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農業/まっちゃん農園運営しています。

春スナップエンドウのチューニング

2024-01-22 15:38:45 | 農業

試してみようかな。ですね。
今までの反省を掘り起こすと

■年末播種型
これは失敗かな。
いや、失敗ではないけど成功でも無い。
という感じですね。
12/30~1/5ごろ、
要は出荷プラットフォームが閉店
しているときに播種工程を入れては
どうか?
のテストですが、
デメリットが、ちょうどいま。
1/25の強冷サイクルの日に徒長前で
突入してしまう。
1/25の強冷サイクルを今後、
最後の冬風と呼びます。

直撒の方が氷結リスクが下がり
強冷にも耐えれます。その理由は
直撒の方が優勢という事ではなく、
単純に地上部が乾燥しているからです。
日中窒素を光合成で吸収する事ができる
場合、冬が寒すぎて転流効果が落ちます。
要は枯れないけど成長がクソ遅い。
という意味。
その状況だと夜露が発生しない。
夜露が翌朝氷結して死に直結する。


徒長前といえども、
えんどうなので霜に死にません。
バリバリです。
が、生長点含め3節になると
2節目あたりに日中と夜間差
で、結露した水分が残り、
それが1/25夜の強冷で凍り
火傷になる。
復活対応はできました。
が、その後の風にやられた。
対応としてはあまりの劣勢苗を補植


さらに、冬最後の風は、寒波以後、
連続した雨雲を引き連れる為
⇒これが春化(雪解け)のトリガー

以降も風が吹きます。
これが水分を欲する理由なのですが
えんどうに潅水は要りません。
で、その後の風は連続的に
春一番に繋がります。
この春一番は台風の次に強い風です。
ものすごくバタバタうるさいw


この冬風⇒春一番の連続風は、
飽差を下げてしまい、
光合成速度を落としてしまいます。
飽差とは↓
乾きすぎ⇒命の危険を感じる⇒眠る
湿りすぎ⇒光合成不要⇒さぼる
その中間がおk
この負の連鎖ですね。
まあこれを防ぐ方法はありません。
要するにビニールやハウスだと、
高温になります。
不織布やパオパオだと破損の可能性が
あります。
ちょうどいいのが無い。

■2023/3/16

これは春一番後ですね。
この前が氷結火傷をしていて、蘇生は
できたが風でちぎれた。
完全死は無いが相対的に劣勢種となり生産性が
下がった。

ちなみにルッコラも被覆を試しています。
有無による差はもちろんありますが、
あんまり変わらないですね。
無のコスパが異常に高いので、無しでいいかと
思っています。

でも枯れるほどでは無いので。
苗をより幼い状況で植えれば、
問題無いのです。
なので、いままでは年末ではなく
1/11を固定として播種していましたが、


結局この冬の期間の成長は鈍重。
というか春の伸長速度がとても速い。

■発芽日数も長い
12/27播種⇒1/9発根

これを暖で早めても、
定植が1/25の最後の冬風から外れる事が出来ない。
(ハウス以外の方法が無い)

ので、
2月とか3月に播種してもいいんじゃね?
という理屈です。
■2023/2/11の遅延発射の分
★初期速度は追いつくくらい速い
★微生物活性は2月はレベチ
★寒波も強風も避けきる

ただし
★1/定植時に暖で雑草が追いつく
★2/開花時期が遅延過ぎて売上期間が短くなる


でデータを掘り起こすと・・・。
日数は確かに影響しています。

■標準
1/11播種⇒2/1定植⇒4/27売上開始
■冬季雇用対策型
12/28播種⇒1/29定植⇒4/25売上開始
■遅延型
2/1播種⇒2/6定植⇒5/10売上開始

種からの売上開始期間は標準の1/11が
一番無駄が無いのですが。
12/28は速すぎても売上開始期間が
変わらないのでコスパは逆に落ちてます。
遅延型は売上開始日も遅い。
売上開始は早い方がいいです。
高いので。
速すぎるとハウスとぶつかるので安い。
ぶつからないと恐ろしく高い。
まあ安いといっても普通よりゃ高い。
ので早くてもかまわないのだが・・。


まあ、狙っているのですが、
完全ハックできるのはGWです。
GW中は販売ブラットフォームは閉店
しますが、小売りは生きています。
小売りは毎年即日完売です。
そんなに高くはないけど・・。
どうなんでしょう、
長くダラダラと伸ばす事で勝利する品目
ではあるけど、
その分在圃期間を奪っているのですね。

■正直無限にあっても高いので、
いっそのこと短期集中させて他の品目を
販売した方が楽なのでは無いか。
と思っている。
(2月3月の有効活用作戦)


