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ダイキャスト情報室

鋳造品質を決めるのは、方案と排気かな。。。。

低速域から加速

2016-10-10 | ダイキャスト・ダイカスト

低速(第一フェーズ)のチップ速度

コールド+アルミと言う条件です。スリーブ内の溶湯とガスが混じり合わないようにゆっくりピストンを送り出す第一フェーズ、低速部(設定)とか呼ばれています。通常500トン以下なら0.2~0.3m/s の一定速が選択されていると思います。私は数年前に親しい鋳造主任に頼み、低速を0.1から0.4まで段階的に変化させて高速切り替え点まで移動させると溶湯へのガスの巻込みは少なくなるはずだと考えてテストしてもらったことがある。しかしこの時は時間もなくはっきりした効果を確認することが出来なかった。その後この主任も定年となってしまったため、私の仮説は確認が取れていない。これは液体を加速すると内部の圧力が高まるという現象から、内部に巻き込まれたガスは押し出されるだろうという予測です。この現象はPETボトルに50%程度の水を入れて平面の上を移動加速させるだけで確認が出来ますジュースでもできます。どなたか鋳造工場で巣不良で困っている方、少し余裕の時間にサンプル評価までして報告いただけませんかね。この時の鋳造機は東芝機械のJシリーズでした。古い機械と違って低速域を細かく速度指示することが可能になっていました。「液体を加速すると圧力が高くなる」という話は「流れのふしぎ」講談社ブルーバックスに有ります。



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1 コメント

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CCSCモデルファン (ストライベック)
2025-04-27 16:24:41
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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