軽井沢からの帰路、富岡製糸場に寄りました。敷地及び主要な建造物が現存している日本初の機械製糸工場です。官営模範工場の一つで、明治5年10月4日(1872年11月4日)に操業を開始したそうです。開国直後ながら我が国の利益が期待された輸出品は茶と絹(生糸)が主体でした。しかし、繭から生糸をつくる製糸工程は人力や前近代的な小規模な器具に頼っていたため、大規模な機械を装備した近代的な製糸工場を稼動させ、製品の量・質ともに高めていくことが必要となりました。そこで、日本政府はフランスの技術者を雇い、この工場を建設しました。この英断は驚きです。ほぼ建設当時のままに残るこの施設は、重要な近代化遺産として、平成24年(2012年)7月12日、文化庁文化審議会世界文化遺産特別委員会において、「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産へ推薦することを了承しました。
以上が、ガイドしていただいた方からの説明要旨です。140年経てもびくともしないこの煉瓦の工場、そして、女工が暮らしたとされる女工館等、来年夏の世界遺産決定が待たれます。
以上が、ガイドしていただいた方からの説明要旨です。140年経てもびくともしないこの煉瓦の工場、そして、女工が暮らしたとされる女工館等、来年夏の世界遺産決定が待たれます。