美山たそがれメール

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ばあばのななこ

2013年12月22日 | 日記
               
私の母84歳で元気だ。母の自慢は手作りのお手玉を作ることだ。作ったお手玉は「ななこ」として売っている。観光客の人に人気があって売れるらしい。私が「頂戴」と言ってもなかなかくれない。私は海外に行くとき手土産として持って行く。母のお手玉の中身は小豆と足袋のこはでが入っている。こはぜでいい音がする。母のこだわりは着物地にある。一番は絣の生地がよいそうだ。会うたびに絣の着物がないかと聞く。畑仕事のできない冬場は朝早くから起きて作っているらしい。
裁断した生地が積んである。もう84歳なのにまだ作るつもりらしい。私に「生地を買って来て」と頼むからだ。私も作りたい気持ちはあるが裁縫仕事が苦手な私にはできそうもない。ときどきもらってきて溜めておこう。私も80歳を過ぎて仕事ができなくなったときに手慰めに作ることはできるかもしれない。私が65歳の高齢者になってきているのに母の感覚では子供でしかない。認知症などの症状はみられないが、耳が遠くなり頑固さは強くなっている。老いていくのはこんな風になっていくのかと、母を見て思うこのごろだ。夫の両親は二人とも病院ですぐに亡くなったので介護もしなかった。母はこれから介護が必要になるかもしれない。お手玉ができなくなった時がサインかもしれない。

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