駄洒落からバカな妄想をする奴も居るわけで・・・。
おまけにいろんな共通点があると、妄想が止まらないわけで・・・。
たぶん昭和生まれで元ネタがわからない人は、居ないんじゃないかと思いますが・・・。念のため。
ど根性入りのカエルのバカ話です。
挿絵待ってまーす。(千客万来)
妄想小説 タイトル「ど根性イリーガル」
金魚のイリーガル、ヒゲイリーガル・・・、イリーガルに色々あるけれど・・・。
なんでアタシのは、Tシャツに寄生する平面型のイリーガルなのよ!
「いよぅ、ヤサコ!」
(そっと、お腹を見る)
「イヤーーーーーーーーーーー。」
「ちょっと、真っ黒なデンスケ!あなたいつからしゃべれるようになったのよ!」
「そんなの最初っからに決まってんじゃんか。ネットで噂になっていたように、南京錠で封印させられていたのさ。」
「あっ、それから俺様のことは、『デンスケ』なんて名前じゃなくて、『デンキチ』って呼んでくれよな。」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
それは、デンスケとのお別れをした後のことでした・・・。
ずっと走りっぱなしだった私は、鍵穴から抜け出せて安心しちゃったのか、つい、ふらーっと、倒れそうになった瞬間に、デンスケがボディーガードの本能を働かせちゃって、私を支えようと走ってきたんだけど・・・。
「ぐしゃ」
鈍い音とともに、イリーガルのデンスケは、私のお腹の下で潰れてしまったのでした・・・。
と思ったら・・・、どっこい生きてた。しかもTシャツの中で。
最終回が終わるまでは、空気を読んで黙っていてくれたんだけど、
そこから先、んまー、しゃべることしゃべること。ホント、うるさいくらいにしゃべってきます・・・。
「今日も図書館に行くフリして、ハラケンとデートかい?たまには本でも借りてきなよ。」
「っるさいわねー。フミエちゃんちかダイチくんちに売り飛ばすわよ。」
「おっと、あいつらのウチは勘弁な。あ、でも、玉子おばちゃんちなら大歓迎だ!」
「・・・。何が言いたいのよ。」
「何でもないやーい。」
「・・・あっ、そうだ。天沢さんにカギを借りて突っ込んでみれば」
「てめえ、くだらねえこと考えてんじゃねーぞ。」
「デンスケ腹黒いわよ。」
「飼い主に似てな。」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
こんなのを京子に見つかったら・・・、きっとデンスケと結託してめちゃくちゃにされるに違いありません。
幸いなことに、口がTシャツの内側だし、超指向性の音声設定にしてあるから、
デンスケとの会話は私しか聞こえないので、なんとかごまかしがきくのです。
「ヤサコー、オラオラー遅刻すんぞー。」
「いけない。中学に行かなきゃ。あ、デンスケも着て行かないと、留守中に何されるか判ったもんじゃないわ。」
「優ちゃん。朝ご飯は?」
「いらない。行って来まーす。」
「朝ご飯食べないと、お昼までもたないわよ。」
「ヤサコ。ハラへったー。」
「うるさい!」
「えっ、優ちゃん・・・?」
「あ、何でもないから。」
「チョーダイ。」
「うるさいって言ってるでしょー。」
「・・・ちょっと、パパ来てぇー。優ちゃんがおかしいの。」
「チョーダイ。朝ご飯チョーダイ。」
「だぁー、食べていけばいいんでしょ!食べていけば!」
「ほら、パパ、見てよあの子。」
「どうしたんだい、騒々しい。」
「パパ、おはよ(ニコっ)。」
「なんだい、いつもの優子じゃないか。」
「あれ、さっきまで・・・。」
「どうしたのよ。変なママ。」
「ハハハハ。」
「もう、冷や冷やさせないでよね!デンスケ。頼むから大人しくしててよ。」
「えー、そんなのつまんねー。それと俺様はデンキチだからな。」
「ハイハイ。」
(キンコンカンコーン)
「ハアハア。もう、遅刻ギリギリじゃない。早く教室にいかなきゃ。」
「ちょっと待て、お前、小此木優子だな。」
「ええ。そうだけど・・・。(またこの子たち)」
「お前、イリーガルを持ってるだろ。そいつをよこせ。」
「えっ?そ、そ、そんなの知らないわよ。」
「隠したって無駄だ!調べはついてんだ。」
「ヤサコ。いけすかない奴らだな。こいつらやっつけてもいいか?」
「ちょっと待って。あっ、イ、イヤ!助けてー。」
「へへ、捕まえたぜ。」
その瞬間、ヤサコのセーラー服がまくれ上がり、中のTシャツから、なぜか頭突きが飛んできた!
