マッシンのblog

農業/まっちゃん農園運営しています。

匍匐誘引

2023-11-11 17:14:00 | インゲンの話

豆(隠元)は上に上に何か掴まるものを

探りながら伸びていきます。
 


 
 
 
成長点は複数あり、
こちらでは500㎜スパンの1条植です。
なので株を芯にすると、
250㎜ずつ空くので埋めて行く。
だいたい4芯か5芯ですかね。
また分岐するので放置するなら最終×2
の芯数になるが、
下の方は既存の葉にあたり曲がったり、
グランドに当たるので除去する。
なので一番大きく長い芯が親ですが、
別にキレても構わない。
 


 
で、上に上に、時には家族同士絡まりあい
ロープの様に生えていきます。
放置しておくと。
まあそこに網を張る訳です。
普通は。
 


 
 
ただし高すぎると、
だいたい自重や受け止める風圧で、
自分で倒伏します。
なんでもそうですが。
 
なので切り戻したり、
横にするw
それが匍匐です。
匍匐が匍匐たる特徴は葉茎が90度に立ち上がって、垂直にw
光合成受光するサマですね。
 
本来は匍匐しづらいです。
自然薯を掘りやすくするのに寝かせて
パイプみたいなやつで栽培させますが、
アレと同じ意味ですな😀
 


 
 
 
 

豆が

2023-11-11 10:21:00 | インゲンの話

伸びて明日からですね。

今日夜からでもいいかな。
 
これは
手を付けると成りが加速するやつ。
です。
 


昨日の雨がガッツリ効いてます。
という事で、
灌水チューブもアリかもわからんね。
よりソレを引き付ける。
とでもいいますか。
 
水源は余り心配要らないです。
結局は微生物を増やす作業なので、
水を足すより微生物が有れば良い。
それが待つ水をあまりに
待たせないようにする程度。
 
もう結実が並び、
360度、
豆のフレーバーがします。
楽しみです😊
 

除草作業

2023-11-10 09:38:00 | インゲンの話
秋冬インゲンですが、
ルッコラも同じ方法で除草してます。
オクラ出荷中にギックリ腰で自宅封印された
為、だいぶ放置気味でしたが。

これは当然、マルチ耕ではやらないです。
マンセルみたいな精密なドラテク。
を持ってしても必ずマルチを切ってまう。

無マルチ耕専用の除草ですね。
草刈機よりも楽でオイル分燃料費も安い。

故障はクランキング紐キレ、
ドライブベルトキレ。くらいです。

これは伸び過ぎたので
まあまあ掘りましたが。
ルーチンワークとするなら往復でおk
ですね。

スナップエンドウもそうなんですが、
スナップだけ通路に
①苦土石灰➕水酸化カルシウムを混ぜて
漉き込みます。
②鶏糞を漉き込みます。

①は裏に対するカルシウム源と栽培後期の梅雨対策です。完璧では無いが、
カルシウム補給である程度の湿害が減ります。湿害というより、
雨/晴の切り替わり障害ね。

②は裏に対する単なる窒素源。
まああっても無くてもあんまり変わらん。

インゲン栽培のマネタイズ③ 【生産方法・定植まで】 

2023-11-09 08:14:00 | インゲンの話

【相場観】・・・仕事のサイズ的な解説

インゲン栽培のマネタイズ① 【相場感】  - マッシンのblog

【販売方法】・・・出荷先

インゲン栽培のマネタイズ② 【販売方法】  - マッシンのblog


という事で
インゲンこすりすぎですが
一番キモの生産方法です。
相当長くなるでしょう。


まとめますと、
2人で7か月使って100万円を2反の畑で
得れる。
段階的に3期目では120、140万当りを
狙えたら篤農家。
という事ですが、
次に取り分ですね。
生産性の比率としては、
A君/75%
Bさん/25%(または12.5% ✕2)
となります。
(これはのちの人件費で必要な数値)

A君の仕事は
■基本設計
①播種工程
②育苗工程
③定植工程
④誘引工程
⑤防除施肥工程
⑥収穫工程
になります。

Bさんの仕事は
■製品化業務
⑦選別
⑧袋詰め
⑨出荷
になります。
③の出荷に関してはA君がやる場合もあるのです
が、インゲンは軽量野菜ですので、いっそのこと
出荷/納品、取引先への接触。
ここに触れて頂きましょう。と。
ただ、全投げはNG
売り場や納品先のフィードバックをまた聞きする
事になるので、そこの応酬はある程度A君が
経験した上で生産反映した方が。
トラブルはありません。


