佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2009春 九州地方会反省2

2009年02月25日 00時16分01秒 | オンタイム
 前回は全体の図を載せたので、今回は受付周辺のシステムについてです。



 当初より、ほぼ全例がUSBメモリで持ち込まれると予想されていました。
 USBメモリについては、ウィルスが問題となることがわかっていたので、ファイルを展開する前にウイルス対策ソフトでスキャンするように予定していました。

 ウイルスがないことを確認した後、一旦デスクトップにファイルを保存し、動作確認を行った後に共有フォルダ内に移動することにしていました。

 そして、各会場PCがそれぞれセッションが始まる前に、共有フォルダ内から未演のファイルを取りに行くようにしていました。

 この手順で、当日起きた事象は、少なくとも以下のものがありました。

①USBメモリによっては、起動(インストール?)に非常に時間がかかるものがあったこと。その時、エラーとの区別がつかなかったこと。
 →そのPCでの受付の一時停止
②ウイルスチェックの段階で、USBメモリ全体の容量が大きいものなどは、スキャン時間がかかり、エラーやフリーズなどとの区別がつかなかったこと。
 →そのPCでの受付の一時停止
③予想以上に多くのUSBに多様なウイルスが検出されたこと。
④検出したウイルスへの対応がわからなかったこと。
 →そのPCでの受付の一時停止
⑤共有フォルダの階層がやや複雑であったため(後日提示)、受付が混み合ってきた場合にファイルの置き場所および、整理のタイミングに混乱が生じたこと。
⑥一旦、いずれかの受付PCが停止した時に、共有フォルダに移動されていないファイルが使用できなくなったこと。
⑦なんらかの原因によりサーバーPCが停止したこと。
⑧サーバーが停止した場合、会場PC側が演題ファイルの確認および、演題ファイルを取得できなくなったこと。
 
 少し長くなったので、これらに派生した問題と、原因および対策は次回にさせていただきます。

映画の話とか

2009年02月24日 00時57分02秒 | オフタイム
今日、勤め先で研修医君の送別会があり、外科の先生とひょんなことから
今度のアカデミー賞の話になった。
実はまだ未見で申し訳ないのだけれど、あの「おくりびと」のこと。
いや、「おくりびと」はおいといて、もっくんの話。

 本木雅弘、シコふんじゃった、で立派な俳優の顔になったよね。

私も賛成。
アイドルから俳優への成長を感じさせる、見ごたえのある作品だった。
それより少し前の「ファンシィダンス」が本格的俳優デビューだろうか。
「シコふんじゃった」と「ファンシィダンス」、主演が同じだからと
無理に比べることもないけれど、どちらかというと前者が印象深い。

後者は「寺の跡取り息子が修行に出される」と不可抗力な展開な一方、
前者で主人公が廃部寸前の相撲部に巻き込まれるのは全くの身から出たさび。
巻き込まれた後の流れも実に情けなく、相撲という異世界の中で
イケメンもっくんは実に無力な思いをする。けれど最後には・・・

いわゆるスポ根の王道パターンなのだけれど、ラストシーンで主人公が
相撲部を背負ってゴニョゴニョ、という展開が実に映画的ですがすがしい。
就職決まってたのに何やってんだ、とか細かいことは置いておこう。
胸を張って心を決めた男の顔は実にかっこいい。

お寺の修行なり、相撲なり、一見あまり格好よさそうでもない(失礼)ことも
実は結構かっこいいとこあるんだぜ、というのは燃える展開だ。
加えて始まりが情けなければ情けないほど、新しい世界は彩りを鮮やかにする。
「おくりびと」で俳優・本木雅弘は、また新しい世界を見せてくれるのだろう。
そしてまた、かっこいい男の顔を見せてくれるのだろう。
映画館には行きそびれたけれど、来月のDVDはチェックしたい。
現実は映画のようには行かないかもしれないけれど
映画のように勇気を持つことくらいはできる。
心を決めた俳優の顔は、日々変わる僕らの日常に勇気を与えてくれるのだ。

2009春 九州地方会反省1

2009年02月23日 21時20分40秒 | オンタイム
 この1週間、地方会用に考えたシステムを書き出して、運用前に挙げることのできなかった問題点を考えてみました。

 ・全体のシステム図
 ・受付のシステム図
 ・共有フォルダの階層
 ・会場内のシステム図

 4枚の図を作りましたので、それぞれをこれから1日ずつ公開します。すこしサイズが大きいので、図が全体に出ない場合はクリックしていただくと、図そのものにジャンプできるようにしています。
 
 今回は、全体の構築を示します。



 共有フォルダを作成し、
①各受付PCで受け付けたパワーポイントファイルを、共有フォルダ内に保存
②各会場のPCへ、共有フォルダ内の演題ファイルを保存
③各会場のPCで次の演題ファイルを展開して待機、順番が来たらモニタ(+プロジェクタ、マウス)を切り替える

