史書から読み解く日本史

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台風15号

2019-09-13 | 日記
今回の台風15号に被災された方々の安全と健康を心よりお祈り申し上げます。
また昼夜を徹して復旧に尽力されている全ての方に厚く御礼申し上げます。

一週間ほど更新が滞っていますが、私の住んでいる地域でも台風15号による被害を少なからず受けました。
テレビ等でも報道されている通り、台風15号通過の際の暴風により、9日(月)未明に千葉県全域で大規模な停電が発生し、5日目を迎えた今も電気の復旧していない地区が広範囲に存在します。
幸い私の自宅や職場は、昨夜になって電気が復旧してくれましたが、親戚や友人、職場の同僚の中には、今も電気のない生活を余儀なくされている人が大勢います。
また同じ町内でも電気の戻った所とそうでない所が混在しており、完全復旧の見通しは立っていない状態です。

停電中は、テレビやインターネットはもちろん、固定電話も使えなくなります。
加えて携帯電話も広範囲に通信障害が発生しており、私の契約しているドコモでは、9日の夜から通信サービスが停止しました。つまり携帯電話が繋がりません。
Wi-Fi環境があればLINEやインターネットに接続できる例もあったようですが、停電中はそれも叶わなくなります。
要は外部からの一切の情報が遮断されてしまうと同時に、こちらから発信することも困難になってしまうわけです。
今回の台風災害で、被害状況の把握が遅れたのは、そうした通信手段の消滅も多分に影響しているものと思われます。

それでも私の地域では、停電初期にはまだ水道とガスが使えましたので、ぬるま湯や冷水を浴びたり、ガスコンロで調理をすることはできました。
しかし停電が長引くと、浄化能力の低下や、加圧ポンプの停止による送水圧の低下等から、各地で断水が起こるようになります。
そのため電気は通ったのに水が出なくなったとか、停電の上に断水などという地域も増え始めています。
今にして思えば、今回のように停電の範囲が極めて広く、復旧には時間を要することが予想された場合、誰もがすぐさま節水に努力すべきなのかも知れません。
自治体や自衛隊が、給水車を巡回させたり、無料の入浴サービスを行ったりしてくれていますが、公共施設での食料や飲料水の無料配布も含めて、通信障害による周知不足は確かにありました。

また只でさえ流通が滞っているのに加えて、停電により冷蔵庫や冷凍庫に貯蔵しておいた食品を、食中毒の危険性から殆ど廃棄せざるを得なくなったことで、一時的に深刻な食糧難となりました。
これが冬ならば多少はましだったのかも知れませんが、連日の猛暑下では生鮮品の買い置きや調理品の作り置きなどできません。
今は多少回復していますが、まだスーパーやコンビニの陳列棚には空きが目立ちます。
もちろん被災により休業している店舗も多く、営業している店舗に人が集まるため、それも供給不足の一因になっているものと思われます。
あと私の住んでいる所は田舎なので、電気が止まった時に最も重宝するのはやはり車です。
そのためガソリンスタンドには連日長蛇の列ができ、酷い時には給油まで一時間待ちなどというスタンドもあったようです。

言うまでもないことですが、今回の被害をもたらした一番の原因は、「関東に上陸した台風では過去最強」とも言われた15号の強さです。
もともと伊豆諸島付近でもまだ「強い台風」だった15号ですが、本州に近付くに連れて「非常に強い台風」になりました。
これも本来ならば考えられないことで、伊豆諸島付近で中心気圧が965hPaだったため、上陸する頃には970hPaくらいだろうと予想されていましたが、逆に955hPaという関東では稀に見る勢力となりました。
そして途中で上陸することなく、南の海上からそのまま東京湾へ入ってくるという今回の15号の進路は、千葉県にとっては最悪のコースでした。

もちろん沖縄や九州南部の方々にしてみれば、15号程度の勢力の台風は年中行事のようなものだと思います。
ですが流石に関東では、建築基準やインフラ設備など全ての生活環境面に於いて、このクラスの台風の接近は殆ど想定していません。
それが建物の損壊などで被害を拡大させた原因の一つともなっています。
実際に私の周囲の年寄りなども「今まで生きてきて初めて」と口を揃えて言いますし、仕事柄ある程度は台風慣れしている私も、今回ばかりは経験したことのない夜中の強風に恐怖を覚えました。
もともと千葉県は台風の進路に当たるので、私たちも決して油断していたわけではなく、台風対策はいつも通りやっていましたが、今回の15号は我々の想像や経験を遥かに超えるものでした。
それは県や市町村にしても同じだったと思います。
地球規模の天候不順が叫ばれる昨今、恐らく今後もこうした想定外の天災が次々に襲ってくるのかも知れません。

こんな誰も知らないようなブログですので、私個人の近況など敢て記事にする話ではありませんが、愛する千葉県の現状を少しでも伝えられればと思い投稿させていただきました。
すでに数多の某体で関東各地の惨状が発信されていますし、それらの一部を私自身も目の当りにしていますが、(多少の被害はあったものの)まだ住む家の残った私が触れるべきことではないと思いますので、ここでは自重いたします。
また今回の台風で経験したことや、そこから得た教訓等については、皆様の今後の参考にでもなればとの思いから、この場で書き記しておきたいことも山ほどあります。
ですがそれは当ブログの趣旨ではありませんし、千葉県のみならず、やはり被害の甚大だった神奈川県を始め、まだまだ被災地全域で復興には程遠い状況ですので、それについては別の機会を待ちたいと思います。

些か長くなりましたが、お陰様で私もようやく記事を投稿できるくらいにはネット環境が回復しましたので、もう少し落ち着いたら再開したいと思います。


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