この曲は初めてリリース時に購入したアルバム:MARINE BLUEの2曲目に位置した曲である為、後に手にした1stアルバム:妖精というより、
個人的にはこのアルバムでの印象度が強いのだが、アルバム自体がファンの投票によるベスト盤ということで、この曲は当初から人気があった事が証明される。
2ndアルバムにもなったファーストコンサートのさ・わ・や・か コンサート(1982年9月26日 日本青年館)の中でも歌われた。
声援の声も聴こえてきて、多くの人に気に入られた愛らしい曲であるね。
確かに、かなり初期の石川秀美のイメージ像を作る曲である。
ちょうどデビューシングル:妖精時代~2ndシングル:ゆ・れ・て湘南のような、少年ぽい元気少女のフレンドシップな爽やかで溌剌とした雰囲気。
乙女度はなくはない、若干ありで健康的>少女ってあたりの控え目な少女なあたりが実像の石川秀美の性格と相まって微笑ましい。
100%スポーツ少女力の全開である。とはいえ、とてもおしとやかな目線で歌詞の世界観は展開する。
乙女度高な楽曲が多い御姉さんの河合奈保子の妹分としての石川秀美でもある。
なんだかとても甘酸っぱい思春期の始まった頃みたいな背景・・・ハイスクールミュージカルのようであるw
清く健全な男女交際?片思い?デート?二人の秘密?恋?愛?みたいな。否、全然日本の高校生って感じだけどね。
作家陣では、音の響きを起用する歌詞の羅列に特徴のある作詞家:ク・ロ・エ ジュン。
今作品でも、各々メロディと言葉の音が放つニュアンスが巧い。
また、作詞家と共に、初期の石川秀美作品には欠かせない作曲家:小田裕一郎。
さすがですね。石川秀美の個性を引き出した曲メロが秀逸。
見事にアイドル全盛期まで石川秀美を表現しつくした作詞作曲のラインナップで作り出したのである。
特筆すべきは、1stアルバム:妖精ではこの曲のみである編曲家:戸塚修。
他アイドル、アーティストにも80年代にはたくさん手がけた編曲家である。また、石川秀美作品においても、夏曲のイメージが強い曲の編曲を担当。
シンセサイザーの音に時代を感じるものの、やはりピアノやオーケストラの楽器の音で流すメロディが緩やかに、でも、鍵盤音の主張がある。
製作年が1982年という、古い中にも手作りの音がふんだんに感じられ、時代背景からくる幻想曲としても十分表現されている。
80年代の昭和初期アイドルソングであるが、間奏やOutroのサックス、全体的なノリなど、かなりMOTOWN的なブラックミュージックな香のする歌謡曲。
石川秀美楽曲には珍しくドラム音よりもメロディー重視にアレンジされている。
生楽器なパーカッションたちもイイ音の動きである。なんとも平和なホノボノした感じが良く、ボーカルもさほど難しいメロディではないため、
初々しい歌声ながらもじっくりしっかり楽譜的なところがひたむきであり、なんともいえない青さがある。
ラストの熱唱ぶりは後の石川秀美らしさに繋がるボーカル力を裏付けるものであり、1985年時に初めてこの曲を聴いた時もそう感じていたが、
2009年の現在においても、石川秀美作品の中でも違和感がない、最も初期の石川秀美らしい曲であると改めて感じるのである。
実に、この曲をCD音源で聴きたい人はたくさんいると思われる。
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