Sea Loves You 石川秀美

曲やアルバムの感想・解説・紹介など。。。  
★★★Since 31/01/2005 ★★★

振られた気分

2005-09-08 02:09:34 | 00.Single-B
なんとも不思議な?へんちくりんなイントロから始まる。
ウン?作家人を見ると・・・なるほどw アンニュイ&セクシー曲をつくるのが得意な夫婦作家>安井かずみ&加藤和彦。

SideAの愛の呪文に対し、かなり地味な出来。たぶん・・・シングル買ったら両面聴きたいけど、ほとんどA面だけだったのではないだろうか・・・?ただ、この手の曲調って一般的には地味、若しくはパッとしない、という言葉に置き換えられる事も多いのは事実。
歌詞もいまひとつ。当時聴いた中でも「サングリア」って「サンガリア?」などと思ってしまうくらい、通常飲まないであろう飲料物であり、シングル:ゆ・れ・て湘南での「レモネード」ほど、叙情的なものはまったく感じられないし。
タイトルから詞の内容を追っても、意味不明。

1985年は石川秀美にとっての美的上昇・戦略として「健康的セクシー」路線が年始から繰り広げられ、そこにこの夫婦作家を起用、アルバム「Happening」などでも披露。シングル:あなたとハプニングのその後?てくらい、世界観似ている。
さりげなく、なにげない曲がたくさん(かなりイイ言葉で表現してみた)あって、秀美歌唱がないと辛い・・・作品ばかり。

さすがに秋リリースくらいになると、石川秀美の歌声も作家の意図をよくわかっているように滑らかに、艶やかに上手に流れている。
もうね、これが救いなんだよねw 春とはちがい、「ふわっ」とし柔らかい歌唱法も取得されている。
個人的に思うのが、これだけの歌唱力をもちながら、この曲を歌うのはもったいないくらい。「もっと良い曲書けよ!( ̄~ ̄)ξ 」

間奏の一旦停止は、なかなか面白いなぁ、という感じでそこの部分だけはちょっと好きではある。

たまに聴くと、スピーディでメロディアスな曲は得意とする石川秀美に、新たな特徴としてこういう緩やかな曲をもってきたのではないだろうか。
後年のミディアムテンポにしろ、バラードほど重くない、石川秀美の新しい特徴の楽曲で魅力を開花させてゆく。
この後のアルバムにも必ず一曲はアヴァンギャルドなミディアムテンポが収録されているが、中期で実験された楽曲がイイ形で後年、進化完成したと思われるのである。


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