四半期に一度の楽しみである寄席に行ってきた。
横浜西口連絡通路にある崎陽軒でシュウマイ弁当をゲット。
11時10分新宿末広亭に到着するも長蛇の列! 炎天下の下、待つこと30分で受付開始が始まった。
運よく最後列の座席を確保でき、まずは開演前にシュウマイ弁当で腹ごしらえ。相変わらず冷めても旨い浜っ子のソウルフードだな。
食事の最中にも、次から次へと来場者。とうとう2階席も満席となり立ち見客が30人ほどに膨れ上がり、年齢層も幅広く「寄席ブーム」を実感する。
いよいよ開演♪ いずれの芸人さんも観客の心をグッとつかむ話芸に、ただただ関心する。
特に印象に残った芸人さんが3組いる。
まずは、「コント青年団」
テレビではお目にかかったことのない二人組だ。選挙の話題をこれだけ面白くストーリー化する技術に驚いた。
普段、みんなが思っていることに核心をついたり、政治に関する毒舌が絶妙であった。
次に、「浪曲師 玉川大福」
新作浪曲の「銭湯激戦区」を披露、昔ながらの浪曲には興味がなかったが、初めて聴く新作浪曲には参った! 昨今、人気講談師の神田松之亟にあやかって、この新作浪曲もくるんじゃない!?
大福さんの他の新作浪曲も聴きたくなった。
そして、「春風亭昇太」
今年ご結婚、6月には落語協会の会長にも選任され、今や公私ともに絶好調をうかがわせる。「そば清」は表現が豊かで笑いをとりまくった。さすが、昇太師匠! しっかりと「とり」を飾ってくれた。
ところで、観客の様子も実に面白い。
私の前に座っている60代と思われるご夫婦。二人の笑いのツボが違う、ご主人が笑った時は奥様のリアクションなしで、奥様が笑った時はご主人のアクションなし。同じテレビ番組はみないだろうな。
右隣に座っているおばちゃん2人。「今日は笑って帰ろうね!」と気合十分で、初めからゲラゲラと飛ばしている。二人で食事が終わると一人がゲップ。「ゲップしちゃった!」と笑わせる。途中でその二人が静かになり、振り向くと寝ているではないか! ほんと、気まま。
さて、真後ろでなにやらシャカシャカと音がする、どうやらビニールから何かを取り出している音のようだ。間もなく、くちゃくちゃと不思議な音に変わった。まともに見るわけにはいかず、休憩タイムに確認すると、どうやら口でくちゃくちゃするのがクセらしい。
30代の頃は仕事のヒントにすべく寄席に通い始めたが、年齢とともに目的が変化してきた。ライブのように華やかな非日常空間と違い、365日開催していて予約なしで気軽に入れる。しかもお手頃な入場料である。
自分と同じような普通に生活をしている人たちが、一緒に笑えて日頃の疲れをいやしてくれる。
新宿末広亭、充分満足のいく「たった1日限り夏休み」だった。
今日も元気にいってきまぁーーーす!
本日の計量 77.9㌔