佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2010.06.30

2010年06月30日 22時48分31秒 | オフタイム
あ~…
深夜の悲鳴、もしくはため息。日本国内の大気中CO2濃度がわずかに上がったんじゃないでしょうか(大袈裟な)。

ここでは時事問題をあまり取り上げないことにしているので、この話題はこの辺にして。
ありがとう、岡田Japan!

さて6月も最終日。
今月はT病院に回ってきていた研修医がA級ライセンスを持っているちょっと変わったコで、楽しく過ごしていました。意外と勉強もするところが僕と似ていて(?)、気が合いました。MRIの原理的なところから興味をもってくれたりしました。将来、放射線科医になってくれるとうれしいです。

それでは今日は眠いので。

2010.06.28

2010年06月28日 22時29分29秒 | オフタイム
今日、はじめてiPadの実物を見ました。
院長所有の品で、64GB(だったかな…?)WiFi仕様。

持った感じは思ったよりもずっしりする印象ですが、重量バランスと背面のカーブが良いせいか、手にしっくりときます。なめらかな曲線はくせになりそうな感じすらします。

気になっていたPDFドキュメントの操作性を確認させてもらったところ、タッチパネルの操作でかなり素早く動き、PCで読むよりストレスがなさそうでした(画面サイズの関係で、ワープロソフトとの同時操作はむずかしそうですが)。電子書籍が人気!というのもわかる気がします。

動画やインターネットはあまり見ないので、宝の持ち腐れになってしまうかもしれませんが、ふつふつと物欲が湧いてきてしまいました。

2010.06.27

2010年06月27日 20時57分38秒 | オフタイム
6月最終週です。
突発的な大雨が降ったり止んだり、南国の梅雨のような感じです。昨年は洪水がありましたが、今年は大丈夫かな…

昨夜は院長に、九州大学近くの犬○という店に連れて行ってもらいました。2回目だったので、ゴハンは小を頼んで、気持ちよく帰路につけました。とても美味しい鳥の店なのですが、量が…。研修医や新人スタッフなどは中を頼まれていましたが、相当お腹が膨れていました。
それにしても、名物のオイル焼きにつけるソースのレシピは全く想像がつきません。唐辛子の辛いソースなのですが、奥の深い旨みがあって、くせになりそうです。メキシコ料理とも違うし、東南アジア系の辛みとも違うし…う~ん…

また連れて行ってください!

2010.06.25

2010年06月25日 22時00分08秒 | オンタイム
なが~い一日でした。
16時頃には、恐ろしい眠気が…

本日はT病院で、病理のミニレクチャーとCPCがありました。
レクチャーは分子標的療法に関するものでした。僕が研修医になった頃はようやくイレッサが広まってきた時でしたが、今や多数の薬剤が出てきて、すっかり取り残されています。お恥ずかしい。

画像診断では、まずは分子イメージングが連想されますが、まだ臨床応用するには時間がかかりそうです。ちょっと気になったのは、一部の薬剤がADCC(Antibody-dependent cellular cytotoxicity)活性を持っているということ。ひょっとしたら、ADCC活性で腫瘍に集まった単球系の細胞などは、SPIOでイメージング可能かな?などというコトも考えました。薬剤投与後に、良好にADCC活性が起こっているかどうか判断できるか?治療効果予測は出来るか?など。面白そうじゃないです?ハーセプチンやリツキサンは、比較的身近なところでADCC活性のある薬剤とされているので、興味はあります。

たまに最先端の話を聞くと、妄想の翼が広がりますね。


2010.06.23

2010年06月23日 22時36分06秒 | オフタイム
北部九州は、梅雨の中休み。
日中は夏のような日差しです。

田んぼもどんどん水が張られて、苗が植えられていっています。
苗が植えられたばかりの水面が見える田んぼの真ん中にある道を通ると、湖のなかを走っているような感じがします。内地に住むようになってから、面白いな~と思う景色の一つです。朝早く、日中、夕暮れ時、夜、それぞれの時間帯で不思議な光景が見られます。

せっかくの景色なのに、通勤中なのでちょっと写真を撮るだけの余裕がないのが残念。強い日差しで稲が伸びて、数日もすれば水面が隠れてしまうんだろうな、と思いながら今日も運転していました。

2010.06.22

2010年06月22日 23時49分31秒 | オフタイム
この1ヶ月ほど。
コドモが「アリノコウシン、アリノコウシン!、マエナラエ~」と言って、両手を突き出して変な格好で歩いていました。「はて、何だろう?」「アリの行進じゃない?」などと言っていましたが、「アリの行進?」と聞いても、「?」という顔をして歩き続けていました。

ようなく謎が解けました。

「アルゴリズム行進」だったんです。
今日、夕飯の準備をしていて、いつものように歩いているコドモをみて、パッと閃いて「アルゴリズム行進なの?」聞いてみると、とても嬉しそうな顔をしました。

