先日、朝日新聞の書籍宣伝欄に大きく、おどろおどろしく、
「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ 売春島
とあり、多感な少年期、四日市で過ごした身にはなじみの渡鹿野、
ワダカノ、神秘的に響く言葉だった、
興味津々、購入、
三重や名古屋、関西に住む男達ならだれでも知っている渡鹿野、
何年か前の伊勢志摩サミットでどうなったかと思っていたのだけど・・、
表題のわりにはおどろどろしさはなく、拍子抜けのルポルタージュ、也、
某有名演歌歌手の元舞台監督が学生時代、チャリ旅行で風光明媚で人の良いこの島にたどり着き、
小さなモーターボートで客の送り迎えをしてたというハナシや、
四日市の元気な仲間が、泊りがけの宴会に行き、翌朝、赤福の手土産をもらい、
意気揚々、帰ってきたハナシ、を聞いていただけに、親しみのある島だ、
後半、官憲や行政でもなく、ヤクザでもない事件屋Y藤にこの島が破壊されていく様子が面白い・・、
じつはこっちのほうが興味津々、Y藤の生い立ちと破滅、
金でこの島が汚染され、滅びていく様子が哀しい・・・、