整理すると、
2月.3月.4月と90日間も占有してしまう。
しかしその後はしっかりと販売できる。
これ60日くらいにならんかな( ゚Д゚)

わからんです。

これ嘘ばっかりで、
種屋HPによると
低温にあたる事で花芽分化。と
ありますが、
それより完全に
積算ですわ。

で積算も
日数積算
温度積算
これがダブルで効いています。

ようするに、
ある程度の日数が積算されると開花
するが、その期間中の温度が高いと
積算の和が下がる。
例えば90日で売上開始が、
75日に短縮されるなど。

今のところ下がった事実はないが、
改めて試験したいほど下がる見込みが
ある。
それが3点あり、
1つは雑草抑制と
2つ目はカルシウムコントロール
3つ目が種選抜
ですね。


雑草抑制
は、これ方法が現状無くて、
えんどうにとって暖かい状況は雑草に
とっても暖かい。というもの。
これはもう資材で考えないと無理な
話で、プロトタイプを作る資金w
で詰まっています。
要は非マルチで、雑草を抑制できる方法。

カルシウムコントロール
これは、三番目の種選抜の後の話
ですが、使用する資材を硝酸カルシウム
から炭酸カルシウムに変更するだけ。
の話です。
葉面散布から混和への転換ですね。
これは雨水を利用した方法です。
梅雨明けや晴天の高温障害に有用。

で最後が
種選抜。
これに一番期待している。
速いんじゃなくて
★1/製品が優秀
★2/生き延びがえぐい
この2点ですね。
ワンチャン生き延びたら、
長野県産とバッティングwwww
優秀というのは外皮ですね。
カルシウムがとにかくバリ効くので
外皮の艶と肥大がえぐい。


これはオクラの片づけの時に
痛感したのですが
生きているとは言えないが、
1月でも生木のごとく
抜けなかった・・・・。
とんでもない根の張り方です。
間違いなくクリスマスあたりまでは
生きていたと断言できます。
信じられん。
優勢種というのは細胞レベルで
圧倒的な違いを持っている。という
証明です。
ただ、これはオクラだから。
という側面があります。
と考えられるほど、
オクラは特徴的です。

このオクラの優勢選抜方法が
えんどうには禁忌wwwwwww
というか豆には禁忌なのですが、
隠元でやってはみたので。
効果はありましたので。
ただ、オクラほど優勢/劣勢の差は
無い。
種が優勢だらけって話です。
ただこれも隠元ですからね。
いんげんは何もしなくても元から
発芽率が高かったりするので。
でも選抜処理はした方がいいです。
クソ種は確実に混ざっているので。

えんどうは隠元ほど発芽率は高くない
のでやってみたいですね。
種サイトでは禁忌と記述してあるけど
いまのところインターネットで仕入れる
植物の情報は。
・・・・全部外れているからなあ。。


無農薬栽培に挑戦

2023-11-17 09:22:13 | 農業

するなら逆に農薬を理解した方が
速いですw

それ以外の方法は嘘だらけで
関わりあわない方がいい。


農薬について
細かく記載していきますと、
主に2つに大別されます。
■殺菌剤 と
■殺虫剤

殺虫剤は虫に食われないように。
殺菌剤は。。。はて?

という事で殺菌剤を深堀していきます。


これを使用する目的は
もちろん菌を殺す為ですが、
ここでアルアルなのが、
殺菌剤は選択性ではないので、
善玉菌も悪玉菌も
日和見菌も
全部殺す。
から意味が無い。むしろ使うとよくない。

これはですねw

というかにわかというか。
農家でそんな事いうやつがいたら
関わりあわない方がいいw

いくら殺菌をし続けていてもそこが
ミリタリースペックの
メディカルクリーンルームなら分かるが、
自然界で殺菌剤を射出しても
菌が再繁殖する速度は倍以上。
で再繁殖する数(範囲)も落ちない。
簡単に言えば殺菌剤程度で菌を死滅絶滅
させる事は出来ないのです。

菌を知るには繁殖推移を見るのが一番
分かりやすいですね。
むしろそれができたら地球ではないし
そこまで言わなくてもアジアでそれは無い。
しかしほとんどの菌は
水分によって活性/繁殖します。
故に
乾燥や加熱により減少します。
が、
耐熱性やウィルスではないけども、
加水する事により再復活する場合も
多々あります。

なのでハウスなど閉鎖的な環境だと、
特定の菌が繁殖しやすくなります。
(環境の要素が少なくなる室内だと)
(菌多様性に制限が掛かる)