「ど根性ーーーー。」
「キャーーーーー。」
「うわーーーーー。」
少年たちは、A,B,Cの順にドミノ倒しのように倒れていったのだった。
「ちくしょー、あいつ許さねぇ。」
「なぁ、A。」
「ピンクだった。(ぽーっ)」
「はぁ?」
「はあー、E気持ち!あなた意外と役に立つのね。」
「へへ、おやすいご用さ。」
「でも、結局遅刻じゃないのよ。」
「おおっと、大丈夫。俺がいいごまかし方を教えてやるから。」
「出席を取ります。愛川くん・・。」
(ガラガラガラガラ。抜き足、差し足、忍び足)
「小此木くん・・・。小此木くん。」
「は、はい!」
「何をこっそり入って来てるのかね?遅刻だよ。遅刻。理由を言いたまえ。」
「えーと、実はそこで、ウィッキーさんのワンポイント英会話に捕まっちゃいまして・・・。てへっ。」
「・・・教師生活25年。こんな訳の分からない言い訳をする子は初めて見た。(おいおい)廊下に立ってなさーい。」
「なによ。全然通じないじゃない。」
「あれー?おっかしいなぁ。古い空間なら、大ウケのギャグなのになぁ。」
「次は体育ね。男子を追い出して、着替え、着替えっと。」
「あ、あの『5』のTシャツは、ゴリライモじゃねーか。『おーい、ゴリライモ』」
「ヤサコ?」
「やばぃ。」
「今なんてったの?」
「あっ、アイコちゃん。し、し、しりとり、しよ!ゴリラ。ほ、ほら、ラッパって。」
「物の言い方ひとつで、命ほかす時かてあるんやー。」
「ヤサコ、なに?最近ハラケンとうまくいってるんで調子に乗ってない?」
「そそそんなわけ、あることないわけじゃない。」
「腹黒いヤサコはハラケンに嫌われるわよー。(フフン)」
「もう、腹ん中真っ黒でっせ。」
「余計なお世話よ。」
「え?ヤサコ・・・。」
「おおお、お先にぃ~。」
(ガラガラ)
「ちょっと、あの子、体操着を着ずに行っちゃったわよ。」
「大丈夫。すぐに帰って来るわよ。」
(ヒューヒュー、ピィー)
(ガラガラ!ピシャッ!)
