「風立ちぬ」が今絶賛公開中の中今頃もののけ姫かい!となるかもしれませんがご了承ください。
宮崎監督の世界は日本人のみならず世界中の人々を惹きつけて止みません。
私は子供の頃から宮崎作品が大好きで全部観てきた。
そのときずっと思っていたのは宮崎作品は外国人には分からないだろう、この感情や景色は日本人の心にしか通じないとばかり思っていた。
それが今はこの考えを変えなければいけない状況。本当に世界中にファンがいる。
スタジオジブリは今や世界中から訪れる観光スポットでもある。
これには今でも理由が分かりません。
もののけ姫なんてかなりコアな日本の歴史が盛り込まれている。
この世界観は本当にすごい。
宮崎監督らしくどうも武士などの当時の権力者が嫌いなんじゃなかろうかという描写もたくさんある。
この作品は日本人にとってもあまり馴染みのない光景かもしれないがやはり日本人には伝わった映画です。
当時ジブリ制作側は当たるかどうかわからない状況だったそうです。これはどんな作品でもそうだと思いますが。
この世界観の素晴らしさは一言ではいえない。
ししがみの森、おっこと主、犬神、デーダラボッタなど何故か日本人は知っていると感じたのではないでしょうか。
私はどこかで教わった記憶などないのだけど何故か知っている、デーダラボッタ・・どこかで聞いたような・・
そんな体験をした。もののけ姫はも何十回も見た。何回観て面白い。
鉄つくりの村、集落、武士の権力の及ばないところで鉄をつくり続けている集落。
日本には本当にこういった集落があったようです。
しかしこの作品の時代設定はいつなのだろう。
鎌倉か室町のころではないだろうか。
江戸時代ともなれば徳川幕府の支配を逃れてあのような集落で生活するのは不可能だと思うので。
自然の素晴らしさ、尊さ、人間は自然の一部にすぎない、そして自然はやさしくもあるが残酷でもある。
いや自然とは本当は怖く残酷なところがあるのだ。それでも人間は自然に身をゆだねる必要がある。
それが生命の本能だから。
そんなことを訴えてくるジブリ作品は宮崎駿監督が生きている限りずっと作品を出し続けてほしい。
新しい作品が発表されるたびにこれで最後作品という噂が流れるジブリですが、今回の「風立ちぬ」に関しては遺作という噂は全然でていない。
それもそのはず。「風立ちぬ」で宮崎監督が伝えたかったメッセージは「生きねば」です。
今後まだまだ続けるぞというメッセージではないのだけれどさすがに遺作という人は出てきませんね。