逆に対策しやすい


農薬として殺菌剤を使用する状況は
簡単に言うと、
悪玉菌が善玉菌に勝ち⇒
悪玉菌の趨勢が勝り⇒
日和見菌が悪玉菌になる。
という現象を指します。

体の一部がね。

なので放置しておくと、ります。
ただ生産量は落ちます。
カビの事なんですが、

カビが生産に必要な部位に発生する
分には全く関係ないです。
これが生産に必要な部位に移り、果実や
収穫対象部位、可食部がカビルと換金化
出来ません。そういう事です。

なので、カビが発生したら
殺菌剤を散布し、菌全殺しさせ、
もともといる優勢だったはずの善玉菌
勝ち続ける状況を取り戻せばよいのです。

なので、
殺菌剤は、のみを撒き続けるのは不正解
乳酸菌納豆菌など、菌界の頂点に君臨する
菌をバラまいて、
悪玉菌を食わせるようにする。
そこまでが正解でしょうな。

という事は、
ここも温度バカになるとコスパがいい。
という理屈にもなります。

 

科学肥料を使い続けた土地 - マッシンのblog
⇒こちらにも記載

要するに、
殺菌剤を必要とする状況というのは、
菌の繁殖温度帯が変わった。
わけですので、
これも温度を上げられるのであれば、
上げればよいのです。

で露地の場合は、
そもそも適季適作と販売スケジュール
(需要動態)との掛け合わせ、
アルゴリズムでできていて、
需要動態の基礎的な記述はこちら↓
インゲン栽培のマネタイズ① 【相場感】  - マッシンのblog

無理ができない耕作になります。

畑と殺菌剤の話で
よくある例とすれば、
白菜の芯腐れですね。

ホウ素不足なんですが、
だからと言ってホウ素を反当り〇〇キロとか、

意味が分からない
肥料屋の養分乙。
みたいな考えはしない方がいいです。

結局これは、
寒いから腐る訳です。
寒くなければ腐りません。
でも秋冬に供給するにはどうやって?
という話ですが、
鶏糞が
TOP=★=GUN
 
ですね。
まあ鶏糞じゃなくてもなんでも良いのですが
窒素成分が吸いきれてないまま
寒くなりました。
もともと寒いので細胞壁を形成する為の
カルシウムが追いつきませんでした。

こういう話ですので、
その肥料のままホウ素をばらまくのは草
ですね。
ホウ素は確かに必要な微量要素のひとつ
ですが。

しかしこの土地は寒いから
どうする事も出来ないのだ。
以前は寒くても出来ていたのだ。
だからホウ素なのだ。
という話にはなりません。

寒さは仕方無いですが、
和らげる事は可能です。
比熱の話↓
最強の除草剤は - マッシンのblog

それが水分の有無。水を含むと比熱の関係で
温度が下がりにくくなります。し、
逆に上がりにくい場合は水分を抜けば良い
ので藁などの粗大有機物で空間を作れば
それだけで可能となります。

粗大有機物がかさめば、微生物の住処ばかり
が増えて窒素が欠乏する。
(窒素飢餓)
そんときは窒素や糖を足せばいいだけ。
糖だと寒い場合は悪玉菌も増えやすいので、
く溶性のクでもある
クエン酸
でもOKです。
し、それこそ分解(キレート)に、
時間がかからず水和しやすく加工してある
化成肥料の方がいいじゃないの。
って話ですね。

それでも寒いのだ
腐れるのだ
ここはバイ菌だらけなのだ
そんなの目替えをすれば一発で治りますよ。
(もしくは緑肥)
めっちゃ簡単な話。

ちょっと前の話にもどって
カルシウムが効く効かないの話ですが、
加温器があるなら加温すればカルシウムは
効く様になります。
それ以外の場合は、
キレート
カルシウム
ですね。


要するに

カルシウムを微生物が分解したり、根から発生
する酸やその酸を含む土塊(acid)により
分解される(アルカリの酸化)工程をキレートと
仮に呼びましょう。
このキレートされた状態でなければ
カルシウムをいくら投入しても永遠に植物は
吸収しません。
だから
初めから人為的にキレート化(acid)
ある程度酸化させたカルシウムを投入する事で
スパっと作物のカルシウム欠乏を無くす
方法があります。

※このときの酸度が作物別の適切なphとして
記載されているようです。
なので。一概にはいえないがphが7.0で適切に
育つ野菜よりもPhが5.5が適切である野菜は
カルシウムを溶かすのにより酸が必要ともとれるので
カルシウム要求量が比較的高め。
カルシウム依存度が高め。とも見れます。
要するにカルシウムを溶かさなければ意味がなく
阿保みたいにカルシウム投入を繰り返すと、
土壌phは8とか9まで上がります。
となるとまた別の悪い菌が生まれますねw
それを酸で下げるのです。
硫黄も酸  ^^) _旦~~