「ほらね。」
「やっと放課後が来たわ。」
「もう、早く帰ってハラケンとチャットしよっと。ん?あれは・・・、フミエちゃん?」
「どうしたのフミエちゃん?泣いてるの?」
「フミエちゃん泣かないででヤンス。元気出すでヤンス。」
「(どうしてチビ同士って、くっつきやすいのかしら)」
「ダイチくんどうしたのよ。」
「フミエちゃんちのオヤジが失踪したでヤンス。」
「そりゃ大変!(あのお母さんなら逃げたくなるわ)」
「あ、ヤサコ。実はね、オヤジ狩りってのが流行ってて、駅向こうの少年たちの暗号に捕まって、古い空間に捨てられちゃったみたいなの。」
「なーんだ。そっちのオヤジね。(まぎらわしいわね)」
「ヤサコ、私、強がっていたけど、オヤジが居ないと寂しくって寂しくって。」
「うん。そりゃ永年連れ添ってきたんだもの。当然だわ。」
「なんとかして古い空間に行かないと・・・。でも、もう古い空間が何処にも無いのよ。」
「あっ・・・・。」
「仮にあったとしても、どうやって連れ戻せば・・・。」
「ヤサコ、ヤサコ。俺っちを忘れてないかい。」
「デンスケ。ちょっと後にしてよ。」
「ヤサコ。誰としゃべってるの?」
「なななんでもないのよ。」
「俺様なら古い空間にいつでもいけるぜ。土管がいまだに残ってる様な、古い空き地につれてってくれよ。」
「あの、最初にデンスケが釣られた場所ね。(ひそひそ)」
「悪ガキが居る場所は、あんなお決まりの場所しかないからな。」
「そういうアニメだもんね。」
「・・・・。」
「フミエちゃん。私が助けてきてあげる。」
「ヤサコ?オヤジの居場所がわかるの?」
「うん。だって、私イマーゴだもん。」
「俺が見つけるって言ってんだろが!」
「お願い、頼むわ。ヤサコ。」
「任しといてよ!」
「ちぇっ!」
「ここね。なんか懐かしいわ。」
「おっと、早速サッチー2.0がお出ましだ。」
「またぁ?もう、あのマトン嫌いなのよね。急いでデンスケ!」
「デンキチだっつーの。」
「じゃ、Tシャツの襟のところに針を引っ掛けるのね。」
「よっしゃ。早く脱げヤサコ。」
「・・・。」
(ジージージージー)
「どう?居る?ハローCQCQ?」
「おいおい、電波管理局が来るぞ。」
「知らないわよ、そんなの。」
「思ったより入り組んでいるみたいだ。」
「あっ!2.0の攻撃だわ。急いで!」
「急げったって、今入ったばっかしじゃんか。」
「だめ、もう、そこまで来たわ。」
「見つけた!オヤジだ!」
(クイクイ)
「来た!(カチツ)」
(シュルシュルシュル)
「あーー、2.0が(削除しています。)」
「まだなの、デンスケ!早く!」
「ええい!ど根性ーーーーーー。」
(ヒューーーン)
「デンスケ!」
「ヤッタぜ!ヤサコ!」
「スゴイ!スゴイわ!デンスケ。あなた最高よ!」
「ハァハァ。」
「デンスケ。今度みんなに私の友達として紹介してあげるわ。」
「ふふ。よせやい。」
「ただいまー。汚れちゃったから、お風呂に入ろっと。」
「俺も入りたーい。」
「ダメよ。」
「ちぇっ。」
「Tシャツは洗濯機の中って、相場が決まってるのっ。」
「ふがふが」
「メガネも外してと・・・。」(ガラガラ)
「優ちゃん、着替え、ここに置いとくわよー。脱いだ服は洗濯していいのね?」
「はーい。」
「なにこのTシャツ?泥だらけじゃない。」
「へへへ、ちょっとね。」
「今日買って来た、『全温度チアー』っていう洗剤で洗ってみるわね。」
「なんでもいいわよ。でも、お気に入りの芋猫パンツは、お父さんのパンツと、絶対に一緒に洗わないでね。」
「もう、色気付いちゃって。そんな面倒臭いことを言うなら自分で洗いなさい。」
「はぁあああ、私もぅ、くたくたー。」
「調子いいんだから。」
「ふぅ。しかし、こうして湯煙の中に居ると、古い空間のことを思い出すわねー。」
「好きです。ワタシ・・、私、ハラケンのことが好き。」
「ハラケン・・・? どうして何も言ってくれないの?」
「ヤサコ。ごめん。この空間の中では、京子ちゃんがヒロインなんだ。」
「えっ、な、なに?!なにそれ?」
「ゲヘゲヘゲヘ。」
「京子!どうしてウエディングドレスを着てるの?!」
「おねいちゃん。ハラケンは私と結婚するのよ。おねいちゃんは、義姉ちゃんになるのよ。」
「ごめんヤサコ。そういうことなんだ。それじゃ。」
「おねいちゃん。わたしたちはしあわせになりまーす。」
「まっ、待ってえええ。」(ブクブクブクブクブク)
「ブハー、ハァハァハァハァハァ・・・・。死ぬかと思った・・。湯船の中で寝るもんじゃないわね。飲みすぎシールを貼られるところだったわ。」
「しかし、何かの予知夢かしら。」
(ガラガラガラ)
「メガネをかけてと。」
「デンスケ?干してあげるから、返事をしなさい。」
「あれ?どうしたの。消えた?ちょっ」
(ごそごそごそ・・・、バッ!)
