英国のある建築家は、日本におけるシンプルライフは、16世紀の安土桃山時代に確立されたと言います。
そのある建築家によると、ミニマルと言うキーワードで表現されています。
ミニマルとは、最小や最小限度を意味する言葉で、モノへの執着をなくし質素な生活に美意識を求める「わび」の文化こそ、シンプルライフのルーツです。
現在では、茶道や華道、書道など禅の影響を受けた伝統文化に引き継がれ、空間演出としては石庭や茶室に残されています。
現代の住まいにおいてシンプルとは、ムダや虚飾のないことを意味します。更に言えば、飾らなくても美しい住まい。
もともと、日本人は住まいを細かく区切らず、ひとつの部屋を何通りにも使い分ける才能がありました。
部屋の機能を限定せず、必要なものを外から持ち込み、用が済めば元に戻すという、西洋のように調度品を飾る文化ではありません。
自由で開放的な「間」の感覚は、日本人が培ってきた知恵と独自の合理性をも併せ持っています。
そして、その空間は現代と比較すると極めてシンプルです。
ここでちょっと余談ですが・・・
季節に応じたり祭事に合わせて部屋を飾ったりすることを日本では「しつらい」といいます。漢字にすると「室礼」で、「室」はインテリア、「礼」はコーディネイトをさします。
お正月の「鏡餅」や桃の節句の「ひな祭り」、十五夜の「お月見」などがそうです。
季節に合わせて空間の演出を楽しんでいた、理想的なシンプルライフです。
インテリア セルビー
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