しかしそれでも
効かないのは効かないのです。
8℃だか9℃だかを下回るとね。

なので冬は
生産する時期ではありません。
耐寒性を利用して春待ちの状況にする。
どうしても生産したいのであれば
常夏の土地でやれば良いのです。
という事です。
生長したい植物を寒くするのが良くない。
生長しきった植物に耐寒させるのは良い。

ただ
低温伸張性豊かなコマツ菜は別
あれは、だからやんない方がいいですね。
植える菜。
簡単だからと植えすぎると地獄。
あれは誰でもできる、勝手に生える。
生産がめちゃめちゃ楽。
ホーレンはいいと思いますけどね。


で逆に夏や春はカビルのか。
これは
ウドンコと呼ばれる白いカビですね。
これは冬と逆です。
寒冷期は
富栄養(窒素)により腐敗、菌伝播。
温暖期は
栄養欠乏による菌伝播。
なので栄養を足せば治ります。



なので私は殺菌剤とは
無縁の人生を送ることに
なってしまいました。
ダコニール1000。
略称ダコセン。とか。
ダコが一番範囲が広いんじゃないですかね。
ホライズンとかパレードとか
まあまだまだ殺菌剤はいろいろありますが
懐かしいですね。


ルッコラで悩む男

2023-11-09 10:25:59 | 農業

インゲンばかりこすっているのは、
もうすぐ出荷開始なのだから。
ですが、

今すぐやらなければならないのは
ルッコラの播種です。

これが毎回悩むんだけど、
直撒か移植か。

ついでに整理していきましょう。
生長に差は無いです。
植付が楽かそうでないか、
コストがどれだけ違うか。

移植だと
200Hに撒いて、間引かずに植えていくだけ
ですが、移植孔をあける必要がある。

あれ必要あるかねえ?
あれが一番時間食うし、腰に疲れる。

まあなくても耕してんだから押し込めばいいん
じゃなかろうかねえ。
移植孔がだるいのは密植過ぎて、
道具が使えないからです。手でやっているから。
あと腰に負担がかからないように高畝にするので、
トラクターで何回も走る。
本当は高畝にする必要などない。

というか。
収穫作業の高さなら歩行機の溝堀機で十分なのよね。
歩行機は燃費がいいんです。
燃料食わん。
正確にはトラクターで砕いて溝掘る時だけね。
まあトラクターも板を浅くすれば、燃費はいいんだろう
けども。
どっちでもいいのが一番だるい。


【ルッコラ耕姿】
トラクターで耕した後、歩行機に溝を掘っただけ
のやり方。
実際には通路が狭すぎて草
収穫はそうでなくても雑草管理で歩行機が使えない。
となり、トラクターの轍(ホイルベースが畝幅であり
通路幅であり)に改変した。


トラクターホイルベース畝
一個飛ばして植える。飛ばした分が通路になるが
踏み続ける事で高さが下がる。
これをトラクターで
はじめから堀り下げる方法の方が一般的。
ただ時間と燃料代がその分掛かる。
パパっとやってしまおうという時はそうしています。

その中間なのが燃費の良い歩行機に尾輪を付けて
三輪車にして通路列をぐるぐるする方法。
というかこれくらいしか歩行機の出番が無い。
まあ、あと通路は草刈らないです。歩行機で耕す。

あと実際、収穫時に高畝で腰対策はほぼ無意味で、
腰対策の高畝は移植のときだけなんですよね。
本当に関係無い。
どうしようかな・・・・。


直撒きだと
一瞬で終わるので一択なんですけどね。

ぎっくり腰で今になっていて間に合うのか。
これより間に合うのか問題を検証する。

■売上が間に合うのか
売上までの期間は45日かかる。
としたら11/8 +45d =12/23
悪くねぇな。。。。
まあ12月初頭から出せると高いんですけどね。
それくらいだとインゲンと菊芋が始まっているので
まあ、それにしても保険の保険で植えときゃよかったな。
しかたねーな。

■生育が間に合うのか
22日が冬至になります。霜が強いという意味で
霜ると生長は鈍化します。
ちなみにインゲンは冬至までです。
菊芋は冬至 +4.5日から。です。

まあ、まったく成長しないわけではないので。
生長は間に合わなくても構わない。
(このことを低温伸長性と呼びます。無被覆で
越冬できる耐寒性の高さも指します)

面積をとれば少ない成長を ✕母数でカバーできる。