ささみつBASE

自然の感動と元気を探して♪ season2

【湯の川】 旅館 一乃松

2011-04-01 | 【温泉】
震災の翌日

前日同様、予定していた宿に向かいました。
宿に問い合わせると、
やはり地震の影響で
来れなくなった方と
帰れなくなった方が
それぞれいらっしゃるそうで
宿も急な対応に忙しくされている様子。

宿に入る前に函館市内を歩いてきましたが
いつもなら人で賑わう土曜のベイエリアは
前日の津波による被害で
行政も出ての片付けと大掃除の真っ最中
本来ならそこにあるはずのないコンクリート製のおもり?みたいなものや
漁業用のプラケースやスチロールやらがあちこちに。
ホテルの外壁には私の身長でも腰高くらいの水位を示す跡が
しっかりとありました
市場の再開が心配です。

宿でも地震のことが頭から離れず
ほとんどテレビを観ていた時間でした。


ここの宿は純和風作りの昔の建物を活かしている
落ち着いたお宿でした。
入り口からたたみ敷きで目にも足にも優しい感じ
食事は朝も夕も部屋食でいただけて
なんとなくリッチな気分です♪

仲居さんが到着から見送りまで担当してくださいます。

うちがお世話になった方は地元の方で
湯の川温泉街が、かつて歓楽で賑わっていた頃の話をしてくださいました。
酔っ払いが街中をふらつきながら騒いで歩いていたこと
昔は温泉街にはよくあったストリップなどもあって
子供心にもその賑わいが楽しかったこと

今は二階建てのその宿を囲むように大型ホテルが並んでいたり
その中ですべてが済んでしまうので
お客さんが温泉街を散策することがなくなってしまったこと
徐々にお店や観光するところがなくなっていることが
淋しくなったね。と話しておられました。

古き良きものをあたため
新しいものを取り入れていく
って
難しいのですね・・・。


「こだわり」「品」「誇り」を感じた宿でした。


旅館 一乃松
http://www.hakodate.ne.jp/ichinomatsu/
泉質:塩化物泉

我が家のお気に入り度
★★★

【南茅部】函館ひろめ荘

2011-04-01 | 【温泉】
3月11日
この日は夫の誕生日ということで道南の評判の湯宿を目当てに車を走らせていた。

車を走らせること5時間
宿もあと数分というところでラジオから緊急地震速報が聴こえてきた
しかも東北・・・
しかも震度6・・・
いやな予感がした・・・

自分たちも海際の道路を走っていたこともあり
山あいの宿に急いだ

宿のロビーでは地震速報と中継がはじまったところで
人が集まってテレビに見入っていた

テレビとはいえありえない光景を目の当たりにした
いつも出かけるあの町が、あの道が津波に覆われていく
・・・なんだこれ?????・・・ 
意味がわからなかった
・・・こんなことがあるはずない・・・
・・・きっとなにかの間違いだ・・・
必死にそう信じようとしている自分だったが
あまりの光景に言葉も感覚も失い
ただ泣き叫ぶしかなかった


大変なことが起きている
たしかなその現実の中
宿のおもてなしは本当に評判を裏づけしてくれるもので
なんといっても宿の方の心遣いがありがたかった
天国と地獄?を行き来しているかのような
変な感じだったがホントにいい宿だと感じた
 人間てタフにできてるもんだと思った

誕生日だということで記念にと写真をとって
色紙に貼り付けて帰りにいただいた

この湯宿のあったかさ、そして地震
3月11日の中でも
忘れられない3月11日になった。


昨年まで仙台にいて
「宮城県沖地震はいつきてもおかしくない」と
防災の意識を盛んに啓蒙されていたなかで
仙台を離れている
・・・おそらくホンの束の間の時間
いま、ここで
この震災を体験していることは
なんとも複雑な気持ちだ

それはそれとして
いまここにいる自分のまま
“震災体験”の当事者として
何ができるかを考え
行動にうつしていく。



震災で亡くなられた方のご冥福を心から祈ります。

被災された方々が一日でも早く
安心できる日常が取り戻されることを心から祈ります。

被災地東北の復旧と力強い復興を心から祈ります。


本当に・・・
心から祈ります




【ホテル函館ひろめ荘】
http://www5.plala.or.jp/hirome/

泉質:硫黄泉&重曹泉 100%源泉かけ流し

我が家のお気に入り度
★★★★★