 という方法を考えていました。

本日の地方会でのトラブルについて

2009年02月14日 22時40分40秒 | 研究会・学会
 まず、今回の地方会のために準備をされ、発表いただいた先生方、そして佐賀まで発表を聴きに来られた先生方にお詫びを申し上げます。

 当ブログは医局のホームページとは別に、地方会におけるパソコン関係を担当した私が主にかつ個人的に運営しているものなので、この場を借りて謝罪させていただきます。なお、繰り返しになりますが、佐賀大学放射線科の公式見解ではないことをお断りします。

 始めに、本日の地方会で起きた不具合とは

①演題が表示されず、進行が中断してしまったこと
②(第一会場)プロジェクターから出力される演題ファイルが、繰り返し誤表示されたこと
③(第一会場)演者用マウスの動作が不安定であり、変更したマウス運用がわかりにくいものであったこと
④演題終了時にスクリーンに、会場PCで行っていた切り替え動作が表示されていたこと

 の4点であったと(現時点で)把握しています。

 今考えられる原因としては、

①受付PCのシステムがダウンしたことにより、会場PCから共有フォルダ内のファイルへアクセスできなくなったこと
②作成した共有フォルダへ会場PCがアクセス、ファイルを取りに行く手順が徹底されていなかったこと
③LANによる運用がダウンした場合、データをUSB運用とするバックアップ体制が十分に検討されていなかったこと
④急造した、USB運用システムに伴って生じたと思われる、演者用マウスの動作エラーの原因を現場で解明することができなかったこと
⑤同様に、プロジェクターに出たエラーの原因がわからなかったこと
⑥エラーを防ぐため、会場PCの運用を変更した事により、演題の切り替え動作時もそれをスクリーン上に表示せざるを得なかったこと

 また、根本的な問題として、会場PC関係の大部分を、関連病院勤務中で週に1度も大学に来られない医局員一人および、多忙な上級医一人に任せており、トラブルへのシミュレーションと対処法を十分に検討していなかったことがあります。


 本日のプログラム終了後に、再度動作確認および、原因確認を行ったので明日のプログラムに関しては、支障なく進行できるものと期待しています。

 
 本システムで使用した機器やトラブルの実際に関する、ご質問などありましたら、メールでお願いします。また、ご意見などはコメント欄にいただけましたら幸いです。

 しばらく、私からのブログへの投稿は自粛させていただきますが、新たな情報がありましたがまた御報告させていただきます。


 本日は、誠に申し訳ありませんでした。

2009.02.12 木曜日

2009年02月12日 23時00分23秒 | オフタイム
 週の真ん中が休みだったので、なんだか変な感じです。たまたま話をした内科の先生も「今朝は、ずっと月曜日だと勘違いしてました(笑)」と言っていました。

 明日は金曜なので、仕事を早めに切り上げて、夕方から、地方会の準備→本番になだれ込みます。上手くいきますように!


 ところで、学会本番がバレンタインデーですが、ま、関係ないですね。昔から、ほとんど関係のない日だったのですが、今年は「逆チョコ」なるものが取り沙汰されている様子…ま、関係ないですね。

 この2月半ばといえば、一年で最も寒い日が続くという印象なのですが、最近は暖かな日ばかりです。気候変動のせいなのか、北海道の釧路市ではラッコが出現しているようです。ラッコの見られる幣舞橋(ATOKは一発で変換!)は昔、何度か行ったところなので、とても懐かしい感じがします。MOOという場所も、変わっていないようですね。

 我が家のいたずラッコも、すくすくと大きくなっています。

2009.02.11

2009年02月11日 22時50分40秒 | オフタイム
 奇跡的に?家に帰るとインターネット接続が出来るようになっていました。モデムのVoIPというランプが赤く点灯していたのですが、何が悪かったんだろう・・・


 本日は、当直明けでしたが、せっかくの休みなので地方会準備をしていました。
 症例検討用のシャウカステンを調べて廻っていたのですが、同じ面積のものでも、消費電力が異なることに気付きました。古そうなものが、600Wで、新しいものが360W。明るくて、省電力のものが出ているんですね。着実に、色々なものが進歩しているようです。

  
 また、九州では今年初の黄砂が観測されたようですが、日中、一時雨が降っていたためか、気付きませんでした。

2009.02.08 船釣り報告つづき

2009年02月08日 18時29分45秒 | 船釣り、魚料理など 
 本日も天気が良かったので、日中はサーフボードの修理などをしてのんびりと過ごしていました。

 船釣り報告の続きです。

 昨日、飲み会を最後まで出席せずに釣りに行ったのは、天気図上で北部九州が高気圧の範囲内に含まれそうだったからでした。冬場の海は、季節風のために荒れることが多いのですが、この日は絶好の釣り日和が予想されました。このため、この2~3日アンギオ室、読影室では、釣りチームの間で大きなマダイを釣り上げる夢が語られていました(周囲の冷ややかな目など気にならず)。

