ここ3年ほど咳が出るようになった。不思議なことに痰を全く伴わない。肺がんではなさそうだ、老人になったから仕方ないのかと思い込んでいた。昨日TVを見ていて我が症状とピッタリの健康番組だと目を皿にして食いついた。
原因は胃酸の逆流だ。最近の日本人は肉をたくさん食べるようになって胃酸分泌細胞が昔の日本人より38%も増えてジャンジャン胃液を分泌しているらしい。胃液は食物が胃に溜まり胃の上部から分泌される。食道のほうに濃い胃液がたまりゲップをすると食道の方に出てくる。酷い場合は口の中まで上がってくるという。上あごの歯を溶かすこともある(実はこれもあった。なぜか上あごの歯が傷み多くの歯が抜けた。下あごの歯はなんともないのが以前から不思議だった。)。昨日は胃酸の逆流が特にひどく一発で効いた薬が効かない。少々食べ過ぎたようである。食べた後数時間も経っているのにひどかった。逆流があると咳も出る。
なぜ胃酸の逆流が起きるか。胃酸が多く分泌されるの過食だが、もう一つ原因があった。ピロリ菌を退治したことだ。ピロリ菌は胃酸分泌を抑えているが菌の退治で胃酸分泌が増えたのだ。胃酸の逆流が起きるようになったころから体重が急に増加した。これも関係がありそうだ。ピロリ菌を温存して胃痛を我慢するのがいいのか逆流性食道炎に耐えるのがいいのか。一難去ってまた一難。番組の解説は我が身に起きたことを完璧に説明している。
対策は腹八分、よく噛む、食後横にならない。昔の教えではないか。
昨日の酷い胃酸逆流の原因は糞詰りが最大の原因だった。昨夜飲んだ胃腸薬が効いて大量の便が出たら胃酸の逆流はぐっと改善した。便秘と肥満も大きな原因と思う。