史書から読み解く日本史

歴史に謎なんてない。全て史書に書いてある。

記紀神話:神世七代から国生みまで

2019-10-10 | 記紀神話
上古の神々記紀共に本文は皇室の祖先神を語るところから始めており、それは取りも直さず日本最古の神々に他なりません。『古事記』はまず天地が初めて開けた時に高天原に現れた神として、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神の名を挙げ、次に国の形がまだ朧気だった時に現れた神として、宇摩志阿斯訶備比古遅神、天之常立神の二柱の神の名を挙げ、この五柱の神を「別天つ神(ことあまつかみ)」つまり殊に別格の天神 . . . 本文を読む

記紀神話:古事記と日本書紀

2019-10-06 | 記紀神話
帝紀と旧辞続いて記紀神話を読み解いてみたいと思います。「記紀」とは言うまでもなく『古事記』と『日本書紀』を指し、どちらも奈良時代に成立した我が国の史書の原点であり、神話に始まるこの国の歴史を今に伝えます。記紀共にその原典となっているのは、両書以前に存在したとされる帝紀及び旧辞という史伝で、一般に帝紀は天皇の系譜や妻子の名前、在位中の主な業績、宮殿や陵墓の場所等を、旧辞は神話や様々な逸話等を伝えてい . . . 本文を読む