「で、デンスケが居ない! まさか!」
(全温度チアー 説明書:水・ヌル・マユ・お湯に効きます。)
「そ、そんな。デンキチぃぃぃ。」
「やっと俺のことをデンキチと呼んでくれたね。」
「あ、デンキチ。どこに居るのデンキチ?」
「俺はいつまでもTシャツの中に居ちゃいけないんだ。」
「どうして?やっと友達になれたのに。」
「いいんだ。俺には新天地があったんだ。」
「お別れなの?デンキチ。今までありがとう。(涙)」
「ヤサコ。俺のことを忘れないでくれよ。」
「デンキチいいいーーー。」
そんな悲しい別れから1週間が過ぎました・・・。
「今日はハラケンとデートの日ぃ♪お気に入りの芋猫パンツで・・・。」
「いよぅ、ヤサコ!」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
これでいいのだ。
話数:NO DATA
ネタ属性:妄想小説,駄洒落
キャラ:ど根性な人々
バージョン:4.7
おまけにいろんな共通点があると、妄想が止まらないわけで・・・。
たぶん昭和生まれで元ネタがわからない人は、居ないんじゃないかと思いますが・・・。念のため。
ど根性入りのカエルのバカ話です。
挿絵待ってまーす。(千客万来)
妄想小説 タイトル「ど根性イリーガル」
金魚のイリーガル、ヒゲイリーガル・・・、イリーガルに色々あるけれど・・・。
なんでアタシのは、Tシャツに寄生する平面型のイリーガルなのよ!
「いよぅ、ヤサコ!」
(そっと、お腹を見る)
「イヤーーーーーーーーーーー。」
「ちょっと、真っ黒なデンスケ!あなたいつからしゃべれるようになったのよ!」
「そんなの最初っからに決まってんじゃんか。ネットで噂になっていたように、南京錠で封印させられていたのさ。」
「あっ、それから俺様のことは、『デンスケ』なんて名前じゃなくて、『デンキチ』って呼んでくれよな。」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
それは、デンスケとのお別れをした後のことでした・・・。
ずっと走りっぱなしだった私は、鍵穴から抜け出せて安心しちゃったのか、つい、ふらーっと、倒れそうになった瞬間に、デンスケがボディーガードの本能を働かせちゃって、私を支えようと走ってきたんだけど・・・。
「ぐしゃ」
鈍い音とともに、イリーガルのデンスケは、私のお腹の下で潰れてしまったのでした・・・。
と思ったら・・・、どっこい生きてた。しかもTシャツの中で。
最終回が終わるまでは、空気を読んで黙っていてくれたんだけど、
そこから先、んまー、しゃべることしゃべること。ホント、うるさいくらいにしゃべってきます・・・。
「今日も図書館に行くフリして、ハラケンとデートかい?たまには本でも借りてきなよ。」
「っるさいわねー。フミエちゃんちかダイチくんちに売り飛ばすわよ。」
「おっと、あいつらのウチは勘弁な。あ、でも、玉子おばちゃんちなら大歓迎だ!」
「・・・。何が言いたいのよ。」
「何でもないやーい。」
「・・・あっ、そうだ。天沢さんにカギを借りて突っ込んでみれば」
「てめえ、くだらねえこと考えてんじゃねーぞ。」
「デンスケ腹黒いわよ。」
「飼い主に似てな。」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
こんなのを京子に見つかったら・・・、きっとデンスケと結託してめちゃくちゃにされるに違いありません。
幸いなことに、口がTシャツの内側だし、超指向性の音声設定にしてあるから、
デンスケとの会話は私しか聞こえないので、なんとかごまかしがきくのです。
「ヤサコー、オラオラー遅刻すんぞー。」
