佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2008.11.29-30 Definition 設置作業

2008年12月01日 06時50分03秒 | ホームページ CT
 前回に引き続き、Definition搬入-設置の様子です。



 設置前の部屋。機械搬入のさなか、こちらも受け入れ態勢を整えていました。


 
 昼の読影が終わったら、すでに設置されていました 寝台設置の準備中です。 



 寝台の設置後です。まだまだ、ケーブル類が散乱しています。



 一段落。Definitionのロゴです。キラリと光るSIEMENSのロゴも撮ったのですが、掲載はなんとなく自粛。
 
 ここまでが、当直中の写真です。この後、Definitionの殻を開けて、内部(この機械の最大の特徴である2組のX線収集系)を整備するとのことだったので、夕方にカメラを取ってきて撮影しています。たしか、掲載しても良いと言われていたと思うのですが、企業秘密事項だといけないので、再度確認してみます。
 やっぱり、機械って眺めているだけで面白いですね。こどもの時からの刷り込みかな?

2008.11.29-30 Definition 搬入

2008年11月30日 19時53分56秒 | ホームページ CT
 昨日の当直は、幸運にも新型CT Definitionの搬入に立ち会うことが出来ました。
 このような大型の機械搬入は、おそらく数年に一度あるかないかなので、作業の邪魔とは思いましたが、たくさん写真を撮ってきました。情報収集が甘く、きちんとしたカメラを用意していなかったのが悔やまれます。



 クレーン車に釣り上げられる、じゃなくて吊り上げられる寸前のDefinition。読影に呼ばれてしまい、空中にある姿は、撮影できず。



 急いで戻ってきたときには、既に着地していました。下の機械は世界に数台しかない特殊な工具とのこと。



 輝くDefinitionが廊下に入ってきました。機械を覆っている特殊ビニールは、ある技師さんが家庭菜園用に持って帰ったそうです。エコですね(?)



 廊下を進んでいくDefinition。記念にちょっと押してみたかったかも…

 では、次回は組み上げられていく機械の写真をアップしていきます。

CT: Computed Tomography について

2008年03月24日 21時43分12秒 | ホームページ CT
 コンピューター断層撮影(Computed Tomography )の略です。X線を用いて体内の断層像(いわゆる輪切りの像)を撮影します。

 CT 装置の見た目は検査台とその先に検査台が通過する大きなリング状の部分からなります。CT 装置のリング状の部分には X 線発生装置と X 線検出器が対になって内蔵されています。この X 線発生装置から X 線をビーム状・扇型に出しながら、体の回りを回転させて撮影をします。X 線発生装置の反対側には X 線検出器がついており、人体を通り抜けた各ビームの X 線の量をコンピューターで計算させて体の断面像を作ります。

本格的な医療用 CT 装置はイギリスの EMI 社の技術者 Hounsfield により、1971 年に開発されました。放射線科の発展の上では X 線の発見以来の画期的な発明でした。この功績により、Hounsfield は 1979 年度のノーベル医学生理学賞を受賞しています。近年は検出器が複数配列された複数検出器列CT(multidetector-row CT:MDCT)が主流となっています。これにより一度の撮影で大量のデータを得ることができるようになり3D画像など再処理画像の作成が容易になりました。


 CT7番で撮像中の光景 画像のチェックも放射線科の仕事です

 尚、当院では 4列のMDCTが2台稼働しています(GE横河メディカル社製 LightSpeed QX/I、東芝社製 Aquilion)。