今回は①②③ の三つの工程について。
自分の業務整理を兼ねてうpしてみます。

【基準値】
発芽率というか定植率は
(定植に至るまで使用できた種の率)
85%以上はあります。
腐っていたり、枯れていなければほぼ大丈夫です。
葉なし(芯のみ)や、芯なし側枝から活着します。
※このように80%超える播種工程の種は
優劣判定がほぼ無いです。
(先天的な成長阻害が無い少ないという意味)
(2.3株植えて劣勢を間引く必要が無いという意味)
要するに適当でおK。
マメのオハグロを下にする。それくらいかな。
でもぐるりして伸びてきますけどね。

私は50Hセルトレイでやっています。
128Hセルトレイでも十分です。
ただ128は慌てる。
一日で植えれるのは多分、1000本/人くらいです。
10aあたりだとだいたい、3000くらいでしょうかね。
それ以上は混んで不良鞘が出そうかな。
なので、1000単位(一日で植え終わる数)を基準
とすると方程式というか必要な数値をハッキリ
させます。これでExcelやコピペ
他の作物の設計がAIみたいに速くなりますモンで。

【種を買う】
単位は一日に一人で植えれるMAX値を
1000と仮定して
■種数の算出
【植える数÷使用率】 =種数
【1000 ÷0.85】 =1180
となりますね。

■種代の算出
【種数÷種の入数】=買ってくる種袋数
  ✕種の単価
【1180÷35】 ✕200円 =6723円
となりますね。

これ小学生の問題じゃねえんだからいちいち
書いて文字数稼いでんじゃねぞこの野郎。
と言われるつもりはもちろん無いです
この野郎w

種の入数や種袋の買ってくる数を把握するのは
極めて重要なのです。
要するに、インゲンは主人公では無いのです。
例えば、持つ畑の1/3や半分をインゲン運用し、
メインは芋だったり、インゲンのみでやる事は
まずあり得ません。

あと種も袋で買うのか、ボトル(まとめ売り)で
買うのか。で、普通に考えたらボトルの方が安い筈。
なのですが、
■評価の高い品種は袋じゃないと無かったり。
■Amazonやヤフーで金額が異なっていて
実は袋で買う金額と変わらなかったり。
■ポイントが付くホムセン購入できなくて草。とか。
■袋より高いボトルでも実は品種違いで生長が
違った。
こんな複雑なトラップはザラ

※実際に経験したのは矮小性マル鞘インゲンで、
生長がまるで異なる。
一方は旺盛だが一方は倍近く遅くしかも肥料の要求量
が異なっていた。
それ以降、悪い方のメーカーは買わないようにしたのだが、
他品目のオクラだと悪い
方のメーカーは比較的安くて問題無い。
という事で評価が再転。

という事がありましたもんで。


【育成】
次に、セルと培土の準備です。
これは 基準値1000 ✕使用率=1180
をセルの孔数で割るだけ。

これ一回再確認ですが、
面積逆算は止めた方がいいです。
(というか売上ベース)
普通の産業なら売上逆算で良いのですが、
リソースが人体という事を無視するとリタイヤ確
です。
あるあるのなのが面積逆算で手が足りない、
残業する、応援で人呼ぶ。
ハッキリいって何の生産性もありません。
いわゆる日本語でいうイキアタリバッタリ。
農業で一番比率が高いのは人件費です。
ここを蔑ろにするとそういう行動になります。
金の亡者でもなく金の奴隷です。

で、セルの話に戻りますと、
基準値(独りが一日で定植できるMAX)
128Hで割ると9.3枚。
50Hで割ると23.5枚ですね。

日数は
128Hはたぶん12、3日がギリだと思う。
50Hは22日くらいですかね。

難易度が高いのは50H。ですが場所も水やりの時間も
より専業的になります。24枚を22日間育てるには。
ハウスが要るよね。
という事です。
128でもできなくは無いです。
私の場合は50ですが、生育の違いはほぼなく、
あったとしても葉面チャージで帳消しにできます。
そういう事では無くて日数なんです。
12日間しか育成しないのがネックであり、
22日間だと調整が効きやすい。
台風の顔色が一番ですね。

例えば
128だと12日以上生育を続けると今度は危険信号が
鳴り出します。し後半になるにつれ水遣り負荷が
高まります。
終わりが決まっているのですね。
台風きそうだから伸ばそうか。が
やりやすいか、やりにくいか。
今週雨降るらしいからやろう。が
やりやすいか、やりにくいか。
独りでやるならいいんです。 

