相生電子工業㈱の矢島です。
オリンピック、パラリンピックも無事に終了し、夏も終わりかな?っと思う今日この頃です。
少し涼しい季節にもなり、体調管理をしっかりと整え、今後に備えたいと思います。
さて、弊社では8月末に「ISO:9001 2015年版」の更新審査がございました。
※ISO_9001 = 品質マネジメント国際規格
今回は、1年に1回行っている定期審査と異なり、3年に1回行われる更新審査です。
※定期審査 = 1日 で特定部門の確認。(弊社は製造部門が中心)
※更新審査 = 2.5日 で組織全体の確認。(組織全部門対象)
ISOを認証取得してから、社内に落とし込むまでどのくらいの時間がかかったのだろう?っと思うぐらい、
社内に浸透するまでには時間がかかりました。(2012年11月 認証取得)
最初は自分が筆頭になり色々な書類を作成、整備し、定期審査や更新審査の前になると、
記録の確認や書類の更新、実際の審査時の対応等を行っていましたが、
5~6年前くらいからか、主が自分 → 現場に代わり始め、以前のように自分が行っていた準備は各部門で行うようになり、
不足資料が無いか?不足している記録が無いか?などの確認程度で済むようになりました。
今では、事前の準備だけでなく、実際の審査対応も含め各部門長で行っており、
自分は、ISOの為に何かの準備を行わなくても更新審査をクリアできるレベルになりました。
勿論、ISOの要求事項を満たすためには、日頃の取り組みがとても重要です。
まだまだ100%ではありませんが、日々行っていることでISOの規格の要求事項が満たせていることも事実です。
(規格の要求事項を、相生電子ように作成しているので、決めたことをしっかりを教育し、実施していれば安定した品質が保てます)
現在はISOを取得して本当に良かったと思っております。
弊社では、海外からも「技能実習生」を受入れており、
"標準"、"規格"、"基準"など、人の感覚によるレベルではなく、
統一した品質レベルが必要なため、ISOはとても良いツールだと思っております。
また、お客様もISOの資格を持っていることで、自分たちの管理も楽になると喜ばれることが多くあります。
(ISO審査時の様子 : 書類審査及び質疑応答)
(ISO審査時の様子 : 現場確認)
このように、審査員が細かい部分までのチェックを行ってきます。
・相生電子工業の標準作業がISOの規格を満たしているか?
・実際に現場で標準書通りに行えているか?
・その記録はしっかりと残っているか?
など、更新審査では細かい部分まできっちり見られますが、無事に大きな問題もなく更新審査をクリアできました。
クリアできたことにより、社内のメンバーの自信にもつながり、
PDCAサイクルが回転しているという認識も持てました。
ISOというツールが無くても同じように管理が出来れば必要のない資格かもしれませんが、
我々の業界では、最低限の品質基準を決めて安定した品質を保たなければなりません。
※はんだ付けは職人の世界になると思いますが、
職人によって品質が異なると言う事が許されない世界なのです。
今後も、ISOの為のISOではなく、私たちにとって価値のあるISO(ツール)として活用していきたいと思ってます。