「いけない。中学に行かなきゃ。あ、デンスケも着て行かないと、留守中に何されるか判ったもんじゃないわ。」
「優ちゃん。朝ご飯は?」
「いらない。行って来まーす。」
「朝ご飯食べないと、お昼までもたないわよ。」
「ヤサコ。ハラへったー。」
「うるさい!」
「えっ、優ちゃん・・・?」
「あ、何でもないから。」
「チョーダイ。」
「うるさいって言ってるでしょー。」
「・・・ちょっと、パパ来てぇー。優ちゃんがおかしいの。」
「チョーダイ。朝ご飯チョーダイ。」
「だぁー、食べていけばいいんでしょ!食べていけば!」
「ほら、パパ、見てよあの子。」
「どうしたんだい、騒々しい。」
「パパ、おはよ(ニコっ)。」
「なんだい、いつもの優子じゃないか。」
「あれ、さっきまで・・・。」
「どうしたのよ。変なママ。」
「ハハハハ。」
「もう、冷や冷やさせないでよね!デンスケ。頼むから大人しくしててよ。」
「えー、そんなのつまんねー。それと俺様はデンキチだからな。」
「ハイハイ。」
(キンコンカンコーン)
「ハアハア。もう、遅刻ギリギリじゃない。早く教室にいかなきゃ。」
「ちょっと待て、お前、小此木優子だな。」
「ええ。そうだけど・・・。(またこの子たち)」
「お前、イリーガルを持ってるだろ。そいつをよこせ。」
「えっ?そ、そ、そんなの知らないわよ。」
「隠したって無駄だ!調べはついてんだ。」
「ヤサコ。いけすかない奴らだな。こいつらやっつけてもいいか?」
「ちょっと待って。あっ、イ、イヤ!助けてー。」
「へへ、捕まえたぜ。」
その瞬間、ヤサコのセーラー服がまくれ上がり、中のTシャツから、なぜか頭突きが飛んできた!
「ど根性ーーーー。」
「キャーーーーー。」
「うわーーーーー。」
少年たちは、A,B,Cの順にドミノ倒しのように倒れていったのだった。
「ちくしょー、あいつ許さねぇ。」
「なぁ、A。」
「ピンクだった。(ぽーっ)」
「はぁ?」
「はあー、E気持ち!あなた意外と役に立つのね。」
「へへ、おやすいご用さ。」
「でも、結局遅刻じゃないのよ。」
「おおっと、大丈夫。俺がいいごまかし方を教えてやるから。」
「出席を取ります。愛川くん・・。」
(ガラガラガラガラ。抜き足、差し足、忍び足)
「小此木くん・・・。小此木くん。」
「は、はい!」
「何をこっそり入って来てるのかね?遅刻だよ。遅刻。理由を言いたまえ。」
「えーと、実はそこで、ウィッキーさんのワンポイント英会話に捕まっちゃいまして・・・。てへっ。」
「・・・教師生活25年。こんな訳の分からない言い訳をする子は初めて見た。(おいおい)廊下に立ってなさーい。」
「なによ。全然通じないじゃない。」
「あれー?おっかしいなぁ。古い空間なら、大ウケのギャグなのになぁ。」
「次は体育ね。男子を追い出して、着替え、着替えっと。」
「あ、あの『5』のTシャツは、ゴリライモじゃねーか。『おーい、ゴリライモ』」
「ヤサコ?」
「やばぃ。」
「今なんてったの?」
「あっ、アイコちゃん。し、し、しりとり、しよ!ゴリラ。ほ、ほら、ラッパって。」
「物の言い方ひとつで、命ほかす時かてあるんやー。」
「ヤサコ、なに?最近ハラケンとうまくいってるんで調子に乗ってない?」
「そそそんなわけ、あることないわけじゃない。」
「腹黒いヤサコはハラケンに嫌われるわよー。(フフン)」
「もう、腹ん中真っ黒でっせ。」
「余計なお世話よ。」
「え?ヤサコ・・・。」
「おおお、お先にぃ~。」
(ガラガラ)
「ちょっと、あの子、体操着を着ずに行っちゃったわよ。」
「大丈夫。すぐに帰って来るわよ。」
(ヒューヒュー、ピィー)
(ガラガラ!ピシャッ!)