 出航の朝、やや焼酎のダメージが残りつつも、脳外科Dr.がエントリーしていなかったためか、きっちり予定時間に出発。風は予想通りに南~南西で、海は穏やかでした。快晴と期待していたのですが、ぼんやりと霞のかかった空だったのが気になりましたが…

 釣り場は過去に実績のあったポイントを探って歩きましたが、以前のように釣船が集中していると言うこともなく、魚群探知機に魚影も映りません。仕掛けは、船長及び、チーフは天秤仕掛け、副船長と僕は胴付き仕掛けで狙っていました。

 では、釣果の話。
 結論から言うと、狙っていたマダイは釣り上げることが出来ませんでした。ただし、イトヨリダイを合計で数十匹。その他、いろいろなサカナが釣れ、五目釣りを楽しむことが出来ました。どうも、天秤仕掛けのほうがいいのかな…と思っていたのですが、たくさん釣り上げていた副船長は胴付き仕掛けでした。ウデ?

 今回の釣りでもっとも盛り上がった獲物の写真です。ちょうど、僕が小物を釣って、隣のチーフの仕掛けと絡んだあと、急に竿が重くなったチーフの獲物です。



 珍しい、獲物なのですが実は拡大すると…



 なんと、獲物の口の中に針を飲んだ小さなエソが!そう、いつのまにか釣れていた、エソをこの大きなサカナが食べていたのです!インナーマウスとでも呼びたくなるような、どう猛そうな口を伸ばして食いついたんだろうなぁ…

 一度見たら忘れない、特徴的な境界明瞭、辺縁に白い縁取りを伴った斑状影を持つこのサカナ。すっかり名前を忘れてしまっていたので図鑑で調べました。


日本の海水魚 (山渓カラー名鑑)
大方 洋二,小林 安雅,矢野 維幾,岡田 孝夫,田口 哲,吉野 雄輔
山と溪谷社

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 この本に結構、詳しく書いてあったので引用させていただきます。
 マトウダイ Zeus faber
・マトウダイ科 普通、成魚は水深100m付近の貝殻混じりの砂泥質の海底付近に生息している。
・肉食性。泳ぎは遅く、相手にさとられないようにそっと近づき、大きな口を素早く突き出して、餌を飲み込む。体が平べったいため、正面から見ると一本の細い線のようになり、相手に気付かれないようである。
・特異な体形にもかかわらず味の良い魚で、産卵期が旬である(本州では4~5月)である。
・マトダイ(的鯛)ともいわれ、その名は弓場にある的のような黒斑に由来する。(稲田)

 どんな味だったのでしょうか!?

 我が家では、ウマヅラハギの刺身(+キモ!)、カサゴ(九州名アラカブ)の煮付け、イトヨリダイの清蒸をいただきました。今晩は、何にしようかな 

 それにしても、最もキツイ集中攻撃を受けていた船長。行き帰りの操船、ポイント探しなどなどありがとうございました。またお願いします!

2009.02.07 船釣り

2009年02月07日 23時40分19秒 | 船釣り、魚料理など 
 前日の飲み会にもかかわらず、予定通り船釣りに連れて行ってもらいました!

 飲み会の場では、出航妨害の攻撃がありましたが(特に船長に対する)きっちりと?体調を整えて5時起きで出発しました。ターゲットは、深場の大鯛。

 結果は…

 写真も撮ったので、それとともに載せようと思ったのですが、サカナを捌いて料理して、食べて、片付けて、お風呂に入ったらちょっと疲れが出てきたので、続きはまた明日。
 
 とりあえずの報告で、ごめんなさい。
 

 

マンモグラフィの本

2009年02月05日 23時19分10秒 | 独断!放射線科医の推薦図書
 久しぶりの推薦図書です。
 実は、再来週の土、日曜日(21,22日)に名古屋でマンモグラフィの試験を受けるので、そのために読んでいる本です。
 この本は、雑誌「画像診断」に連載されていた記事をもとに書かれています。

 まだ試験結果がでていないので、「オススメ!」と胸を張って言えないのですが…


マンモグラフィのあすなろ教室 (画像診断別冊)
石山 公一,佐志 隆士,角田 博子,大貫 幸二
秀潤社

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 僕は個人的に、こういった対話形式の本は苦手で、昔からあまり読まないのですが、この「あすなろ教室」は別でした。
 マンモグラフィは単純写真同様、CT,MRIといった断層画像よりも、情報の抽出および解釈に経験がいるところだと思います。最初のうちは、写真を見ても、いったいどこがおかしいのかわからない、解説の意味もわからない。なんとなく、こんな感じかなぁ?と自己流に解釈しても、それが正しいのかすらわからない、という状態です。

 この本は、経験豊富な上級者および、初学者、中級者の対話を通じて、そのわからないところを上手く伝えてくれています。
 ガイドラインは、エキスパートの思考過程をわかりやすくまとめたもの、というスタンスで書かれており、そこが、とても勉強になる一冊です。
 また、画像についてのみならず、病理や乳癌検診についてもわかりやすく書かれており、勉強の合間にさらっと読むのにも良い本です。