悼む

年一の鐘ヶ淵下車。

今年は関東大震災100年と言うことで、縁遠いものは9月1週は避けたほうが良いのではないかと思い、一週前倒しで日本人暴徒に虐殺された朝鮮の方々を悼みに出かけた。

関東大震災下でデマの下、朝鮮人が日本人に惨殺された。行政が揉み消したので被害者数は明らかにならないが、1000人単位と言われる。

これをなかったことにしたい愛国者は多く、都知事も避けている。

多くの証言が残る歴史を無かったと言うなら、神武天皇とか建国記念の日だってなんだよそれって話だろ？　愛国者のダブルスタンダードには毎度閉口する。

現在、日本人の民度が上がったから民度の低い時代の話をわざわざ語り継ぐなという意見も見た。アホか？ 歴史的事実に民度など関係ないし、今の日本人の民度なんぼのもんじゃい。相も変わらずネット上で徒党を組んで集団リンチしてるだろうが。

1923年関東大震災の時、日本の軍隊・警察・流言蜚語を信じた民衆によって、多くの韓国、朝鮮人が殺害された。

東京の下町一帯でも、植民地下の故郷を離れ日本に来ていた人々が、名も知られぬまま尊い命を奪われた。

この歴史を心に刻み、犠牲者を追悼し、人権の回復と両民族の和解を願ってこの碑を建立する。

とある。忘れがちだが、当時朝鮮は日本であり、朝鮮人は朝鮮系日本人である。

すなわち、日本人を殺害した。標準語のイントネーションが話せない地方の日系日本人が殺害された事実もある。

日本人は、人間は？一人一人は頭がいいが、集団になるとバカになる。

それは今でも同じだ。だからこそ、自分たちを戒め続けなければならない。

虐殺のあった橋や川の方向にも手を合わせる。