09/13 abnormal

abnormalだけどimmoralじゃぁないよ。

「バックライトを追加したから，どんな具合に変わった見てみる」

「被写体のアウトラインは，綺麗になったけど。露光が，少なかったかな」

「ちょっと測ってみるね」

「入射式の露出計だよ。露出狂じゃぁないからね」

「どう，写真。気に入った。綺麗だよね」

「自分で考えて，S、Mどっちだと思う」

「個人的には，Mのおなごはんを表現したいんだけどね」

「写真には，写らないけど。やってみる。それで自分の気持ちが自覚できたら，表情や姿勢に変化が出ると思うけどね」

「えっとね。それは，あそこの毛を剃っちゃうの。やってみる」

「決心ついた」

「方法は，クリームとカミソリってあるけど。どっちが良い」

「近くのドラッグストアへ行って，買ってこよう，一緒にね」

「カミソリを選んだの」

「自分でできないの。良いの私が剃っちゃって」

「じゃぁ，お風呂場へ行こうか」

「脚を開いて。シェービングクリームつけるから。冷たいかもしれないけど」

「終わったよ。あとは，自分で洗ってね。タオルは，あそこだよ」

「前と同じように座ってレンズをみてね」

「表情，変わったね。特に目が。潤んでいるって言うのかな，せつなげって言うのかな。変わったよ」

「良い顔だよ。ちょっと唇を開けてみて。無茶苦茶色っぽいよ」

(続)

戯れ言 09/13

abnormalですが，immoralではないです。

「飲み物は，冷蔵庫に入ってるから。適当に飲んで」

「ちょっと，ライトのセッティングを変えてみるから，バックライトをプラスするんだけど」

「何飲んだの」

「ふーん。それ飲んだのかぁ。好きなんだね。お酒の方が」

「ちょっと，気持ちが落ち着いたかい」

「ライトつけるけど。眩しかったら，いってよね。位置変えるから」

「はい。椅子に座って，レンズ見て」

「脚を広げてみて。そう，最初は，ほんの少しだけね」

「ちょっと表情が，硬いね」

「もう少し広げてね」

「恥ずかしいけど，見てって感じだね」

「もっと脚広げられる。あっ，タイトスカートだったんだよね。どうしようか」

「脱げる。たくしあげるより楽だと思うよ」

「オッケー。じゃぁ待ってるから」

「座って，レンズを見てね。だめだよ。怒った顔で私を見ても。レンズを見てね」

「その時考えて，同じような動作なんだけど。あなたは，Sだろうか。Mだろうかって考えてごらん」

「うーん。例えばね。Sだったら，『私の魅力に逆らえないだろう。私にふれふしなさい』ってね。Mだったら，『私の全てを晒します。どうぞ存分に鑑賞してください』って思ってみて。そうすると，表情が変わるから」

「どちらでも良いから。その表情を撮りたいから」

「おもろいのは，SとMの間を揺れ動く心のありようを表現したいんだけど」

(続)