ＳＵＭＭＥＲ ＲＡＩＮ

健康的、スポーツ少女な石川秀美の魅力である『夏』『海』
夏と海といえば、早見優の魅力でもあるが、両者とも爽やかな夏と海の楽しさを表現した作品が多くて萌ｗ
チャートアクションとしては、さほど大きいのはないけど、さりげなく良質な曲をリリースしてきた点が、
中期のシングル：SHADOW SUMMERにおける人気な証だと思われる。

『SHADOW SUMMER』における作曲家：林哲司の作品には、とても夏らしく、涼しげであり、爽やかなＰＯＰ作品が多いが、石川秀美にも多々起用された作曲家。
先述の石川秀美像からは当然の結果とも思われる。
そして、この曲も林氏の作品であり、イントロのアコースティックギターから始まり、キラキラした晴れ間の雨を思わせるアレンジや、メロディの良さが光る。
タイトルを何度も歌詞に出てくるのだが、嫌味のない仕上がりになっているのも素晴らしい。
夏のスコールの後の晴れ間と虹が出たような、日常の中でも珍しい自然界の美しい状況の世界観。楽しげな雨上がりで気分も晴れやか。
１番、２番で終わりという至ってシンプルな曲構成もGood Job!地味ではなく、このさりげなさが、イイわけですね。
スローでありながら、バラードでもなく、そうアコースティックな曲。
アルバム中、最終曲に位置付けされる理由も納得。アルバム全体がこの曲で締まる。

歌唱も申し分ないくらい伸びやかに歌っていて、秀美節も完成しつつあるこの時期。まぁ、まだ過渡期ではあるけど
良い意味での緊張感漂う、硬い高音質がきまっている。
シンプルな曲調と構成の中にもメリハリがあり聴いていて飽きないのはこの歌唱力にあり。

夏男で夏好きな自分としては、これはとても好きな曲で、なかなか石川秀美作品の中では林哲司曲はハズレがない！と断言できる。
他にもいくつか好きな曲はあるのだけど、石川秀美の中で好きな曲は？と尋ねられると、苦汁の選択でこの曲をベスト３に入れますよ。
基本的にアップテンポな曲が好きだけど、この曲は初聴きした時から大好きです。