ラケットを新調し、はじめてテニスシューズを買った。
こざるテニスのためだ。
彼はその新しい道具に文字通り「静かに喜んで」いる。
なんか納得いかないんだよなー、こざるのテニス。
年中のある日突然「テニスの体験に行ってみたい」と言って
「え?なんで?」と思って一応体験に行った日に
「やりたい」と言ってそれから始めてるテニス。
でもなんか特別すごーく「熱中してる」とか「テニス大好き!」
って感じがない。テニスしてるときはものすごい楽しそうだし、
実際に上達してきてるんだから好きなんだと思うけど
でも、なんていうのか、もっと「これ断然好きだー!!
」
って親が見ても圧倒されるような喜びとかはないのか?
喜んでる姿見てこそ「やらせててよかった」って思うんじゃない?親って。
同じクラスの男の子で野球好きな子はテレビ見るのも、ドームに行くのも
教室で遊ぶのだって野球の真似して、日ハム選手の応援歌とか歌ったり
「小学校にいったらリトルリーグ入るんだよ」とか言ってる。
本来好きなものってこんな感じになるのでは??
何にでもすぐにどんどんのめりこんで短期間の間に集中してしまう
私としては、こんなにも「本当に好きなのかどうかはっきりしない」状態は
すごく不満というか、納得しがたい。
夫に「あの子は本当にテニス好きなのか惰性でやってるのかどっちだと思う?」
って聞いたら「確かに謎だよな…」と一言。
とにかく今書道に行かせたい私は、そんなに好きでもないことなら
やめてくれないかな~お金もかかるし…と都合のいいことを考えていた。
いや、もうきっと「やめてしまえ」オーラが出ていただろう。
先月末にコーチから、小学生に上がるのでちょっと先に進級したら?と言われ
「いや、別に3月まで様子見て、そんなに入れ込んでなければ辞めさせようかと」
なんて言いたい所だったけど「相談してみます」と大人な対応をして終わった。
で、本人に聞いたら、これまたしずかに「続けたい」
私の予定が…
で、振替も貯まってきたところだし、小学生クラスで振替をしてみた。
今のキッズテニスよりも20分多くて運動量もそれなりにある。
2度行ったけど、二度ともものすごい楽しんで帰って来た。
幼稚園児ということで、小学生の子たちにいろいろ教えてもらいながらも
とにかく忠実にメニューをこなし、表情を見れば「え?打ちながら笑ってる!!」
戻ってきて着替えを終えたこざるに「楽しかった?」って聞くと「うん」
そうか、楽しかったのか。
でもだからといって「シャラポワの試合が見たい」とか言うわけでもなし
テニススクール以外の場面でテニスの話は殆ど出ない。
今度は大人も使うシングルのコートで練習になるこざる。
安いABCマートの靴使ってたんだけど、靴底がはがれ
辞めるならシューズは買わないつもりだったんだけど
「ママ、靴壊れてるから新しいの買わないとね」そして買った、ついに。
まだまだ続ける気なんだ。
ラケットもコーチに言われて大き目のを買ってご機嫌のこざる。
夫に「本当に続けるつもりなんだね、あの子。やる気なさそうなのに(爆)」
というと「何でも喜怒哀楽の激しい自分と比較しちゃだめだよ。あいつは
あいつなりにすごく楽しんでものすごい喜んでるんだよ」といわれた。
基本的に「嬉しい!!」ってことを全面的に出さないこざるなので
正直普段からわかりにくいんだけど、その辺は自分と同じな夫にはわかるらしい。
「ママ、イワノビッチの国が地図にないんだけど」
東レテニスの決勝戦、ヒンギスと対戦したセルビアの選手なんだけど、
夫が見ていたのを実は見てないようで見ていたのか…
「え?」
一緒に探してみたよ。小さい小さいユーゴスラヴィア近くの国だった…
やっぱりテニス好きなのかも。私が気づかないくらい静かな喜びで。