

他にも
ユーラシア大陸を陸路で横断することが夢だった宮田さんだけど
核実験に阻まれて、あえなく断念したとか。

旅行に行きたくなる本。
しかもあてどない旅、っていうのがいいな～。