アンヌプリに登りました。上り1時間45分、下り1時間15分ほど。日本海や羊蹄山が望めました。
頂上には「ニセコ観測所跡」という碑が建っています。大型機械の台座らしいコンクリートの塊も残っています。これは雪の研究で有名な中谷宇吉郎先生率いる研究チームの観測所の跡です。当時問題となっていた、航空機の翼やプロペラへの着氷を研究するための大掛かりな施設がアンヌプリ頂上に建てられていました。戦闘機の実機(ゼロ戦も使われたらしい)や大型の風洞実験が設置され、風洞モーターを回す電源が頂上まで引かれていました。終戦でこの観測所は役割終了、関係研究者の専門を農業に活かそうと「農業物理学研究所」というのが設立されたとのこと。農業というと生物、化学の世界と思いがちですが、田畑の温度環境など物理現象も多いのでしょう。