山遊花

福岡発、山歩きと野の花の記録です。

白鳥山、銚子笠

2016-10-31 20:50:29 | 九州の山

10月29日 (土) 晴 

春の峰入りのころ、風来坊さんと約束していた脊梁を歩く時がやってきた。

当初は国見岳、五勇、烏帽子周回だけの予定だったが、私が土曜休めるようになったので、土日の予定でお願いしていたところ、いくつかのプランを用意していただき、その中で未踏の白鳥山をお願いすることになった。

しかし土曜の天気予報が今一つはっきりとせず金曜の雨がいつまで残るかとやきもき。多少の雨でも尾根歩きだから白鳥山だけでも歩けるか?と思い「予定通り行きます!」との連絡を入れた。

天気、頼む!

夜半までは雨音が聞こえていたが、待ち合わせの午前五時前に外に出てみると、星空が見えていた。(喜)

5時少し前にガック隊長の車で風来坊さんも到着。いざ出発~!

途中、買い出しなどを済ませ二本杉峠を越えて五木村に入る。

ここでちょっと寄り道。

ここで、風来坊さんの意外な弱点を~(いこかもどろか~)発見 (笑)

遊歩道の奥には立派な滝。そばにはジンジソウが

ウエノウチ谷登山口へは、適当にナビをセットしていましたが、ほぼビンゴ

登山口には、御池登山口とありちょっと迷いましたが、風来坊さんが確認すると間違いないようです。

他に登山者の車もなく今日は静かな山歩きが楽しめそうです。準備して9:06出発

今日のコースとグラフ

 

登山口からいきなり素晴らしい谷が始まる。

今日のトップは風来坊さんなので多く被写体になっていただきました。

朝日に向かって登って行くので逆光ですが、

苔の多さがすごい、よほどガスの多い山域かと?

苔がすべてのシルエットを丸く包み込んでいて、別世界に来たようだ。

標高をあげると次第に勾配も緩み、落ち葉のじゅうたんの歩きとなって

二つのピークの間を抜けると山中の平坦地(御池)に出た。

池というよりも湿地帯という感じ。不思議な感じの場所

ドリーネは柵に囲まれており下りていくことはできないが、結構な規模。

石灰岩塔が林立してそれを苔が覆っている。(古処山に似た感じ)

少し登ると、平清経住居跡  礎石でも残っているのかと思ったが全く無し。しかし車で二歩運杉峠を越えてここまで来た行程を思うと平家の逃亡劇は凄かったんだなあと

ここらあたりから大木が目立ち始める。天気は良いしいつもと違って目線が上に~

だらだらと登ると、10:49 白鳥山山頂。お初なので風来坊さんが先を譲ってくれた

予定ではここから銚子笠往復、時間が許せば時雨岳も考えていたが、とにかくまずは銚子笠へ。牛の背中を真後ろから見たような銚子笠の山容だ。

まだ雲は多いが、雨の心配なく歩けるのがとにかくうれしい。

ここからの縦走路では紅葉を楽しむことができた。時折立ち止まり撮影タイム~

なかなか足が進まず~

スギゴケのじゅうたんも良かった

でも、やはり一番感動したのはブナの大木

紅葉と関係ない風景もなかなかヨカ~

12:08 銚子笠山頂

ここでランチとした。

休憩後往路を戻る。白鳥山への最後の急登では結構汗をかき目に入って痛い!と隊長が横をスルスルと~

隊長の体調が良さそう!(この方急登になればなるほど燃えるタイプ)

 

花のない時期に入り期待してなかったが、アオベンケイを見っけ

 

少し横才越方面へ偵察。七遍巡りや山犬切方面へ続く登路もいつか歩いてみたい。

白鳥山に再び戻り、霧立越方面をパチリと

時雨岳往復は2時間ほどかかるので今回はあきらめて、下山することにした。

今日は誰にも会うこともないかと思っていたが、下山中キノコ狩りの団体さんと出会った。

結構な収穫を~

見せて頂いたが、袋一杯に(ちなみに毒の有り無しはあとで名人に教えてもらうとの事だった)

15:10登山口

紅葉もそこそこ楽しめたが、何よりも大木と苔に癒された一日でした。

いい山だ。

下山後、今日のキャンプ地へ移動。

行きがけに見ていた樅木のつり橋の駐車場はなんだか湿気臭かったので、反対側に回ってみた。

こちらは、明るくトイレも水洗でいい雰囲気。売店のおばちゃんに許可をもらって駐車場に泊まらせてもらう。

広い駐車場には我々だけ。テントを二張張って、準備完了。

ビールで乾杯の後、小宴会へ~~。

でもあっという間に、撃沈~~~

明日の天気は今日よりよくなるので、期待してラジオで日本シリーズを聞きながら眠る。

明日は国見岳へ続く~