「ほらね。」
「やっと放課後が来たわ。」
「もう、早く帰ってハラケンとチャットしよっと。ん?あれは・・・、フミエちゃん?」
「どうしたのフミエちゃん?泣いてるの?」
「フミエちゃん泣かないででヤンス。元気出すでヤンス。」
「(どうしてチビ同士って、くっつきやすいのかしら)」
「ダイチくんどうしたのよ。」
「フミエちゃんちのオヤジが失踪したでヤンス。」
「そりゃ大変!(あのお母さんなら逃げたくなるわ)」
「あ、ヤサコ。実はね、オヤジ狩りってのが流行ってて、駅向こうの少年たちの暗号に捕まって、古い空間に捨てられちゃったみたいなの。」
「なーんだ。そっちのオヤジね。(まぎらわしいわね)」
「ヤサコ、私、強がっていたけど、オヤジが居ないと寂しくって寂しくって。」
「うん。そりゃ永年連れ添ってきたんだもの。当然だわ。」
「なんとかして古い空間に行かないと・・・。でも、もう古い空間が何処にも無いのよ。」
「あっ・・・・。」
「仮にあったとしても、どうやって連れ戻せば・・・。」
「ヤサコ、ヤサコ。俺っちを忘れてないかい。」
「デンスケ。ちょっと後にしてよ。」
「ヤサコ。誰としゃべってるの?」
「なななんでもないのよ。」
「俺様なら古い空間にいつでもいけるぜ。土管がいまだに残ってる様な、古い空き地につれてってくれよ。」
「あの、最初にデンスケが釣られた場所ね。(ひそひそ)」
「悪ガキが居る場所は、あんなお決まりの場所しかないからな。」
「そういうアニメだもんね。」
「・・・・。」
「フミエちゃん。私が助けてきてあげる。」
「ヤサコ?オヤジの居場所がわかるの?」
「うん。だって、私イマーゴだもん。」
「俺が見つけるって言ってんだろが!」
「お願い、頼むわ。ヤサコ。」
「任しといてよ!」
「ちぇっ!」
「ここね。なんか懐かしいわ。」
「おっと、早速サッチー2.0がお出ましだ。」
「またぁ?もう、あのマトン嫌いなのよね。急いでデンスケ!」
「デンキチだっつーの。」
「じゃ、Tシャツの襟のところに針を引っ掛けるのね。」
「よっしゃ。早く脱げヤサコ。」
「・・・。」
(ジージージージー)
「どう?居る?ハローCQCQ?」
「おいおい、電波管理局が来るぞ。」
「知らないわよ、そんなの。」
「思ったより入り組んでいるみたいだ。」
「あっ!2.0の攻撃だわ。急いで!」
「急げったって、今入ったばっかしじゃんか。」
「だめ、もう、そこまで来たわ。」
「見つけた!オヤジだ!」
(クイクイ)
「来た!(カチツ)」
(シュルシュルシュル)
「あーー、2.0が(削除しています。)」
「まだなの、デンスケ!早く!」
「ええい!ど根性ーーーーーー。」
(ヒューーーン)
「デンスケ!」
「ヤッタぜ!ヤサコ!」
「スゴイ!スゴイわ!デンスケ。あなた最高よ!」
「ハァハァ。」
「デンスケ。今度みんなに私の友達として紹介してあげるわ。」
「ふふ。よせやい。」