あとはそれのコピペです。
A君が2人いて40a同時運用するのであれば、
基準値を2倍にするだけ。
3倍以上だと他作への利用もかねて、
1条移植機をヤフオクでポチルのも良いかも。
です。
ただ、複雑なリンケージメカは修理がだるい
からね。それもまたトラップです。
買えばいい。ヤフオク万能って話では無い。

まあ定植はAmazonとかで買えるハンドプランター
一択ですわ。


【直撒】
以上は移植でのやり方ですが直撒きでも問題ないです。
春は直撒き/移植に関わらず、雑草に栄養を与える
植物なのでマルチが必要です。
秋は必要ありません。
なので春のマルチ作限定かな。
と思います。秋でもマルチ張ればよいのですが、
秋は売上期間が30日程度ですからね。
まあ普通に考えてマルチの張り剥ぎ工程が無駄に
になるかと。

で直撒きをメインで考えると、種代は ✕2倍
かな。初年度はコレで試した方が良い。
3月、4月でトンネルも持ち出しての初期育成に
なるのですが、
やった事が無いのでわからんけど、
根切り虫にやられるかどうか?
これだけ。

基本インゲン移植は根切り虫にやられません。
やられた事は一度も無いです。
ただ直撒きはやった事が無いので知らん。
インゲンが根切り虫にやられない理由は
正確には分かりませんが、
インゲンの軸が硬くて噛めない。
根切り虫は選択しませんからね。
食べるものを。

ただ問題はそれだけ。
アブラムシもたからない。
成虫は訪虫します。カメムシ系、蝶・蜂。

なので、ネキリベイトの土壌混和と、
移動浸透で発芽から
しっかり対策ができたら直撒きでも良いと
思います。


問題は選択とそのポイントの話になります。
無農薬農家ブランディングはしていませんが、
土壌混和ネキリベイトや移動浸透剤といった
殺虫剤を使用して直撒きにすれば、育苗工程
がすっぽり省略化できる。

しかし、それの反論としての移植は、
発芽から12日や20日間などある程度管理が重要な
時期を集中/精密に畑の外で
(別の言い方をすると畑にいかなくても)
一括管理できる。
し、12日以上の苗であれば、
初期殺虫剤とそれらの散布工程
がすっぽり省力化できる。
それにもう一つ。
土壌混和は耕している最中にやる必要があります。
作の切換に1STEPやり事が増えます。

という事になります。

で私は後者の移植を選んでいるのは、
単純に畑に通勤している為。
自宅で育苗すれば
他の仕事を入れられる
休みでも畑に行かなくて済む

まあ前者の直撒きでも他の仕事は入れられる
とは思いますが。
あと実際のところマルチははってません。
正確には防草シートに移植孔をあけて張りっぱなし
栽培なのです。


インゲン栽培のマネタイズ② 【販売方法】 

2023-11-08 08:08:24 | インゲンの話


前回の相場観はこちら

インゲン栽培のマネタイズ① 【相場感】  - マッシンのblog


で(納品価格)
輸入が400円、市場が800円、
小売りが100gで198。と。
そんな感じでしょうね。
ほいで業務食(給食センター、老人ホーム)
(飲食店、それらのセントラルキッチンなど)
は安い冬の時期に買いためる(発注)して
おくか、
在庫が切れたり、代替物として安かったら
日本製のものを買う。

そうすると、
業務食のものはだいたいキロ400円まで
のものを探し、
青果で並べるものはキロ800円くらい
なら出せて、
それを消費者ににキロ2000円で供給し、
段階的に値下げして(売れなかったら)
最後はキロ1000円くらいで
見切り品で売る。と。

そんな感じですね。

となると、
直接売るとキロ2000円であるが、
市場だとキロ1000円いくかどうかも分からない。
だったら直売所に直行だな。
となりますね。

ただ、
■直売所は買い取りではないので
売れる保証は無い
■市場は買い取りなので必ず売れる

となります。
次に、
■直売所で売れ残ると返品になり
・・・ロスのマイナス計上を産む。
■市場は売れる金額で売れるので
・・・売上のマイナス計上がある。

そんな感じです。

販売経費など
■手数料は市場も直売所もほぼ変わらない。
直売所の方が高い傾向にある。
■市場は実質24H商品を出荷できる。
もちろん価格シールやJANコードは不要。
また市場は野菜冷蔵庫がある。直売所は必ずある
というわけでもなく、地産地消と鮮度。
推し過ぎて無い場所の方が多いはず。

要は、直売100円、市場80円なら、
間違いなく市場に出した方がマシ。
だし、
市場がめちゃくちゃ安いのは事実ですが、
直売所もだいたい比例します。
どっちもどっちかな