家で一緒にテレビを見ることがほとんどないので、全然気付いてあげることができませんでした。
ごめんね。

ちなみに、アルゴリズム行進とは…NHK教育番組のピタゴラスイッチ内で行われる体操?のことです。気になる方は、検索してみてください。

それでは。

2010.06.20

2010年06月20日 22時38分08秒 | オフタイム
地方会2日目だったのですが、最近家族を犠牲に?していたので。
父の日サービス。

初めてコドモを連れてプールに行ってきました。最初はシャワーから見えるプールにかなりビビっていましたが、すぐに慣れてくれました。50cm深だけでなく、100cm深にもチャレンジ。誰に似たのか、好奇心旺盛な小心者なので、ちょっと浸かっては「コワイ!」と上がるくせに、すぐにまた恐る恐る水に入っていました。
最終的には、ウデに付けるフロートを巻いて自分で浮かぶことができるようになっていました!「ポニョみたい!コウスケみたい!」と。ちなみに、ウチのコはいまだにソウスケをコウスケと呼んでいます(あ、崖の上のポニョの話です)。
帰り際には、まだプールに入る~と大泣きされてしまいました。

思ったよりも楽しめたので、また行こうかなと思います!

そういえば、父の日ってサービスしてもらう方でしたっけ??

放射線学会九州地方会 1日目

2010年06月19日 22時17分36秒 | 研究会・学会
福岡大学で開催された地方会に参加。

最近興味のある循環器画像分野で、急性心筋梗塞が非心電図同期CTで描出された3例を検討、報告してきました。それほど珍しいものではなく、各施設でたまに経験される症例とは思うのですが、あまりまとまった報告がなかったもので。自分の発表は、ほぼジャスト5分でしゃべれたので、そこは満足して良いかと。ご意見をいただいた先生方、ありがとうございました。実は、壁運動と予後に関しての検討もあるのですが、今回は時間の都合もあって割愛していました(愛媛大学から早期と遅延造影を行っての論文があります)。

症例検討。
惨敗…。後輩のKonちゃんが話題のデジタル・フォトフレームをゲットしており、とてもうらやましかったです。

一応、パスワードの設定された症例検討なので、誤答例を…
症例3、ちょっと収縮性変化がでているように見えたので、局所的な肺胞出血の経過かな~と思ってしまいました。広義間質を主座とする疾患の鑑別と迷ったのですが、ANCA(+)だったので…肺胞出血にしては局所的すぎるし、血管炎の活動性を示す炎症所見が低すぎるなとは思ったのですが。
症例5、Mucinous tubular and spindle cell carcinoma with sarcomatoid change、ダメでしょうか?。乳頭状腎癌と迷ったのですが、最近MTSCはトピックスだったぽいのと、女性だったので。頻度から素直に答えれば良かったです。
症例6、Fibroepithelial polyp 有茎性ポリープのような血管構造があると読んでしまいました。拡散の低下している部分は、炎症反応もあったので貯留した血液や膿腎症かと…どちらにしても、僕の検索では調べきることができませんでした。見事、解答したのは大学時代の友人。

1位は大分大学の4年目の先生でした。なんと賞品はiPad。すばらしい成績に値する賞品ですね!いいなぁ…

実はウェットリーディングじゃなく、前もって見てから臨んだのですが、このザマで。専門医試験が近づいているというのに、不安を感じざるを得ない結果でした。

2010.06.19

2010年06月18日 22時06分54秒 | 研究会・学会
佐賀CT・MRI研究会でした。
先生方は他の機会に発表されることもあるかと思いますので、内容は簡単に。

レクチャーは熊副先生。
抗酸菌感染症の画像診断、という内容でした。
豊富な症例が呈示され、とても勉強になりました。秋季の教育講演をお楽しみに!

特別講演は、
聖マリアンナ医科大学 放射線医学講座 准教授 栗原泰之先生
「見落としてはいけない胸部画像所見」
含蓄のある症例を提示していただき、病変の性状を正確に読影し、臨床情報から病態を把握する重要性を再認識しました。それにしても胸部は、放射線科の中でも論理的な読影をされる先生が多い気がします。なかなか読影力が向上しないのは勉強が足りないせいなんだろうな…と反省します。

懇親会では、栗原先生とお話しする機会を頂けました。カメラがお好きとのことで、シグマのDP-1をご使用とのこと。福岡空港から、佐賀までの途中にある吉野ヶ里で撮影を楽しまれたそうです。DP-1、コンパクトカメラサイズですが、非常に特徴のあるカメラとされていて、気になっていました。初めてユーザーの方にお会いしました!ゆっくりとお話を聞きたかったです。

2010.06.17

2010年06月17日 22時21分48秒 | オフタイム
梅雨の中休みも今日の夕方まで。
帰りがけから、大雨が降り出しました。

昨日は心臓CTの講演会、明日は胸部の研究会、明後日からは地方会です。
忙しくなってきました。

しかし、講演を聴く限り、冠動脈CTに対する放射線科医の係わり方は難しいですね。解析と読影が表裏一体なだけに、ルーチンとして質の高い検査をするためには、かなり専門的に行うスタッフが必要と思いました。唯一(でもないけど)、冠動脈以外の病変も撮像範囲に入れば見逃さずに診断することが求められるので、一般の放射線科医が係わっていく余地はあると思います。

いずれにしても、その施設でCTに期待されることをディスカッションしながら、そしてフィードバックしながら全体として良い循環器診療をできるようになるといいなと感じました。