こんにちは
湘南技研の池田博之です。
実はブログの投稿日を勘違いしてしまい慌てて投稿しています。申し訳ございません。
さて、今回はリークテスト、リ-クデイテクタ-についてご紹介いたします。
当社は、真空技術に携わっていますが、さて真空とは何か?宇宙空間、真空管、真空パック?などなどイメ-ジは人それぞれだと思います。当然ながら
空気のない世界で地球上では自然にはあり得ません。人工的に作り、実は私たちの身の回りにはこの真空かなり利用されています。
例えば自動車の燃料タンクですが金属板をプレス等で成形し溶接したりします。微小の穴が開いていたら燃料漏れてしまい、危険ですよね。
昔は液体入れてシミ出てこないかや水の中に沈めて確認していたらしいですが、今は、真空を利用して検査をします。つまりリ-クテスト(漏れ検査)です。
タンクの内部の空気を真空ポンプで真空に引き、外からヘリウムガスを吹き付けヘリウムを感知する装置が反応したら漏れがあったとわかるのです。
その装置をリ-クデイテクタ-といいます。なぜヘリウムを使うというと、化学の授業で水兵り-べ僕の船名前あるシップスクラ-クかなんて覚えましたよね。
その2番目に出てくるHeヘリウムです。気体で安定、不活性ガスなので安全でかなり小さい分子で、かなり小さい穴を通ってしまうという訳で、ヘリウムが感知されなければ漏れなしという判断です。
ヘリウムは風船を膨らませるのに使ったり、ヘリウムを吸って声がかわるというあれです。
漏れ検査リ-クテストは冷蔵庫の冷媒の流れる配管やエアコン、半導体の検査などにも使われています。原理は長くなるのでここでは省きますが、
当社の製作する真空チャンバ-や配管などの溶接部やシール部はすべてリークテストします。当然漏れがあると製品としてはアウト。アルミ、鉄、ステンレス、銅など溶接が絡む場所は
全てです。リ-クデイテクタ-と実際検査風景の写真をのせておきます。
最近、半導体が不足で自動車の生産に支障が出ている話をTVなどのニュ-スになります。実はリークテストに使うヘリウムも海外での生産に依存しているので
不足し始めています。部材の不足や価格高騰の影響がいろいろ出てきているを感じます。
今後も真空技術について紹介していきます。今後ともよろしくお願いいたします。
リ-クデイテクタ- 只今 リークテスト中です。