開城観光や今は中断している金剛山観光のような南北当局によって公認された韓国旅行以外は、南側の人間が北域を訪問する際には、必ず北側の事前合意が必要で、基本的には北側からの招請にこたえてという形をとる。
南においては、統一部の許可が必要だ。また、事前の『統一教育』というものが課せられる。
今回の大規模訪北は、南も北も、民間交流の継続はするという姿勢が確認されたものと言える。
そういう意味で、大きな意味をもったものと言える。歓迎したい。
一方、この下にもう一つ、開城工団の労働者用寄宿舎建設にかかる記事を掲載しておいたのだが、当局間は相変わらずつばぜり合いを続けているようだ。
虚心坦懐に話ができないものかと残念でならない。そのためには、李明博大統領自身の軽口がおさまらないことにはどうにもないのだが、北も北で、「厄介な自尊心」を少しコントロールしてもらいたいものだ。
written by maneappa
【民間団体が20日から大規模訪朝、金剛山事件後で初】
2008/09/19 19:06 KST
【ソウル19日聯合】7月に北朝鮮・金剛山で韓国人観光客射殺事件が起こって以降、民間団体としては初めて「わが民族助け合い運動」が今月20~23日に大規模で訪朝する。
わが民族助け合い運動側が19日に明らかにしたところによると、同団体は平壌支援事業場のしゅん工式出席などのため訪朝を計画しており、招請側の北朝鮮の民族和解協議会(民和協)から同日午前に訪朝者138人に対する招請状をファクシミリで受け取った。個人の都合などによる不参加者を除いて132人が訪朝するという。ただ、当初訪朝団に含まれていた一部メディアの取材記者については北朝鮮が招請状を送ってこなかった。北朝鮮側は、テレビ放送局を中心に取材記者への招請状を発給した。一方、統一部も同日、人道的な北朝鮮支援事業と解して同団体の訪朝を承認した。
わが民族助け合い運動は、平壌チョンソン医学総合センターの品質管理室や赤十字病院の耳鼻科、頭頸部外科の手術室のしゅん工式に出席するほか、平壌市内や教育機関、白頭山地域も訪れる予定だ。
この団体のほか、27日から来月末まで、「わが民族一つになる運動本部」「慶南統一農業協力会」「全南道民南北交流協議会」「民主平統」など7~8団体が相次ぎ訪朝を予定している。
【北朝鮮労働新聞が李大統領を非難、ハンナラ党が反発】
2008/09/21 16:53 KST
【ソウル21日聯合】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は21日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が開城工業団地に寄宿舎を建設すれば労使間に摩擦が発生する可能性があると言及したことについて、「開城工業地区事業まで破たんさせようというもの」と強く非難した。同紙は短評で李大統領を名指しし、こうした発言は北朝鮮に対する冒涜(ぼうとく)で受け入れられるものではないとしたほか、李大統領の反民族的な観点と考え方が続く限り南北関係に何も期待できないと述べた。
また、海外同胞向けの北朝鮮ウェブサイト「わが民族同士」も、李大統領の発言を「北南協力事業の性格と特殊性も知らない反統一的な詭弁(きべん)」と批判した。
一方、ハンナラ党の車明進(チャ・ミョンジン)報道官は同日、労働新聞の報道に関連し論評を出した。李大統領は金剛山での韓国人観光客射殺事件にもかかわらず、広く考えて、南北首脳宣言の精神を継承すると明言したと述べた上で、「もう北朝鮮も無理押しや偽りの宣伝をやめるべき」と批判した。同紙の表現にも強い不快感を示した。
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