4.5万人の米兵を恐怖させた1人の日本兵
「生きたからには、自分の命をかけて、
一人でも多くの日本人の命を守りたい」
1944年、舞台はサイパン島。
アメリカ軍の圧倒的な数に
追い詰められた日本軍は
いつ敗戦してもおかしくない状態。
しかし、たった1人。
玉砕攻撃で散った仲間の死体の中で…
日本の勝利を諦めていない男がいた。
その男の名は、、
日本陸軍大尉の大場 栄(さかえ)。
約45,000人の米軍 VS 47人の大場隊。
その戦力の差を見れば、
万にひとつも勝ち目はなかった、、、
しかし、彼らは戦うことを決断した。
出来るだけ米軍の本土侵攻を遅らせ、
残された民間人、およそ200名の命を救うこと。
それが大場隊47人の全てだった。
大場は、生き残ったわずかな兵士を率いて
島内で一番高いタッポーチョ山を目指す。
その道中、捜索に来るアメリカ兵を足止めするため、
さまざまな罠を仕掛けて回った。
手始めに行ったのは、
草木で道を隠すという王道の隠蔽工作。
それを見たアメリカ兵たちは
すぐに隠蔽を見破り、そしてバカにした。
「ジャップめ、
こっちの道に進んだのがバレバレだ!」
そうして、アメリカ兵たちが進んだ
その先に待っていたのは
やや開けた"くぼ地"だった。
「何かおかしい!これは罠だ!」
アメリカ兵たちはそこで初めて
自分が罠にかかったことに気づいた。
間髪入れずに、窪地の上から
日本兵たちが一斉に射撃を浴びせる。
響き渡る銃声とアメリカ兵たちの悲鳴で、
現場は一周にしてパニック状態に。
しばらくして銃声が鳴り止むと、
日本兵は霧の中に忽然と姿を消した。
雲の動きから霧の発生を察知した
大場が撤退を指示したのだ。
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翻弄され続けるアメリカ兵たち。
さらに大場隊による
ゲリラ攻撃は終わりを見せない。
大場を追うアメリカ兵の前に
キラリと光る希望が姿を見せた。
それは湧き水。
水資源がないこの島では
水は非常に貴重なもの。
アメリカ兵は嬉々として
湧き水を水筒に補充しようとするが...
その瞬間に付近に仕掛けてあった
手榴弾が爆発し、アメリカ兵は重大な被害を受けた。
これも大場が仕掛けた罠だった。
姿を見せることなくアメリカ兵に
損害を与えていく大場大尉。
そんな姿にアメリカ兵から畏敬の念から、
ずる賢いという意味で
「フォックス」と呼ばれるようになっていた。
こうして大場栄率いる47名の大場隊は
様々な方法でアメリカ兵を翻弄し続け、
米軍がサイパンを占領してから1年以上、
大場は自身の部隊47名と、
共に行動をした200名の民間人を守り抜いた。
あまりの戦いぶりに
心を動かされたアメリカ兵は、
戦後、大場部隊を勇士として丁重に扱い、
歓迎会まで開いたほど。
そして、この出来事はアメリカの新聞でも
大きく報じられることになった。
大場部隊は、祖国日本に忠義を尽くし、
最後まで戦い抜き、
時にアメリカ兵に恐れられ、
最後は尊敬までされたのである。
しかし、一方の日本では、
「サイパン島の戦い」は教科書に
ほとんど出てこない…
敵国であるアメリカが歴史に残し、
尊敬すらしている大場の偉業を知る人は
今の日本にほとんどいない…
しかし、これは何も、
「大場部隊の活躍」に限った話ではありません。
同じように敵国では評価されている
日本の誇らしい真実はたくさん存在します。
終戦記念日が近づくこの機会に
ぜひ"大東亜戦争の英雄たち"を知ってください。
>アジアを解放した大東亜戦争の英雄たち
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