溜まり場

随筆や写真付きで日記や趣味を書く。タイトルは、居酒屋で気楽にしゃべるような雰囲気のものになれば、考えました。

いい本を読みました。

2013年11月27日 | 日記

 

 神谷周孝さんによる、小説「若者に捧げる戦争教科書」(文芸社)を読みました。先の大戦で、大変なことが起きていたのに我々はほとんど知らなかった事実が赤裸々に描かれています。大学・社会学部の学生たち数人が、93歳、もう弱り切って、死期を覚える元陸軍兵士を病室に訪ね、聞き取り調査をするというもの。  私も、満州で生まれ育ち、目を覆いたくなる現場を見ているですが、それ以上の現場が再現されています。再現と言っても、老人の「語り」なのです。

 フィリピン戦線で元兵士自身も加わっていた残忍な行為は、事実として淡々と綴ってもよさそうですが、聞くのにも勇気と忍耐がいるないようで、学生も気分を悪くし、倒れそうになる。「小説」というスタイルを取って元兵士の経験を紹介するしかなかったと感じました。

著者は、元新聞記者の70歳。やはり今の日本の状況が非常に危ない方向にあると感じて、あの大戦の裏・恥部を残しておかないと、との義務感から著わされたようです。生き残りの元兵士がいなくなりつつあり、これは良心に基づく非常に貴重な証言だと感じました。


術後1か月

2013年11月26日 | 日記
右目の白内障の手術をして、一か月が過ぎ、担当Drに診てもらいました。「もう大丈夫、薬ももういりませんね。」と。新しい眼鏡を作るための処方箋も作ってもらい、明日はメガネ店で新調しなくちゃ。本が読めるのがうれしい。

サザンカ/山茶花

2013年11月18日 | 日記
 庭に、いつ植えたのか忘れるくらい前からあるサザンカの一本がこの秋、初めて咲いてくれました。11月に入ってからです。3日前くらい、小雨の日に最も多くの花をつけまして、写真を撮りました。今朝見たら、もう終わっているんです。あまりにきれいなので、咲き始めたころ一本だけ花ばさみを入れて花瓶に挿したのですが、怒ったように直ぐに花弁が落ちました。
wikipediaには、「野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤や、白や、ピンクなど様々」とありました。じゃ、これは野生種なのだ、とわかり、余計に愛おしくなりました。童謡「たきび」の歌詞にもありますが、漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来しているんですって。サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものだといいますよ。