君は渚のオープンカー

男性ボーカルのバックコーラスが効いてる。かなり頻繁に出てくるんだけど、曲の作りが当時の流行の欧風バンド風。
この曲もきわめて、「さりげなく夏」で、インパクトがある曲ではないんだけど、それとなく可もなく不可もなくっていう完成度。
どこか涼やかな感じなのは、ピアノの音色がそうさせるものではないだろうか。
割と秀美曲の中では珍しい。どちらかというと、ピアノというよりEギター音が入ってるのが石川秀美曲ってイメージがあるだけに。

秀美歌唱も、伸びやかと落ち着きを魅せる声色。そして、艶声の開始。
何より本人も気に入ってたんじゃないだろうか、と思わせるくらい楽しそうに歌う姿が見えてくる。
ハッピーエンドな話の内容が好きと言っていたしね。

イントロの出だしなんか、なかなか。ん？８２年頃に戻ってない？っていうアレンジにも思える。
もしくは、７０年代末期ディスコのアレンジ。
後、ドラム音がほんと８５年！ていうのがステキ。シンセサイザーで新しい音がたくさん出始め、進化した頃の音だ。
アウトロもフェードアウトじゃなくて、なんか面白いのを期待したいが、曲のイメージからするとフェードアウトが調度いいのかもしれない。

シングル：もっと接近しましょの作曲者？黒住憲五。
元歌があるなら・・・・・ｗ教えて欲しいですけどね。この作曲者、けっこう謎めいた人物像なんだけどね。
色々と作品があるようで、こちらも探求していくと作品色がより明確になるかもしれない。

この曲の中では２番に移る時の間奏のドラムセッションが大好きです。一個一個の音を聴くと、なかなか工夫した作りで興味深い。