【専門性と特化された部分】
■市場は公設市場とよばれロードサイドに建設され、
基本は
野菜便と呼ばれる巨大トラックの出入りが
可能な設計となっているので。
駐車場がクソ広い。
取引金額がクソ低くても政府が支援しているのでw
それが可能となっているのですね。

まあ物理的な部分よりは
【情報】も流通している。
事の方が重要でしょう。
そういった面で個人的に市場は
域内市場とHUB市場に分けてます。
HUBの方がでかい。
というわけではありません。
売り先と機能の違いです。

例えば県外バイヤーが特定曜日に来る。とか、
送りの曜日が確定していると、その曜日に一回
ねじこみお願いできます。
というか、送りの曜日を聞くだけでもよい。
すると例えば、
火曜と金曜定期。とか教えてくれるので、
月曜と木曜に持ち込んでみて金額を見る。

商談や
コミュニケーションをいちいち
取らなくても

こういうやり取りは出来ます。

あと、
送る便が決まっているという事は帰り便の
中身を聞くと面白いですw
これは野菜では無かったりします。
そうするとインターネットでぐぐりまくっても
絶対にわからない、
陸送が日本を支配しw
消費動態の分布マップを作っている事に気づきます。
まあほぼ人口分布に比例しますがね。

域内市場というのは、
市場でものを買う方のお店の力が強い市場。

域内もHUBもどちらも生き残る為の選択をしてきた
のでより脈動を感じる動きをしています。
ECやデジタルマーケットの方が速い。
のは嘘です。
まあ、速度は変わらなくても、
ECは粉飾表示が出来るので、
伸びづらいでしょうね。


直売所もメリットは当然あります。
一番は
自分の売り先をとして
お客様を案内できる事。

市場よりもレスポンスが速い点。
まず一番はイベント。
イベントだとふるまいがあったりすると
人が殺到しどんなクズでも何度も出荷。
というボーナスステージ
があります。
あと
平日でも観光バスが停まる日を教えてくれる
とか、地方のキー局が取材に来るとか。
それで
ワンチャンSNSでバズる
など。
それに応じて出荷調節すると良いです。
戦略としては専門性が低く誰にでも
攻略しやすいポイントがあります。


【規模感】
消費感覚とでもいいますか。
どれくらい植えたらいいの?の
調査です。

まず日本人がインゲン。
を必ず食べなければならない理由は。
(その理屈だと風習出荷が強いです。
作るのは大変ですが七草粥など)

ありません。
選択肢はあります。
どちらかと言えば、
季節の変化を感じましょうとか。
そういう意味合いです。

でインゲンが供給される時期にどんな野菜が
あるのでしょう。
調べるまでもなく
たくさんあって草

まあ、当たり前体操ですね。
いんげんだけが生えて、他が枯れるwという
風景は無いですから。

ので
野菜を買う人数
インゲンを買う人数
おなかいっぱいになる人間の数
この3つを調べる必要があります。




こんな動態調査をするくらいなら、
もっと儲かる商品で
やれ

という事になります。
ただこのように方程式をアタマに入れておきつつ、
生産して出荷していくと調査と答え合わせを
全部同時にできますし、
他の商品にもコピペできますね。

基本は生産体制の構築が一番です。
生産体制とは、
組織の内容、技術など生産する為に必要な
体制の事を指します。

なので、

とりあえずgdgdいってねーで
植えてみる、
直売所に出してみる、
余れば全部市場に投げる。

でいいと思います。

なので工程としては、
①市場に出荷する意思を伝える。
電話でも良いと思います。まあ高齢化社会の象徴
のような事業体となっているので、
窓口の方はだいたい優しいです。
基本は前職でやり方を覚えておく。
のが一番ですが。

②直売所に出荷申請する

ですね。

EC先だと相場観がブッ飛んでいて
まるで情報商材みたいに明確な
価値を磨かない商売になりがち。

まあデジタルコンテンツあるあるだすな。

ただECのやり方はこれは、
もうYouTubeやインフルエンサービジネスで知られて
ますが、
全部やれ
これ一択で草
ですね。
FB、X、インスタ、スレッズ、YouTube、ライン
全部。
ポケマル、食べ直、アウル、メルカリ、PAY2
全部。
Amazon、ヤフーshop、楽天、
全部。
全部やって死んでいくアカウントを消していく作業かな。
.
.
.
そんな私は、
■市場取引価格が一番高く、
■ECが二番目。
■直売所は三番目で、春以外は
出荷辞めました。
ECもそろそろ辞めようかな。と思っています。

とにかくわかっているのは
どれかが特別突出しているわけではありません。
それぞれの機能や性格、色をみるとインゲン農家には
市場攻略が一番いいような気が。

しますね。