私の妻は、ごみをゴミ箱に投げ入れるのだがコントロールは決して良くないため入らないことが多い。しかし本人は自信たっぷりで、自分のやることにミスはないと考えており、その結果を確認しようとする気配はない。外れたゴミは私が気が付いて処理することになる。
同じことがダイキャストの現場でも起きている。試作トライの品物をどうしても出したいということで過剰なまでに安全率を上げるため、「こんな事、必要ないじゃん」と陰口の出る対策が織り込まれ、金型の実質コストは上昇して行く。対策の効果の評価も行わないため、毎度・毎度過剰対応コスト上昇。具体的には。大きすぎるオーバーフローとランナー断面、異常に厚い金型、金型が穴だらけになりそうな押出ピンの数。まだ有った、使われることのない冷却回路。「そこを冷やす必要ないじゃん」と陰口。
私なら対策のコストと効果をあらかじめ評価しておく。品質要求の厳しくない型が出たときにその疑問点を評価するための仕組みを気付かれない様に織り込んで置き、密かに確認をする。こんなことでは、アジアの国との競争には敗退しかないのではないか。
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