「ただいまー。汚れちゃったから、お風呂に入ろっと。」
「俺も入りたーい。」
「ダメよ。」
「ちぇっ。」
「Tシャツは洗濯機の中って、相場が決まってるのっ。」
「ふがふが」
「メガネも外してと・・・。」(ガラガラ)
「優ちゃん、着替え、ここに置いとくわよー。脱いだ服は洗濯していいのね?」
「はーい。」
「なにこのTシャツ?泥だらけじゃない。」
「へへへ、ちょっとね。」
「今日買って来た、『全温度チアー』っていう洗剤で洗ってみるわね。」
「なんでもいいわよ。でも、お気に入りの芋猫パンツは、お父さんのパンツと、絶対に一緒に洗わないでね。」
「もう、色気付いちゃって。そんな面倒臭いことを言うなら自分で洗いなさい。」
「はぁあああ、私もぅ、くたくたー。」
「調子いいんだから。」
「ふぅ。しかし、こうして湯煙の中に居ると、古い空間のことを思い出すわねー。」
「好きです。ワタシ・・、私、ハラケンのことが好き。」
「ハラケン・・・? どうして何も言ってくれないの?」
「ヤサコ。ごめん。この空間の中では、京子ちゃんがヒロインなんだ。」
「えっ、な、なに?!なにそれ?」
「ゲヘゲヘゲヘ。」
「京子!どうしてウエディングドレスを着てるの?!」
「おねいちゃん。ハラケンは私と結婚するのよ。おねいちゃんは、義姉ちゃんになるのよ。」
「ごめんヤサコ。そういうことなんだ。それじゃ。」
「おねいちゃん。わたしたちはしあわせになりまーす。」
「まっ、待ってえええ。」(ブクブクブクブクブク)
「ブハー、ハァハァハァハァハァ・・・・。死ぬかと思った・・。湯船の中で寝るもんじゃないわね。飲みすぎシールを貼られるところだったわ。」
「しかし、何かの予知夢かしら。」
(ガラガラガラ)
「メガネをかけてと。」
「デンスケ?干してあげるから、返事をしなさい。」
「あれ?どうしたの。消えた?ちょっ」
(ごそごそごそ・・・、バッ!)
「で、デンスケが居ない! まさか!」
(全温度チアー 説明書:水・ヌル・マユ・お湯に効きます。)
「そ、そんな。デンキチぃぃぃ。」
「やっと俺のことをデンキチと呼んでくれたね。」
「あ、デンキチ。どこに居るのデンキチ?」
「俺はいつまでもTシャツの中に居ちゃいけないんだ。」
「どうして?やっと友達になれたのに。」
「いいんだ。俺には新天地があったんだ。」
「お別れなの?デンキチ。今までありがとう。(涙)」
「ヤサコ。俺のことを忘れないでくれよ。」
「デンキチいいいーーー。」
そんな悲しい別れから1週間が過ぎました・・・。
「今日はハラケンとデートの日ぃ♪お気に入りの芋猫パンツで・・・。」
「いよぅ、ヤサコ!」
「もう!イヤーーーーーーーーー。」
これでいいのだ。
話数:NO DATA
ネタ属性:妄想小説,駄洒落
キャラ:ど根性な人々
バージョン:4.7
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