当ブログの懐かしい読者様に、記事のヒントをいただきました。
有機化合物の分子には、よく似た形に見える、
いえ、骨格構造式で表すと、よく似た形に見える、
そんな化合物があります。
それは、こちら!
青い方はシクロヘキサン(C6H12)、黄緑の方はベンゼン(C6H6)です。
どちらも「見方によっては」みごとな正六角形。
しかし前述のとおり、化学式は異なります。
違いはそれだけでしょうか??
立体的に見たところ、また形は異なります。
影を付けてみました。ベンゼンは、まっ平、
シクロヘキサンは歪んでいます(探偵入門 vol.2)。
くわしい理由はこちらへ炭素だって関節痛
また、ベンゼンは
曲がり角の上に電子が乗っていて、
置換反応(おきかえ)が起こりやすいのです。
このような感じになっています。
風船のようになっているのは、
電子がぶんぶん飛び回った軌道の軌跡、残像、です。
置換反応の例をあげます
硝酸「ちょっとそこかわれ」
例外的におこる付加反応↓
塩酸「かかれ!」
ざっとこんなところでした。
六角形が好きなので、また追い追い記事にしようと思っています。
※当記事は2014.07.23に初公開されたものですが、記事に誤りがありましたため、2014.07.25に上書きしたものを公開しております。